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3/18「見ること」「見られること」とアレクサンダー・テクニーク講座、第二回

「見ること」「見られること」とアレクサンダー・テクニーク講座、第二回を3月18日(日)に行います。

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アレクサンダー・テクニークを学び始めたころ私は、人前で話をしたり、緊張せずに歌を歌うことができるようになりたい、と、アレクサンダー・テクニークのクラスのワークのなかでよくチャレンジしていました。しかし私は、緊張してナーバスになって、周りを見ることができなかったのです。
それで先生に「周りを見て」と、よく言われていました。

人前に立ったときにちゃんと周りを見る、ということは、大事なことだとわかっているけれど、当時の私には難しくて、とてもできないことでした。

それができるようになったのは、
「見る」ために頑張る必要はないんだ、
ということがわかってきてからでした。

「見る」のではなく、「見えている」
「情報が光をとおして、すでに入ってきている」
それに気づけばよいだけなのでした。

また、「見る」というのは、眼球でやっているのではない。
ということを知ったのも大きなことでした。
後頭部の視覚野で見ているのでした。

それが、だんだん体でわかってきてから、
(ほかにもいろいろな気づきはありましたが)、
人前に立っても、自分を失わないでそこにいて、
見ている人の存在を感じることが、まだまだ怖いながらも、少しづつできるようになってきました。

同時に、人前とか、パフォーマンスとかいうことだけでなく、
パソコンに向かって文章を書いたり読んだりするときにも、目が疲れたり、肩が凝ったりすることが起こりにくくなりました。

このワークショップでは、

・まわりを見る、景色を見る
・人を見る、見られる
・本を読む
・パソコン、スマートフォンを見る

など、いろいろな「見る」と、それに関連する体全体の使い方を探究してみたいと思います。

目が疲れやすい、肩が凝りやすいという方にも、疲れにくくなる、凝りにくくなるヒントを持ち帰っていただけると思います。

使ってみたい道具がある方はお持ちください。(スマートフォン、パソコン、筆記用具、楽譜、そのほかなんでも)

また、気になるシチュエーションが想定される方は、それに近い状況を設定してやるのもよいと思います。

「見ること」「見られること」とアレクサンダー・テクニーク講座、前回の感想はこちら

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2018年3月18日(日)
10:20~12:50
場 所:東京都文京区
………お申し込みの後、ご案内をお送りします。
参加費 5500円
定員 8名 (あと1名様)
講 師:石井ゆり子
お申し込み、お問い合わせ:一番下にあるフォームにご記入ください。
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【講師について:石井ゆりこ】


自信のない大学生だったときにアレクサンダー・テクニークに出会い、自分のために6年ほど学んだ後、4年間のトレーニングを受け、卒業後、18年間、2000人以上の方々に教えてきました。
このワークのシンプルさと奥深さ、何にでも応用できる柔軟さに魅せられています。
国立音楽大学非常勤講師。
著書『無駄な力がぬけてラクになる介護術』『演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク』

■石井ゆりこのアレクサンダー・テクニークのレッスンは東京都文京区と、神奈川の湘南で、随時、受け付けています。レッスンのスケジュールはこちらをご覧ください。

 

 

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「『見ること』『見られること』とアレクサンダー・テクニーク講座」を終えて

ポロト湖(北海道白老町)2018/1/31 photo by Yuriko
ポロト湖(北海道白老町)2018/1/31 photo by Yuriko

先週行った「『見ること』『見られること』とアレクサンダー・テクニーク講座」、実は開催前からいつになく関心が高く、早くに満員御礼になっていた講座だったのですが、
「見る」「見られる」というのは本当に幅が広くて…
たとえば人に出会うこと、人前に立つこと、パフォーマンスをすることなどから、本を読むこと、パソコンで仕事をすることなどまで、いろいろなことが含まれていますね。

その幅広いテーマのもとに集まってくださった方に、どれだけ満足していただけることができるかなあ、と、自分でテーマを設定しつつ、ちょっと、どきどきだったのですが、それぞれ、その人に必要なものを持って帰っていただけたようです。

感想をくださった方に了承をいただいて以下に掲載させていただきます。ありがとうございます!

