「しないこと」「やりすぎをやめる」とは? - ギターの練習から

趣味でギターの練習をしています。 生徒さんのなかにはプロや、プロと同じくらい上手な音楽家の方もたくさんいらっしゃるので言うのがちょっと恥ずかしいですが…。 ギターで押さえにくいコードを押さえようとするとき、体をギュッと固めてしまうことがあります。なんとなく前のめりになりつつ…。 それに気がついたら、体を起こして、体のスペースを確保して、再び押さえます…。難しいところこそ、もっと体をゆったり使って弾けないか、チャレンジしています。 手の力も入りすぎていることを、ギターの先生が指摘してくれました。 指の力いっぱいを使って弦を押し付ける必要はない。 弦がフレットに届くまで動かせばいいだけ。 そのためにどれだけ少ない力で済むか、試してごらん… 少ない力のほうがずっときれいな音が出るでしょう? と。 たしかに、少ない力で押さえているときのほうが、音の響きがよくなるのです。 (私はアレクサンダー・テクニークを教えているので、そのことについてはわかっているつもりなのですが、でも実際に何かやろうとすると、やはり思わずギュッとしています。わかったからといってできる...
More

3/27-3/29 兵庫県西宮市でのアレクサンダー・テクニーク研修会”「抑制(inhibition)」と「信頼」”

石井ゆりこの関西・西宮でのアレクサンダー・テクニーク研修会、4回目になります。 長くアレクサンダー・テクニークを実践している方、最近アレクサンダー・テクニークを知った方、みなさん一緒に学びましょう。 私は20歳のとき京都でアレクサンダー・テクニークのワークショップに参加したのをきっかけに、最初は年に数回通い、それから大阪~京都と引っ越して学び続けていました。それから30年ほどもアレクサンダー・テクニークを続け、仕事にするようになることを、当時は想像できていませんでした。 関西には、お互いゆるくつながって、生活や、生活とつながるアートのなかで、自分のあり方を深めていくような場があるような気がして、私自身、そんな場に育てられたような気がしています。 今、また、アレクサンダー・テクニークをツールとして、それぞれの人生の味わいを深めていく一期一会の時間がここで持てるのがうれしいです。 その日ごとに入り口になるテーマを設定しましたが、どのテーマも相互につながっています。来られる日に参加されるのも、続けて参加して学びを深めるのも、どちらも歓迎です。 来られた方の興味と、その場で...
More

「やりすぎを、やめていく」という言葉では、伝えきれていないことがあったのかもしれません。

  「『やりすぎていることを少なくしていかないといけない』という考えに、ずっと抵抗があったんです」。 と言われた生徒さんがいました。 まだまだ、やらなきゃ、と思う気持ちをおさえられないと。 お話を聞いていて思ったのですが、 今まで私がアレクサンダー・テクニークの説明のなかでよく言っていた「やりすぎを、やめていく」という言葉では、伝えきれていないことがあったのかもしれません。 言葉にしてそれを伝えてくださったその方に限らず、そこらへんのところに抵抗を感じていらっしゃった人は、もしかすると少なくないのかも、と、思い至りました。 アレクサンダー・テクニークで言う 「やりすぎを、やめていく」というのは、断捨離とは違います。 (断捨離について誤解があったらごめんなさい。その場合はご教授願います)。 今まで大事にしてきたものごとへのこだわりを手放さないといけない、わけではない。 今まで大事にしてきたことを、やり続けてかまわない。 練習が必要なら、練習し続けてかまわない。 ただ、練習するときの「自分の使い方の質」を見直すと、 同じこと...
More

デビ・アダムスさんのワークが終わって-1 ”reference point”

ボストンのアレクサンダー・テクニーク教師デビ・アダムスさんの2度目の来日の後、3週間が経ちました。 今回も、学ぶことが多かったです。 アレクサンダー・テクニークを学ぶときには、いつもそうなのですが、 新しいことを学ぶというより、本質的なところに立ち戻る、ということが起こった、と感じます。 それは長年、学び、教え続けていても大事なことで、逆に、慣れてくることによって、知らずについてしまう癖がある。それを見直したり、手放したりするきっかけが、ときどき必要だと感じます。 デビが帰国した後、感想をシェアしようと思っていたのですが、4日間のワークのなかに、考えるネタがいろいろありすぎて、なかなかできませんでした。 でも書けるところから、何回かに分けて書いてみたいと思います。 デビさんは、"reference point"(レファレンス・ポイント)という言葉を紹介してくれました。 この言葉はFMアレクサンダーの直接の弟子のひとり、フランク・ピアス・ジョーンズがよく使っていた言葉だそうです。 以下は、デビさんの言葉そのものではありませんが、ワークでの自分やほかの人の体験...
More

テーブルワークは、やめていくプロセス。

レッスンやワークショップなどでいただいた、アレクサンダー・テクニークの原理やその他にかんする質問に、答えていくコーナーの続きです。 Q テーブルワークをやってもらうととても楽になります。また、立って腕を動かしてもらうだけでも、とても楽になります。なぜなのでしょうか? 正しい位置に来てるからかな、と思うのですが、その正しい位置が、自分ではわかりません。 テーブルワークは、そのような、「やめていく」というプロセスを体験するために行う、といえます。私たちは、ただ立っているときでさえも、緊張がゆるまないまま立っていることがあります。 自分を支えようとするときに、体を固めることによって支える癖がついてしまっているのですね。 床やテーブル(台)の上に寝た姿勢だと、自分を支えようとするときの癖が出にくいので、緊張からゆるんでいきやすいのです。 アレクサンダー・テクニークのレッスンでは、動きを使ってやるワークも多いですが、そんななかで寝た姿勢でワークをやるのは、そのためです。 立って緊張をゆるめようとすると、ゆるめようとして自分を下向きに押し下げてしまうことが、よく...
More