アイボディ・レッスンとワークショップ(4年ぶりのマティアス・アードリック来日!)

”アイボディ”という、アレクサンダー・テクニークから発展した、視覚と脳と体のつながりを改善するレッスンがあります。そのアイボディの先生、マティアス・アードリック Matthias Erdrichが、7月に4年ぶりに来日します!

マティアス・アードリック

マティアスに初めて会ったのは2010年のこと。
「アイボディ」と呼ばれるようになった、アレクサンダー・テクニークを視覚に応用した、ピーター・グルンワルドのアプローチに出会ったのは、それよりさらに10年ほど前でしたが、当時、私は少し離れていました。

そんなとき、片桐ユズルさん(日本にアレクサンダー・テクニークを紹介した、日本のアレクサンダー・テクニークの長老的な存在。大学教授ですが、ご本人が先生と呼ばれるのを嫌うので、皆、ユズルさんと呼ぶ)から、新しい教師が来日するから手伝ってほしいと言われ、出会ったのがマティアスでした。

ピーターは、イノヴェーターにありがちな、常に新しいことを探求しているマイペースな人という雰囲気でしたが、マティアスは穏やかで、人の話をじっくりよく聞いてくれる人でした。それで、マティアスから学びながら、通訳もするようになりました。(私は英語はけして堪能でないのですが、アレクサンダー・テクニークをわかっている人がやるのがいい、というのが、おそらくユズルさんの考えだったのでしょう)。

通訳としてレッスンに立ち会わせていただくときには、ひとりひとり違う、視覚にまつわる悩みや困りごとを入り口に、その人その人の在り方が深まっていくのが感じられて、心をうたれることが多くありました。アイボディ・ワーク中のマティアス・アードリック

私自身も、スマートフォンを見たりすることのほかに、話すこと、楽器を弾くことへの応用も、レッスンで一緒にやっていただきました。
話したり、楽器を弾いたりするときに、自分がどのように「見て」いるか、そこには自分が「こうだ」と思っていたのとは少し違うことが起こっていて、それに気づいたことをきっかけに、また新しい世界がひらけていきました。

アイボディは、アレクサンダー・テクニークから派生したワークなのですが、私にとって、アレクサンダー・テクニークの探究の補助となるワークにもなっています。私のアレクサンダー・テクニークの教え方は、アイボディを自分なりに実践してきたことによって変わってきたように思います。

見るということはとても三次元的な行為だということ。
また、見る/見ているということは、意識していないときにでも、心身にとても影響している(逆もいえますね)、ということを体験的に実感しました。そして、それを変えようと「する」のでなく、「今、ここ」で、「意図する/思う」ことによって、変容していく。

そんなことを実感して、見ることが楽になっただけでなく、人生も、アレクサンダー・テクニークも、より立体的なものになってきたように思います。

コロナ禍になってからはマティアスは、オンラインで、視覚システムを解放する、ひとりひとりオーダーメイドの誘導瞑想をシェアしてくれたり、個々人の悩みや課題にあった、視覚のカウンセリングをしてくれる、そんなレッスンをしてくれていました。そのベースにあるのは「プレゼンス(いまここに在るということ)」。それは、視覚の問題についてであるのと同時に、それにとどまらず、自分全体にかかわることです。

でも、対面での、ハンズオンを含んだレッスンが今回ひさしぶりに受けられるのは、とても嬉しいことです!

マティアスの繊細なハンズオンは、目と脳のつながりがよくなり、頭の中がすっきりして、視界がひらけ、なにより神経が休まることを助けてくれます。目の疲れや、視力等の問題だけでなく、肩凝り・腰痛などにも効果があります。

脳という、見えないし、感じられないところのことを、体をとおしてワークする…そんなことができるのが、不思議ですが、おもしろいです。

視力については、測った場合によくなったのかどうかはわからないのですが、メガネは確かに要らなくなりました。
小学生のときに初めて近視と乱視のメガネを作って以来、4年前まで近視用のメガネは持ってはいて、それを必要なときだけ、かけていました。
それを4年前に箱根で失くして以来、メガネなしの生活をしています。
メガネがあったら…と思ったのは、このあいだ大ホールでボブ・ディランを遠くから観たときくらいかな。
なにより、目が疲れるということが、滅多に起こらなくなりました。そのことが、具体的な効果としては一番に感じていることです。

【マティアス・アードリック来日 アイボディ・レッスン】

東京 個人レッスン 7/27, 7/28, 7/29 (1枠30分)
東京1dayワークショップ 7/22(土)

京都 個人レッスン 7/24, 7/25 24日は満員御礼!
京都1dayワークショップ 7/23(日)

自分の目や視覚のことが、気になる方へ
視覚と脳と体のつながりが、気になる方へ

アイボディ(EyeBody)は、アレクサンダー・テクニーク教師であったピーター・グルンワルドが、「体の使い方を自分で改善できるなら、目の使い方も自分で改善できるはず」という信念のもと、自分の極度の近視を治すため、アレクサンダーのワークを独自に発展させて目の使い方/脳の使い方のワークをあみ出したものです。その後ピーターは、全く眼鏡を使う必要がなくなったそうです。

いまはアイボディは、近視だけでなく、遠視、老眼、乱視の改善、また白内障などの予防のためにも役に立つワークになっているのと同時に、単に視力をよくすることが目的ではなく、自分の目、そして脳の使い方の癖を知り、それを変えて、より生き生きと、”今に生きる”ためのワークになっています。

具体的には、寝た姿勢で視覚システムの通りをよくするワークをしたり、見ることの練習、見ることを含む日常のシチュエーションの練習、日常でできる視覚のエクササイズ、など、その人の状況に合わせて行います。

マティアスは、オークランド・フィルハーモニー管弦楽団の常任コントラバス奏者という顔も持っています。個人レッスンでは楽器演奏にアイボディを応用するレッスンもできます。

マティアス・アードリック Matthias Erdrichは、アイボディ創始者ピーター・グルンワルドの一番弟子です。ドイツ出身、ニュージーランド在住。オークランド・フィルハーモニー管弦楽団の常任コントラバス奏者でもあります。ピーター同様、アレクサンダー・テクニーク教師資格を持っています。個人レッスンでは楽器演奏にアイボディを応用するレッスンもできます。生徒ひとりひとりの話に耳を傾け、その人にあったティーチングをすることに定評があります。
2010年から毎年、日本で教えています(2020年からはオンライン)。日本語の勉強を続けており、ひらがなとカタカナの読み書きができ、日本食、とくに焼き魚定食が大好きです。穏やかでチャーミングな人柄にファンが多いです。

ワークショップ、個人レッスンとも、はじめての方歓迎です。
近視や、老眼、遠視、乱視、白内障、緑内障などの問題にお悩みの方にも、お勧めです。

個人レッスンは、アイボディがはじめての方は、2回の枠(1時間)をとってください。
「入門レッスン」
という形で、基本的な説明&ワークを受けていただきます。
アイボディの考え方を生かした楽器のレッスンをすることも可能です。

詳細、申込はこちら→アイボディ・ジャパンのサイト

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