子どもとのアレクサンダー・テクニーク・レッスン

アレクサンダー・テクニークのレッスンに、最近、お子さんもいらしてくださるようになりました。

レッスンしていて、子どもがどんどん生き生きして、最後は飛びはねながら帰っていくようなこともあって、私も楽しくレッスンしてます。

今のところ、レッスンを受けているのは、7歳ぐらいのお子さんからです。
もう少し小さくでもレッスンできるかな? やってみないと、わからないかも?

音楽が好きで楽器を習っている子どもや、スポーツをやっている子どもや、
あるいは、何か特別なことをやっているわけではなくて、ただ日常のなかで、「姿勢が悪くて」すぐに”ぐにゃっ”としてしまうことを保護者の方が心配して、来られることもあります。

小さなお子さんとのレッスンでは、

・いろいろな動きをやってみること
・テーブルに寝た姿勢でのワーク (意外とライダウンワークが好きな子どもが多いようです)
・何か興味があることがあれば、それをやってみる(楽器や、スポーツや、遊びや、その子どもが興味を持ってよくやる動きや姿勢を)
・少し大きい子どもなら、骸骨の模型を見たりしながら、人間の構造に興味を持ってもらう

ということなどを中心に進めていきます。

子どもにレッスンするときに大事にしたいと思っていることは、
「こうするべき」ということを教えるのではない、ということです。

大人の場合でも、実は同じなのですが、
子どもはとくに、大人から「こういうときは、こうするべき」と、言われる機会がすごく多いと思うのです。
それが必要な場面もあるかとは思いますが、
アレクサンダー・テクニークのレッスンに関しては、
「するべきこと」を、他人から聞いて、そのとおりにやれるようになることに価値をおくのではなく、
「こういうふうに思ってみたら、こうしてみたら、どうなるかな?」と、可能性をみせて、
やってみる、あとは、それを使うかどうかはその子どもにゆだねる、
というスタンスを大事にしたいです。

でも、なにか興味があるアクティビティがやりやすくなったり、からだが楽になったりするとうれしい、
というのは、大人も子どもも同じですね。

レッスンを受けてもすぐに忘れてしまうかもしれないけれど、それはそれでかまわない。
体験したことは、覚えているし、使う必要が出てきたら、使えばいい。
そして、わかりやすく「姿勢」としては表に現れないレベルですでに心身のコーディネーションが働きはじめている、ということもあるので、それを信頼したいと思います。

小さいお子さんの場合、保護者の方がつきそいで来られる場合が多いですが、
そういうときは、保護者の方にもなるべく一緒に参加していただきたいと思っています。
動きのゲーム(よつばい歩き、背中をあわせたり、足をあわせたり、手を動かしたりするゲーム)を、一緒にやってみたり、
可能なら、大人と子どもそれぞれ、ひとりひとりのワークもできたら、ベストです。

保護者の方は、自分はいいから、子どもに・・・、と、思われるかもしれませんが、
お父さんやお母さんがレッスンをして、ふだんと変わってより生き生きとした姿を見ると、子どもは興味の持ち方が、がぜん、変わってきます。
同じことをやっていても、このように質が変わるのだな、ということを、目の当たりにして見るのは大きいです。

そして、親子で、同じような癖をもっていることに気づくことも多いです。
ただ、大人でも子どもでも、「癖を直しなさい」と、人から言われたくはないですよね。
けれど、癖はお母さんでも子どもでも、誰でも持っていて、それを変えたければ変えることができるんだな、
ということがわかれば、
少しゆったりとした心持ちで、遊び心をもって、家に帰ってからもときどき親子で思い出してみられるかもしれませんね。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでは、子どもも大人も、親子でも、レッスンを随時受け付けています。

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