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「『見ること』『見られること』とアレクサンダー・テクニーク講座」をありがとうございました。
終わった後からだが楽で、帰ったら5時間半くらい眠りこけてしまいました。
驚いたのは夕食で、一つ一つの素材の味を強く感じ、いままで以上においしいと感じました。
これまでどれだけ自分の感覚を置き去りにして、力んでいたのか痛感しました。

自分が言葉にしたことや、石井さんと他の方とのやり取りを聞いて、
わたしの頭で考えている「ねばならない」「こうあるべき」には根拠がないとわかり、
いまのところ自分の感覚を信頼できています。
次の日、何人かの知らない人と交流したとき
力むことなく、焦ることなく、自分が居たいように居られました。
自分を信頼することで、相手も信頼できました。

見ること、見られること、また機会があれば参加したいです。

(Y.Sさん 40代女性)

ーーー

「『見ること』『見られること』とアレクサンダー・テクニーク講座」から帰宅して、本を読むとき、肘関節に意識を向けながら動かして本を取ると腕も楽についてきてくれて、脇に程よい空間が生まれました。

それから後頭部に意識を向けながら本の上に目を落として読み始めたところ、いつも後頭部と首の境あたりが固まる感じがあったのですが、それが感じなくなりました。

適当なところで区切りをつけて目を閉じて心に残ったことばを思い出したり、イメージできることはイメージしたりしてみました。

早く内容を知りたいばかりにからだ(首や脇)を固めながら読んでいた時と違って、紙に書いてある文字を通して、内容が立体的に捉えられ、著者と一緒に時間を共有している感覚を感じました。

本を一冊書き上げるにはたくさんの時間がかかりますよね~時には何十年も。一冊の本がわたしの手元に来るまでにも100人以上の人が関わっているとも言われていますね。

これからのわたしの読書の新しい楽しみ方に目を閉じて内容を味わうことが加わりました。急がないで、じっくり味わうのを楽しみたいです。
そうすることによって、目も必要以上に疲れなくなってくるので嬉しい限りです。

疲れは疲れでからだからの大切な「便り」(メッセージ)だと思うので、これをいつでもキャッチできる感覚を持ち続けられるように「気づきのワーク」を生活の中で実践していければと思っています。

ワークショップで自分と違う人の感想をきくとき、いろいろな角度からの受けとめ方があることに気づけるので、とても楽しいです。

私の中での今回のキーワードは「全体を見る」です。今まで、細部をクリアに見ようとして目を酷使していたことに気づけました!

見ること、聞くこと、話すことは体全体とつながっていて、やっとからだが程よい空間を保ちながら立体的になっていることを感じられるようになりました。地に足がつき、支えられていることへの安心感も感じ、メールしながら今、とてもからだが楽になっています。目も楽ですね。

「気づく」ことから、自分の中の世界が少しずつ広がっていくような感覚になりますね。

(Y.Tさん、60代、女性)

ーーー

ほかにも、「人前で演奏する」ことをやってみた生徒さんは、「見られる」ということが課題だったとのことですが、講座の後に、

「演奏するときに自分がどう感じているか、どう考えているか、どうしたいのか、初めてきちんと向き合えたと思います。
自分の考えと向き合うのは、自分一人では難しく辛いのですが、先生やあの場のみなさんのおかげで、何故かとても面白く感じて、すんなりと腑におちました。」

と伝えてくださいました。
まわりのサポートがあるなかで、自分がどう感じ、どう考えているかに向き合うことができ、それを一歩引いて笑える自分に出合う。
そうすると、ほかの可能性があらわれてくる。
そのあとで演奏してくださった音楽は、伝わり方が違っていました。
ご本人にとっても、とても違う感覚だったようです。

そんなことも起こった2時間半でした。

参加してくださったみなさん、ありがとうございます。
次回は3月18日に同じテーマ、「見ること」「見られること」講座の第二回をやろうと思います。興味をもたれた方はリンクをクリックしてお申し込みください。

