楽器の音が変わる/楽器の重さが変わる(ワークショップ報告)

きのうは「手を使うことと体全体」をテーマにアレクサンダー・テクニーク講座を行いました。

楽器を演奏する方が何人かいらっしゃいました(ビオラ、ギター、太鼓)。

「『アレクサンダーテクニークやると音が変わる』って聞きますけど、そんなことがあるんですか?」

と、初心者の生徒さんに聞かれたので、
そういうことも、よくありますよ、と言いつつ、
あとは実際にやってみて、みなさんに判断してもらうということに。

講座では、基本的なことをみなさんでやった後、後半、それぞれの方が気になっていることや、今とりくんでいることをやる時間。

ビオラとギター演奏も、順番にしていただきました。
まず一回弾いていただいて、
気づきが薄いところの気づきをうながしたり、動きを止めているところの動きを思い出したりするために、軽く触れてサポートしたりした後、
もう一回弾いていただきます。

ご本人たち、より楽しそうに、より楽そうになって、
聞いてる方も、「ぼんとに、音が変わりますねえ!」と。

体全体、自分全体を使えるようになると、音、変わりますね。

(註:変化は、その人、状況によって違うので、いつも違いが聴いて明確にわかるとは限りません。わからないくらいの違いであったとしても、それがのちに意味を持ってくるというケースもあります。)

太鼓の方は太鼓を持っていらしてなくて、エアー太鼓を叩いていただきましたが、まるで音が聞こえてくるようでした。

それから、楽器奏者でひそかに悩んでいる方が多い、
「楽器をケースにいれて肩にかけて運ぶ」ことをやりました。
「本当に重いんですよ~。持ってみてください」なんて言いながら…。

ワークしたあと、
「帰りが憂鬱だったのが、帰れそうです」
と、笑顔になってらっしゃいました。

実際にそれなりの重さがあっても、自分を固めたり身構えたりすることが少なくなると、不思議と思われるかもしれませんが、重さの感覚も変わるものです。

ほかにも、力の使い方、合気道とアレクサンダー・テクニークとの共通点、人前で話すときの緊張について、など、いろいろな課題や、話題が出てきて、お互いに楽しく学びを深める時間になりました。

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