きのうは「手を使うことと体全体」をテーマにアレクサンダー・テクニーク講座を行いました。
楽器を演奏する方が何人かいらっしゃいました(ビオラ、ギター、太鼓)。
「『アレクサンダーテクニークやると音が変わる』って聞きますけど、そんなことがあるんですか?」
と、初心者の生徒さんに聞かれたので、
そういうことも、よくありますよ、と言いつつ、
あとは実際にやってみて、みなさんに判断してもらうということに。
講座では、基本的なことをみなさんでやった後、後半、それぞれの方が気になっていることや、今とりくんでいることをやる時間。
ビオラとギター演奏も、順番にしていただきました。
まず一回弾いていただいて、
気づきが薄いところの気づきをうながしたり、動きを止めているところの動きを思い出したりするために、軽く触れてサポートしたりした後、
もう一回弾いていただきます。
ご本人たち、より楽しそうに、より楽そうになって、
聞いてる方も、「ぼんとに、音が変わりますねえ!」と。
体全体、自分全体を使えるようになると、音、変わりますね。
(註:変化は、その人、状況によって違うので、いつも違いが聴いて...
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ギター
ギタリストの方とのアレクサンダー・テクニーク・レッスン
私は個人的にギターという楽器がとても好きなので、ギタリストの方とのレッスンがとても好きです。クラシック、ポップス、ジャズ、ボサノヴァ、ハワイアン、アイリッシュetc. さまざまな民俗音楽etc. いろいろな奏法のギターを弾く方が来られ、ギターってほんとに多彩な表現ができる楽器だなあと思います。
しかしギターを弾いていて、指や腕を痛めてしまったり、腱鞘炎になったり、首や肩の痛みや、腰痛に悩まされる人も少なくないようです。「職業病みたいなもんでしょうね」と言われることもありますが、痛みが避けられないものと考えてしまうのは、あまりにもったいないと私は思います。長く、できれば一生かけて演奏を楽しみたい、と多くのミュージシャンが思っているはず。痛みからは解放されたいですよね。
ギターを弾き続けながら、痛みから解放されることは可能だと、いろいろなギタリストとレッスンしてきて私は確信しています。
そのためには必ずしも、弾き方、奏法、スタイルを変える必要はないのです。演奏スタイルは変えないまま、見た目では違いがわからなくても、弾くときの体の使い方の質が変わることは可能で、それによ...
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11/22,23 水戸アレクサンダー・テクニーク・ワークショップ
このワークショップは終了しましたが、2016も行う予定です。興味のある方は、水戸のfelice音楽教室にお問い合わせください。
2015年11月22日(日)、23日(月・祝)に、水戸でアレクサンダー・テクニーク・ワークショップを行います。
3月、7月にひきつづいてのワークショップ、ギターとピアノのfelice音楽教室にて行います。
会場は音楽教室ですが、音楽をやっていない方でももちろん歓迎です。
お申し込みは、リンク先より。お早めにどうぞ。
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指や腕を使うことと、アレクサンダー・テクニーク
楽器演奏 (に、限らずですが) のときに、体のことに意識を向けるとよさそうだ、と考える人は、ここ数年、増えてきたように思います。
ただその意識が、腕とか、指の関節などだけにとどまっている場合が、まだまだ多いように思います。
指や、指の関節や、手首、前腕、肘、上腕、肩甲骨の関節、、、。
とても大事ですが、そのほかにとても大事なところがあります。
どこだと思いますか?
それは頭、首、背骨であり、胴体です。
頭、首から骨盤の底までの、体の幹となる部分です。
ギターを演奏するために、腕を動かすとき、その腕の動きは肩から先だけで起こっているのではありません。
胴体の側面の筋肉も、腕の動きを支えています。
胴体の筋肉は、目に見えて大きくは動かないので、一見地味ですが、とても大事な働きをしています。
胴体の筋肉が自由だと、腕の動きはとても自由で楽になります。
(ギターだけでなく、ピアノでも、ヴァイオリンでも、管楽器でも、また楽器演奏にかぎらず日常動作でも同じですね。)
胴体が押し下げられていたり、つぶれていたり、固まっていたりすると、腕の動きも...
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ジュリアンのギターと、コンストラクティブ・レスト
最近、仕事もちょっと忙しいのだけれど、コンサートなど楽しいことの予定も、なぜか続いています。
きのうは、私がときどき行っているボストンのアレクサンダー・テクニークの学校のトレーニング生でギタリストの人がいるのですが、そのジュリアン・レイジがコンサートのために来日していて、彼のコンサートに行ってきました。
私はボストンに行ったとき、ジュリアンにもワークの生徒さんになってもらったりしていました。そのときは、私のほうが生徒さん役になってもらってありがたいのに、中華料理をおごってくれたりしました。とても人懐っこく親切な青年で、私が異国で心細く感じていたときの一番の清涼剤になってくれた人かも。
おいしいものとか、いい香りのするものが大好きな人です。
私がクラスにギターを持っていったとき、私のギターを見て、「ちょっと弦高が高いから、ハイポジションが弾きにくいんじゃない? サドルを削ってもらうといいかもね」
と言ってくれたのだけど、その後、弾いてみて、と言って弾いてくれたら、同じギターとは思えないほどいい音がしました。
弾きにくいはずのハイポジションの音もとてもきれいな音がしました。
クラス...
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