また個人レッスンでも、「こういうことに興味がある」とお伝えいただけたら、それについて、やることができますので、日程があわない方はそちらもどうぞ。

みなさんとの出会い、大事な問いを一緒に深めていけることを楽しみにしています。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでは、東京と神奈川で週3日づつ個人レッスンを行っています。
レッスン・スケジュールとお申し込みはこちらです。
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「見ること」「見られること」とアレクサンダー・テクニーク講座

アレクサンダー・テクニークを学び始めたころ私は、人前で話をしたり、緊張せずに歌を歌うことができるようになりたい、と、アレクサンダー・テクニークのクラスのワークのなかでよくチャレンジしていました。しかし私は、緊張してナーバスになって、周りを見ることができなかったのです。
それで先生に「周りを見て」と、よく言われていました。

人前に立ったときにちゃんと周りを見る、ということは、大事なことだとわかっているけれど、当時の私には難しくて、とてもできないことでした。

それができるようになったのは、
「見る」ために頑張る必要はないんだ、
ということがわかってきてからでした。

「見る」のではなく、「見えている」
「情報が光をとおして、すでに入ってきている」
それに気づけばよいだけなのでした。

また、「見る」というのは、眼球でやっているのではない。
ということを知ったのも大きなことでした。
後頭部の視覚野で見ているのでした。

それが、だんだん体でわかってきてから、
(ほかにもいろいろな気づきはありましたが)、
人前に立っても、自分を失わないでそこにいて、
見ている人の存在を感じることが、まだまだ怖いながらも、少しづつできるようになってきました。

同時に、人前とか、パフォーマンスとかいうことだけでなく、
パソコンに向かって文章を書いたり読んだりするときにも、目が疲れたり、肩が凝ったりすることが起こりにくくなりました。

このワークショップでは、

・まわりを見る、景色を見る
・人を見る、見られる
・本を読む
・パソコン、スマートフォンを見る

など、いろいろな「見る」と、それに関連する体全体の使い方を探究してみたいと思います。

目が疲れやすい、肩が凝りやすいという方にも、疲れにくくなる、凝りにくくなるヒントを持ち帰っていただけると思います。

使ってみたい道具がある方はお持ちください。(スマートフォン、パソコン、筆記用具、楽譜、そのほかなんでも)

また、気になるシチュエーションが想定される方は、それに近い状況を設定してやるのもよいと思います。

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2018年2月10日(土)
10:20~12:50
場 所:東京都文京区
………お申し込みの後、ご案内をお送りします。
参加費 5500円
定員 8名
講 師:石井ゆり子
お申し込み、お問い合わせ:一番下にあるフォームにご記入ください。
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【講師について:石井ゆりこ】


自信のない大学生だったときにアレクサンダー・テクニークに出会い、自分のために6年ほど学んだ後、4年間のトレーニングを受け、卒業後、18年間、2000人以上の方々に教えてきました。
このワークのシンプルさと奥深さ、何にでも応用できる柔軟さに魅せられています。
国立音楽大学非常勤講師。
著書『無駄な力がぬけてラクになる介護術』『演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テク

 

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アイボディ、マティアス・アードリック来日

白状すると、私は、アイボディの熱心な生徒かと言われたら、実はそうでもない。のですが、
それでもマティアスのワークが好きなので、毎年受けています。

眼の疲れが取れるし、頭がすっきりします。

(それと、チャーミングな人柄のマティアスに会えるのがうれしい(*^_^*))
マティアスアードリック来日 アイボディ・レッスン】

自分の目や視覚のことが、気になる方へ
視覚と脳と体のつながりが、気になる方へ

アイボディという、目と脳の使い方のレッスンをする、マティアスアードリックさんが8月おわりに来日します。

アイボディ(EyeBody)は、アレクサンダー・テクニーク教師であったピーター・グルンワルドが、自分自身の極度の近視を治したいと、独自にワークを発展させて目の使い方/脳の使い方のワークをはじめたものです。

ピーターは10センチ先もぼやけるほどの近視だったそうですが、今は全く眼鏡を使っていないのです。

いまは、アイボディは単に視力をよくするのが目的ではなく、自分の目、そして脳の使い方の癖を知り、それを変えて、より生き生きと、”今に生きる”ためのワークになっています。

