セミスパイン=アレクサンダー・テクニーク的「建設的な休息」

セミスパインの概要 「セミスパイン(semi supine )」「コンストラクティブ・レスト(constructive rest )」とも呼ばれる、アレクサンダー・テクニーク的「建設的な休息」の方法を紹介します。 仰向けに寝て、ひざを立てて休む というだけの、シンプルな方法ですが、 眠るときでだけでなく、目覚めていながら、重力に支えられて休む時間をとることで、疲れやストレスをリセットして、痛みにつながりそうな癖もリセットして、新たに生き生きと動く助けになります。 ・仕事が終わった後や、リモートワークの仕事の合間に ・楽器の練習の前や、練習の合間、終わった後に ・緊張するようなイベントがあるとき、家を出る前に ・一日が終わった後、寝る前に一日の疲れをリセットして、よい眠りに入りやすくなるために ・いろいろなことを考えすぎているとき ・腰が痛いとき など、いろいろな場面で効果があります。 この姿勢は、背中全体と、後頭部と、足の裏--体の広い範囲で床からのサポートを感じられる姿勢です。 大地が支えてくれているので、...
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脱力について

「アレクサンダー・テクニークの本には、意外に『脱力』ということは書かれていないんですね」と、生徒さんに言われました。「なぜなんでしょう?」と。 たしかにそのとおりで、アレクサンダー・テクニークでは「脱力しましょう」とは言わないんです。 結果として、力がうまく抜けることはよくあります。 でもそれはあくまで結果なのです。 「脱力が大事」と言われると、 「脱力しなくちゃ」と思い、そうすると、ますます力が抜けなくなってしまう。 そういう経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか? 脱力が大事でないと言いたいわけではありません。 たしかに、偉大な音楽家が演奏するとき、よけいな力が全然入っていないように見えて驚くことがあります。 そういうふうになれたらいいのになぁ、と思いますよね。 でも、 脱力を「しよう」とすると、往々にしてうまくいかないのです。 よくあるのが、「脱力しよう」として、ダランとした姿勢になり、体が重くなり、また窮屈になり、手足を動かしにくくなってしまうこと。 望ましいのは、下向きだけでなく、上に向かってもゆるんで広がっていくこと...
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「しないこと」「やりすぎをやめる」とは? - ギターの練習から

趣味でギターの練習をしています。 生徒さんのなかにはプロや、プロと同じくらい上手な音楽家の方もたくさんいらっしゃるので言うのがちょっと恥ずかしいですが…。 ギターで押さえにくいコードを押さえようとするとき、体をギュッと固めてしまうことがあります。なんとなく前のめりになりつつ…。 それに気がついたら、体を起こして、体のスペースを確保して、再び押さえます…。難しいところこそ、もっと体をゆったり使って弾けないか、チャレンジしています。 手の力も入りすぎていることを、ギターの先生が指摘してくれました。 指の力いっぱいを使って弦を押し付ける必要はない。 弦がフレットに届くまで動かせばいいだけ。 そのためにどれだけ少ない力で済むか、試してごらん… 少ない力のほうがずっときれいな音が出るでしょう? と。 たしかに、少ない力で押さえているときのほうが、音の響きがよくなるのです。 (私はアレクサンダー・テクニークを教えているので、そのことについてはわかっているつもりなのですが、でも実際に何かやろうとすると、やはり思わずギュッとしています。わかったからといってできる...
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「コ2マガジン」に取材していただきました。「緊張体質」というテーマ。追記:レッスン風景の動画を含む後半がアップされました

メルマガから抜粋して載せています。 ■コ2マガジンに取材していただきました。追記:後半がアップされました 「カラダとココロはひとつ」というアイデアを応援するオンラインマガジン、「コ2マガジン」に、 アレクサンダー・テクニークのレッスンについて3月に取材していただいたものが、 「『緊張体質がなおらない』という人のために、アレクサンダー・テクニークの考え方の基本を伝える」 という記事になりました。 その後半がアップされました。 「からだの不必要な緊張を取り除く」という言い方を、私も以前はしていたと思うのですが、最近は、緊張しすぎで困っているという悩みに対処するときにも、そういう言い方をあまりしなくなっています。 そんなことを、ライターの半澤さんとやりとりしながら気づきました。 そんなことが記事に現れています。 そして後半は、レッスン風景のビデオつきです。 テーブルワーク、立つ、座る、歩くというレッスンの動画をはじめて撮っていただきました。 よかったら、見てみてください。 https://www.ko2.tokyo/archives/8565 ...
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人の顔が見られなくてもいい(続:人前に立つときの緊張や、あがりについて)

きのうの投稿(「オーディエンスをお誘いする」って?)にも関連して… 人前で話したり、パフォーマンスをしたりするとき 「人の顔が見られない」と言う人は少なくないですね。 私もそうでした。 で、「人の顔が見られない」「でも見なくちゃ」 と思うと、「ああ、でも見られない」「でも見なくちゃ…」と、ループにはまってしまうのです。 ループしているうちにますます顔が赤くなってきたりして…。 実はあるときから私は 「人の顔を見なくてもいい」と決めたのです。 見ようとすることで圧倒されてしまうなら、べつに見なくていいと。 ただ、人が居ることには気づいていようと。 (というか、忘れたくても忘れないんですが…) 実は、見ようとすることも大変だけど、見ないようにすることも大変なのです。 圧倒されたくないからといって、人を視線に入らないようにするのは、後ろを向くか、目をつぶる以外にはむずかしい。 (でも実は昔、R.E.Mというロックバンドのコンサートに行ったとき、最後の曲でシンガーのマイケル・スタイプが後ろを向いて観客に背を向けて歌ってくれたことがあり、その歌はすばらしかったです。後ろを向いて歌って...
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