木曜日に一緒にお夕飯をしたのは、2000年にはじめてボストンに行ったときからずっとおうちに泊まらせていただいていた Chipさん。
Chipはアレクサンダー・テクニークとは全く関係ない人。
ボストンの宿は高く、そのころはAirBNBもなかった。でもなんとか安く泊まれないかとインターネットを探していたら、roommateservice.com というサイトが見つかった。これは、アメリカには大きい家が多くて単身者用の家が少なく、大きい家を持ちきれない人と、一人分の住処が欲しい人をマッチングする目的のサイトで、短期間の旅行者向けではなかったのだけど、そこで見つけたChipに、「短期間でも可能ですか」と聞いてみたら、快くOKしてくれた。
自己紹介には、子どもに国際的な多様性のある環境を経験させたいと思って長年留学生を受け入れていた、と書かれていた。ほかにも自分自身についても長い説明が書かれていて、この人なら受け入れてもらえそうと思った。そして、宿代もリーズナブルだった。
最初に行ったときは東欧から来ていた女の子がいた。そのあとは、もう少し大人の同居人ーピ...
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人との出会い
ウォールデン湖に、ヘンリー・デイビッド・ソローさんに会いに
風の強い日でとても寒く、歩けないかもと思いましたが、一瞬日が差して寒さがゆるんだ時間帯があって、ソローの小屋のある場所まで歩けました。小屋があった場所に来たら、小屋自体は敷地の入り口近くに移っていてそこには印があるだけなのに、その小さな敷地に入ったら、なんだか暖かくなりました。
ウォールデンはどこにでもあるような、なんでもない湖。それがソローにとって意味があるものになっていた。誰もが、そんな場所を持っているはず。
というような言葉が、ビジターセンターに行くと、書いてあって、「あなたにとってのウォールデン湖はどこだか教えてください」と、世界地図に書き込めるようになって、世界中の人が自分の場所を書き込んでいました。
でも日本に書き込んでる人はまだいなかったので、自分が書き込んでみました。
小屋は1時にオープンして暖炉の火を焚いて、解説をしますと書いてあったけど、行ったら誰もいなく、寒いなか来たけど外から見て帰るしかないかなーと思いつつ、探したら事務所の奥から係員の女性が出てきてくれた。
「こんな寒くて凍ってる日だから誰も来ないかと思っていて...
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ひさしぶりのボストン。1週目
ひさしぶりにボストンに学びに来ました。今回は、トミー・トンプソンの学校のほかに、デビ・アダムスがディレクターをしている、ボストン音楽院内のアレクサンダーのトレーニングコースにも行き、ボブ・レイダがやってるバークレー音楽大学のアレクサンダークラスにも行き、忙しい一週間でした。
土日は休んだり振り返ったりして、あと一週間。時差に慣れた頃に帰らなくちゃです。
2000年から行きはじめて10年くらいは、トミーのクラス以外にはあまり行くところがなくてのんびりしていたけれど、大好きな先生たちのクラスがたくさんで、なんだか充実してきています。
デビもボブもトミーのお弟子さん。
最初に行ったころは、トミーのクラスのアシスタントと個人レッスンをやっていました。
ボストン音楽院でのアレクサンダーのコースは、早朝クラスと夜のクラスの組み合わせ。音楽院のカリキュラムのなかでやらないといけないという限界のなかでいろいろ工夫がされています。デビ以外にもデビが選んだ隣接分野のゲストティーチャー(解剖学、太極拳、呼吸、ソマティック・エクスペリエンスなど)が教える日もあります。...
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西宮での四日間のアレクサンダー・テクニークは、充実していて楽しかった!
西宮での四日間のアレクサンダー・テクニークは、充実していて楽しかった!
異なる学校でアレクサンダーテクニークを学んできた卒業生や在学生などが主な生徒さん。
同じアレクサンダーテクニークといえど、そのとらえ方、教え方学び方が少しづつ違ったりする。
まず、違いがあることは、いいことなんだ、と。どれかが正しくてほかが間違っているわけではない。
違いを体験して、違いがあるということを認めたうえで、自分は何を選びたいのかを問うて、選んだらいい。
何かを選ぶために、ほかを否定する必要はない。
そんな話題からはじまった四日間でした。
(一ヶ月前に関西でアレクサンダー・テクニーク・インターナショナルの国際会議があって、それに参加した人が多かったという流れもよかった)。
そして私自身、違うティーチング・スタイルを体験してきている人たちに、「自分が好きなのは、こういう考え方で、こういう教え方だ」と伝えられる機会になったことが、なんだかとても、よかった。
自分で選ぶ、自覚的に選びとる、ということは、パワーになる。
(そういえば行く直前に参加した、「家庭でで...
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築地本願寺であったコーマワークのシンポジウムに行ってきました。
きのうは、築地本願寺であったコーマワークのシンポジウムに行ってきました。以前読んで、とても心を動かされたマンガ『ペコロスの母に会いに行く』の作者で、長崎から来られた岡野雄一さんと、日本プロセスワークセンターの Sano Hiroko 佐野浩子さんの対談。
『ペコロスの母に会いに行く』と、そのあとのペコロスシリーズは、
岡野さんがお母さんの介護をして、老人ホームにお母さんが入った後も毎日会いに行って、最後、身取る、そのプロセスをご自身がマンガに描かれたもので、とてもすてきなのです。
長崎の、そして天草の町の今と過去、そこに生きたひとりの女性の今と過去が、岡野さんの言葉を借りれば、息子である岡野さんがぼけたお母さんに憑依することによって、描かれています。
岡野さんは、漫画どおりの優しい雰囲気で、朴訥なシャイな感じの人。
マンガと同じく、長崎弁がとってもすてきなんだけど、でも一生懸命、みなさんがわかるように標準語で言おうとしてくださっている。
お話聞いて、長崎に行きたくなった。
坂、墓、馬鹿の街
亡くなっている人も一緒に住んでいるような街。
とってもシャイに見え...
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