具体的には、寝た姿勢で視覚システムの通りをよくするワークをしたり、見ることの練習、見ることを含む日常のシチュエーションの練習、ヴィジョン・ダンスという視覚のエクササイズ、など、その人の状況に合わせて行います。

マティアスアードリック Matthias Erdrich先生は、ピーターの一番弟子で、日本に毎年来ていて、ピーターとはまた味わいの違う、穏やかな人柄に、ファンが多いです。

日本で教えるようになってから日本語の勉強を続けていて、ひらがなとカタカナの読み書きができ、日本食、とくに焼き魚定食が大好きです。(とんかつも好き)。

マティアスは、オーケストラのコントラバス奏者の顔も持っています。

音楽を演奏する方は、楽器を持参していただいたりして、アイボディの考え方を生かした楽器のレッスンも可能です。

アイボディがはじめての方は、2回の枠(1時間)をとっていただいて、「入門レッスン」という形で、基本的な説明&ワークをさせていただきます。

以下の日程になります。

東京
8月28日(月)
8月29日(火)
8月30日(水)
8月31日(木)

京都
9月2日(土)
9月3日(日)
9月4日(月)

詳細、申込はこちら → アイボディ・ジャパン公式サイト
http://www.eyebody.jp/

サイト内の「ウェブ申し込みフォーム」をクリックすると、空いている時間枠が表示されます。

参考までに…
私(石井ゆりこ)が前にアイボディのワークショップに参加したときのブログ。2010年
https://www.littlesounds.com/wp/52216458/

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アレクサンダー・テクニーク・レッスンのひとこま - パノラマ視野

「何か下向いて歩いてますね~」
「とくに集中するものがないときは、そうですね~」
「集中しなくていいけど、パノラマ視野で、左や右、上、下、部屋全体を大きな視野にいれて歩いてみたら、どうかな?
視野が立体的になったら、自分の体も立体的に感じられるようになるかもしれませんね」

「あ、掛け軸が前来たときから変わったんですね」
それから窓の外を見たら、
「あ、大きな鳥!」
大きな鳥が庭に来ていて、つばきの花びらを熱心に食べていた。
一羽、そしてもう一羽。

私自身もそうだけど、日々起こっていることで、気づいていないこと、いっぱいあるな。

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2013年11月のアイボディ京都合宿の受付はじまっています。

2013年11月のアイボディ京都合宿の受付はじまっています。

アイボディは、アレクサンダー・テクニークを、目と脳の使い方に応用させて独自に発展したワークです。

アレクサンダー・テクニーク教師であったピーター・グルンワルドが、自分自身の極度の近視を治したいと、独自にワークを発展させて目の使い方/脳の使い方のワークをはじめました。ピーターは10センチ先もぼやけるほどの近視だったそうですが、今は全く眼鏡を使っていないのです。でも、ワークショップは単に視力をよくするのが目的というだけでなく、自分の目そして脳の使い方の癖を知りそれを変えて、より生き生きと、”今に生きる”ためのものでした。

私が前に参加したときのブログ。2010年

私が前に参加したときのブログ。2011年

この合宿に一度参加すると、そのあと、ピーターの弟子マティアスの年2回の個人レッスンや、自主勉強会などに参加して継続的に学ぶことができます。

会場は関西セミナーハウス。紅葉が美しいところですよ。サルにも会えるかも?

興味がある方はどうぞ!詳細、申込はこちら → アイボディ・ジャパン公式サイト

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レッスンのひとこま スマートフォンを見る動作

スマートフォンを見る動作を、アレクサンダー・テクニーク・レッスンのなかでやりました。

私自身も数年前に、買ったばかりのipod touch (iphoneの、電話機能がないものです) を電車の中で毎日見ていて、首や肩が痛くなってしまい、それをレッスンの中で見てもらったことがありました。
そのときに私が気づいたのは、腕を固めてipod touch持ち上げていたことでした。

スマートフォンやipod touchは、とても小さなものなのに、なぜか腕を不必要に固めて持ち上げてしまっていました。
意外とこういうことってあるんですよね。
しかもその体勢を、ipod touchを鞄にしまって歩き出した後もリセットできないで、ずっとそのままになっていたのです。

