片桐ユズルさん

片桐ユズルさんは、1980年代から日本にアレクサンダー・テクニークを紹介してくださった、京都精華大学の大学教授(英語教育が専門)です。「先生」と呼ばれるのを嫌い、「ユズルさん」と呼んでほしいと言われていたので、私たちは皆「ユズルさん」と呼んでいました。 ユズルさんは、ヨーロッパ各国やアメリカから、アレクサンダー・テクニークの多様な流派の先生方を呼んでレッスンやワークショップをオーガナイズして...
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アレクサンダー・テクニークを使った音楽大学での授業

今は夏休み中ですが、国立音楽大学で「音楽家のための心身論」という授業をやるようになって8年目になりました。先輩から評判を聞いて受講を決めたという学生も多く、少人数制なので抽選制なのですが、興味を持って学ぶ学生が増えて嬉しいです。 以下は、3年目の2018年に書いた文章です。今も、同じ枠組みで続けています。その年にどんな学生たちが受講するかによって少しづつ内容が変わります。 ー ...
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力を使っても疲れないナイフワーク(グリーンウッドワークとアレクサンダー・テクニークのコラボ・セッション)

長年、アレクサンダー・テクニークの翻訳・通訳をしてくれているパートナーの松代尚子さんは、庭木の剪定木などを、すべて手作業で削って、スプーンや椅子などを作る、グリーンウッドワークといわれる昔ながらの木工をやっています。https://guritogreen.com/ このグリーンウッドワークの作業のなかで、ナイフや斧を使うとき、アレクサンダー・テクニークを使って行うと、とてもやりやすい、という...
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ポリヴェーガル理論とアレクサンダー・テクニーク  ~アレクサンダー・テクニークは、体を通して「生きている」ということを自分の手に取り戻すワークのひとつ

私が長年、お世話になっているトミー・トンプソンというボストン在住の先生がいるのですが、一昨年から、ボストンの夜=日本の朝に、オンラインで月に一回ほどグループレッスンの形でトミーから学んでいます。 コロナ禍になってから、なかなか会いに行けないという不便はあるけれど、地球の反対にいる人とも、ネットを通じてリアルタイムで姿を見て、声を聞きあって、やりとりができるのは、貴重なことだなと感じます。 今79歳...
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「手が小さい」「小指の力がうまく使えない」「手が痛くなりやすい」という人へのヒント

手が小さいのが悩みです。 手が小さくて、ピアノのオクターブの和音に苦労している人、ギターのFコードを押さえるのに苦労している人…楽器は違うけれど、共通の悩みですね。楽器を演奏する人以外も、いろいろな道具を使うときに、似たような悩みを持つ人は多いかもしれません。 手が小さくても、それぞれの指を意図したところに届けたい―そのために、指のストレッチをしている人もいるかもしれません。ストレッチをする前に...
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