まわりの環境のなかで、自分が今ここにいるー水平と垂直ー「歩く」こと、「話す」こと

【歩く】 「歩く」ときには、前に進みます。 足を前へと送り出そうとします。 でもそれだけではなく、 それと同時に、足は一歩一歩、地面に着地している、ということがあります。 一歩一歩、足が地面に着地すると、地面から受けた刺激が、からだのなかの神経を伝わって、脊髄をとおって、頭まで届いています。 一歩一歩、歩くたびに、垂直方向に刺激が伝わっているのです。 歩くとき、前に送り出すほうの足を意識すると、 「歩くとは一歩一歩脚を上げること」 と思うかもしれません。 でも、着地しているほうの足を意識すると、 「歩くとは、一歩一歩、着地すること」になります。 片足が着地したとき、宙に浮いたもう一方の足は、自然と前に行っています。 着地しているほうの足は、 足だけで着地しているわけではありません。 頭と胴体が、足の上に居るからこそ着地できています。 そのとき重力とか...
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アレクサンダー・テクニークの鍵は「首が楽で頭が上に前に~」なのか? 「頭が動いて脊椎と体全体がついてくる」なのか?

アレクサンダー・テクニークというと、 「首が楽で頭が上に前に~」 また別の言い方としては 「頭が動いて脊椎と体全体がついてくる」 というディレクションを思い浮かべる方が多いようです。 それを意識すれば、動きが改善するということですよね、と、思う人も多いのではないかと思います。 でも実際、それさえ意識すればうまくいくわけではなく…… それがアレクサンダー・テクニークというわけでもないのです。 「首が楽で頭が上に前に~」は、アレクサンダーさんが舞台に立ったときに声が出なくなるという問題の解決を目指していたとき、自分自身が、自分のやりたいことを邪魔するようなことをやっているらしい、という洞察を得て、どうすればそれをやめることができて、再び声を出せるようになるか、その試行錯誤として、鏡を使って自分を観察しつつ実験していたとき、最初に思いついた、自分に向けての指示だしでした。 ...
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トミー・トンプソン著『存在に触れる~ありのままの今にいるということ』日本語版できました。

トミー・トンプソン著『存在に触れる~ありのままの今にいるということ』日本語版できました。
ボストン在住のアレクサンダー・テクニークの教師、トミー・トンプソンの著書『存在に触れる~ありのままの今にいるということ』(Tommy Thompson ”Touching Presence”の日本語版)、きのうようやく届きました!翻訳は松代尚子さん。私が僭越ながら監訳しています。Easeofbeing publication 発行/全135頁 私が2000年から毎年学びにいっていたボストンの先生で、私のアレクサンダー・テクニークの教え方にとても影響を受けた先生の初の本です。トミーのトレーニングコース(教師養成コース)の学生のひとり、レイチェル・プラバカールが、授業でトミーがする話を記録に残しておきたいと、録音して書き起こしたものが元になっています。トミーの、詩のように独特なところがありながらも、とても実際に即している言葉を、まとまった本として日本語で読めるようになったのは、レイチ...
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「しないこと」「やりすぎをやめる」とは? - ギターの練習から

趣味でギターの練習をしています。 生徒さんのなかにはプロや、プロと同じくらい上手な音楽家の方もたくさんいらっしゃるので言うのがちょっと恥ずかしいですが…。 ギターで押さえにくいコードを押さえようとするとき、体をギュッと固めてしまうことがあります。なんとなく前のめりになりつつ…。 それに気がついたら、体を起こして、体のスペースを確保して、再び押さえます…。難しいところこそ、もっと体をゆったり使って弾けないか、チャレンジしています。 手の力も入りすぎていることを、ギターの先生が指摘してくれました。 指の力いっぱいを使って弦を押し付ける必要はない。 弦がフレットに届くまで動かせばいいだけ。 そのためにどれだけ少ない力で済むか、試してごらん… 少ない力のほうがずっときれいな音が出るでしょう? と。 たしかに、少ない力で押さえているときのほうが、音の響きがよくなるの...
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見ようとすることと、見えてくること

きょうはレッスンのなかで、生徒さんのリクエストで、手芸をするときのワークをしました。 集中力が要るような細かい作業を熱中してやっていて、もっとやりたいのだけど、腕や肩や、目が疲れてしまう…というような経験をもつ方は多いのではと思います。 アレクサンダー・テクニークはそういうときにも役に立ちます。 ときどき、アレクサンダー・テクニークはゆるむこと、緊張を手放すことに役立つのでしょう? 集中するときには役に立たないのでは? と思われることもあるのですが、そんなことはないのです。 細かい作業をするときは、ある一点に視点のフォーカスを合わせる必要がありますね。 点にフォーカスしつつ、よぶんに体を固めないためにはどうしたらよいでしょう? 「目で見るのではなく、視覚野で見る」 ということを、私はここのところみなさんにお伝えするようになりました。(これは”アイボディ”で...
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