スマートフォンや携帯や、ipod touch、形はとても小さなものだけど、大きな刺激がつまっている物。その刺激に反応していたのですね。

刺激に反応できるという私たちの体内システムはすばらしいものだけれど、その反応のしかたが適切かどうか、ときどき意識的になってみることは役に立ちます。

スマートフォンという刺激だったら、「このスマートフォンを、見たりタイピングしたりするために必要なところまで持ってくるのに必要な力と動きは、どのぐらいだろう?」と、動きを観察してみましょう。

・必要ないのに、固めていた
・なぜか腕を縮めていた
・胴体もなぜか縮めていた

などの気づきがあるかもしれません。

もう一度、腕全体の長さを思い出して、腕を長く使ってスマートフォンを持ってみましょう。腕が長くて邪魔になる、と思われる人もいるかもしれませんが、腕は長いけれど、肘などの関節があるので、間接で好きな角度に折りたたむことができます。近づけるために、筋肉を縮める必要はありません。

スマートフォンの中の、読んだり見たりしている情報の内容が刺激的で、それに反応して体を固めている、ということもあるかもしれません。
それはもっともな反応ですし、そうなるより仕方のない場合もあります。
その場合でも、そのことに、自覚していましょう。
そういうときに体がどんな反応をしているのか、自覚しながら、情報をとりいれる、という習慣をつけると、よいと思います。
情報に取り込まれすぎずに、時々、ちょっと距離を置いたり、間をとったりしやすくなる、という効果もあります。

それは必ずしも情報から目を背けることではなく、自分自身の反応を自覚しながら、適切な距離で情報とつきあうということです。簡単なことではありませんが、今の時代には必要なスキルではないかと思います。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

ここまで、携帯やスマートフォンを見ることに関して、腕をどう使っているかということが意外に大事だという話でした。では、見るという動作そのものはどうでしょう?

見ようとして、顔を携帯のほうに無意識に近づけていたでしょうか?

そうしなくても、見えるかもしれませんね。
遠くて見えないから、必要があって近づけていたというより、携帯の画面という刺激に反応して、顔を近づけていたかもしれません。

それに気づいたら、離して必要な距離を取る、ことが大事だけれど、無理やりひきはなそうとすると、またすぐに元に戻りやすいかもしれません。そういうとき、意識するためのヒントがいくつかあります。

・首の楽さ、自由さを思い出します。
・頭の奥行きを思い出します。
・頭の上後ろを思い出します-そこに、脳の視覚野があります。見るという動作を実際に行っている部分です。
・目玉を通して光が入ってきて、その光と影のコントラストや、色や形の情報が、視神経を通って脳の後ろまで届き、そこで認識をしています。
・だから、こちらから見に行かなくても、光の情報が入ってくるのを受け入れればいいのです。

こういうことを意識してみたら(意識するつもりになってみたら)、もうすでに、画面の情報という刺激に反応しすぎる癖はどこかに行ってしまっているかもしれません。

携帯やスマートフォン、パソコンは、平べったいボディのなかに、たくさんの情報が入っていてまるで一つの世界を形成しているかのようです。なので、圧倒されそうになるのも無理もないかもしれません。
でも、あなたの脳も、それに負けず劣らずたくさんの情報が入って交信し続けている一つの宇宙なんですよね。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでは、東京と神奈川で個人レッスンを、それぞれ週に3日づつ行っています。
レッスン・スケジュールとお申し込みはこちらです。

 

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見ることについて。

私たちは本当にあらゆる場面で、見るという行為をしています。

パソコンをする、ケータイをする、本を読む、街を歩く、美術館で絵を見る、電車に乗る、キャッチボールをする、料理をする、楽器を演奏する、道具を使う、人と話す、人に働きかける etc. etc.

見るときの癖、いろいろありますよね。
見てて、目が疲れたり、首や肩が痛くなるという人も、少なくないと思います。

私がアイ・ボディ(アレクサンダー・テクニークを見ることと脳の使い方に応用したワーク)のセッションで学んで、なるほどと思ったことのひとつに、

 見るということは、目でやっているのではない

ということがあります。

 目(眼球)は、光を通している。
 その光が視神経を通って後ろに上に届き、脳に届く。
 後頭部の上部にある、上部視覚野に届く (脳のなかの一番後ろ部分に視覚野があるそうです)。
 そこではじめて、光の粒子を認識できる。
 明るさ、色、輪郭、奥行き、動き などとして、認識する。

アイ・ボディのセミナーに行くと、さらに詳しくワークできますが、
ここではおおまかに、

 見ることは、頭の後ろでやっている。頭の後ろで見ている。
 目は光を通すだけ

と、思ってみると、どうでしょう?

 こちらから見に行かなくても、むこうから光線が入ってきて届き、脳がそれを受容し、認識している

ということなのです。

 見るために、よけいなことをやりすぎていたなあ、と、思います。
 もっとよく見たいと、顔をぐっと近づけて、見ようとすることも、よくありがちですが、そうしたからといって、見やすくなるわけではない場合が多いですね。
 それよりも、緊張を手放して、視覚の通り道をひらくという意図を持つと、見え方が変わって、より立体的に、より生き生きと見えたりします(註:感じ方の変化には、個人差があります)。そして何より見ることによっての疲れが出にくくなります。

 まずは、見るときに、自分がどんなふうに目と、脳(頭)の後ろを使っているだろう? ということを、ちょっと観察してみるとおもしろいと思います。
 見ようとするときに、首が自由かどうか、首を押し下げていないかも、あわせて観察してみてください。

 私のアレクサンダー・テクニークのレッスンでも、見ることを、いろいろな日常のアクティビティのなかでどういうふうに行っているかを観察し、改善するためのワークができます。興味がある方はお問い合わせください。
 (アイ・ボディとしてではなく、アレクサンダー・テクニークのレッスンとして行います。)

年に2回の、海外来日講師によるアイ・ボディのワークでは、さらに詳しく個々人の問題にあわせてワークできます。そちらもお勧めです。しかし機会が限られているので、アイボディを受ける前、受けた後に、見るという課題をもちつつアレクサンダー・テクニークのレッスンを受けられることはおすすめです。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでのレッスン・スケジュールと、お申し込みはこちらです。

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見えないところで視覚野を使う(アイボディ合宿)

能楽堂のさる3

この写真は、先月はじめに京都であった、ピーター・グルンワルドの”アイボディ(Eyebody)”の合宿のときのものです。京都の北部の修学院というところにある関西セミナーハウスのなかに、100年前につくられた能楽堂があって、今回はそこを会場に、三泊四日のセミナー合宿がありました。

その最後の日の朝、視覚の経路をたどる瞑想を、みんなでしていたら、猿たちが大勢、庭をとびまわっていて・・・。

すごいスピードで庭の端から端までかけまわったり、木に登り、そこから、とととと、と、足音をさせて、屋根に登り、すごく元気な猿たちでした。

子どもを連れた親たちが、何家族か、いるようでした。
大人の猿や、走り疲れた猿は、屋根のてっぺんに上って、のんびり座っていました。

—–

さて、アイボディとは、ピーター・グルンワルドさんが、アレクサンダー・テクニークやほかのワークを、自分自身の経験をもとに独自に発展させてできた、目の使い方、そして脳の使い方のワークです。

ピーターは10センチ先もぼやけるほどの近視だったそうですが、今は全く眼鏡を使っていないのです。でも、ワークショップは単に視力をよくするのが目的というだけでなく、自分の目そして脳の使い方の癖を知りそれを変えて、より生き生きと、”今に生きる”ためのものでした。

私自身も近視で、部屋の中では大丈夫ですが、外出のときには眼鏡を使っています。

でも、そういえば合宿のあと、眼鏡をかけなくてもあまりストレスを感じていないです。

以前は、見えないことにストレスを感じていたのですが、最近は、外を歩いていて、文字などは見えないこともあるので、文字を読む必要があるときは眼鏡をかけるけれど、ほかは、「見よう!」とがんばらなくても自然と入ってくる情報を、前より信頼できるようになって、前よりリラックスできるようになったような気がします。

合宿の詳細については、盛りだくさんだったので全部は書ききれませんが、そのなかで、ワークをそれぞれの日常のことに応用するワークをやったときのことを書こうと思います。

歌を歌う、コンピューター、折り紙、お札を数える、など、それぞれの人が、いろいろなことをやって、見ていてとても興味深く、自分の日常にも応用できるヒントが得られました。

私は、鞄のなかから物を取り出す、ということを、みなさんの前でやって、先生のピーターに見てもらいました。
私はいつも、鞄のなかに物をつめこみすぎる傾向があって、そこから必要なものを取り出そうとしたとき、なかなか出てこなくてあせる、ということが、よくあるのです。

それで、鞄からお箸をとりだす、ということをやってみました。

マイ箸をせっかく持ち歩いているのに、必要なときに見つからずに、結局割り箸を使ってしまう、ということが多かったのです。

まず、いつものようにやってみると、

「君は、見ないで取り出そうとしているようだね」

と言われました。

「暗いし、鞄の中には物がたくさんなので見えないし、でも見えなくても、手の感覚でわかると思ったんです」

と言ったら、

「見えなくても、視覚野を使ってごらん。そのものを視覚化(ヴィジュアライズ)して、思い浮かべてごらん。

ヴィジョンがリードして、動きがついてくる、そういう意図を持ってみて。」

と言われました。

それで、自分のお箸入れの色や形を思い浮かべてから、もう一度鞄に手をいれてみると、

あらふしぎ、すぐにお箸がみつかりました。

その一連の私の動きを見ていたほかの参加者の方々が、

「動きがさっきと全然ちがっていた。茶道をやっているみたいに、手が美しく見えた」

などと、言ってくれました。

たしかに、最初は(=いつもは)、無駄な動きがすごく多かったな、ということは、自分でもわかりました。

アイ・ボディは単純に目の使い方というより、脳の使い方なのだ、ということは、概念として聞いてはいたけれど、

実際に見えないものを探すときにも使えるんだな、

ということが、具体的な日常動作で経験できたことは、とてもよかったです。

それで思い出したのですが、以前、視覚障害者の人に会ったとき、その人の動きが、無駄がなくてとてもきれいだったことです。

すごいな~、どうしてそんなことが可能なのだろう?と思っていたのですが、そうか!目の見えない人は、きっとそういうふうに視覚野を使っているのでしょう。

—–

この合宿より話はさかのぼりますが、誕生日の日に同居人が、「なぞの旅」をプレゼントしてくれました。

行き先を知らせずいろいろおもしろいところに連れて行ってくれるということで。

雰囲気のよい映画館で、言葉のない映画を見たり、夕日がきれいな山にのぼったり、森のなかのレストランに行ったり、たのしかったのですが、

そのとき、しばらく目隠しをして、手をつないでもらって歩きました。

そのとき気づいたのが、目隠しをして歩くと、意外にも、自然に背筋が伸びて、歩くのがいつもより楽だった、ということでした。

いつもは、無意識に、前に見えるものの刺激に反応して、気がつかない程度に顔を前につきだしていたのかもしれません。

安全な環境をえらんで、目をつぶって歩くことをやってみること、お勧めです。

首を楽に、と思うと、バランスを取りやすいですよ。

去年のアイボディ合宿のことはこちら

こちらは、今年の2月に個人レッスンに参加したときのこと。
アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでの、アレクサンダー・テクニークのレッスンのスケジュールはこちらをご覧ください。

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今年のアイボディ合宿、受付開始したようです。

見ること、脳の使い方にアレクサンダー・テクニークを応用した、アイボディの合宿に、去年参加して、とてもおもしろかったのですが、今年も11月に京都であるようです。
受付が開始したようで、去年などは、開始してすぐに定員いっぱいになってしまったようなので、興味がある方がいたらと思い、こちらにもリンクを載せておきますね。

http://www.eyebody.jp/

合宿はなかなか濃い内容なので、その、さわりしか書けませんでしたが、去年参加したときのことをこちらに書いてます。

こちらは、今年の2月に個人レッスンに参加したときのこと。

PS)今、札幌にいます。来てからずっと、札幌らしくないじめじめしたお天気だったり、雨が降り続いたりしていましたが、今朝は、晴れていてさわやかです。でも天気予報によると、午後はまた雨が降るとか。。

 

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