アレクサンダー・テクニークを学んで、家で実践しようとしている人に知っていていただきたいこと…、
アレクサンダー・テクニークは、自分自身や自分の体の使い方をコントロールすることではありません。
むしろ、「コントロールしないようにコントロールすることです」
と、かつて私が習っていたスイス人のアレクサンダーの先生、イムレさんは言っていました。
自分の体に自然にそなわっている体のデザインを信頼して、それにまかせられるようになることで、もっと息がしやすくなり、楽に動けるようになり、もう少し楽に外の世界とかかわれるようになってくる…。
なので、自分を邪魔しないようになればいい。
なので、学んだことを、つねに意識していなくてもいいのです。
忘れたときに思い出せばいいのです。
そうすることで、少しづつかもしれませんが、確実な変化が起こってきます。
それが、「やりすぎをやめていく」ということです。
「なにかやりすぎていないか?」と、つねにチェックする必要はないのです。
常に自分を正しい方向に持っていこうとコントロールしようとすると、
かえって固くなって不自由になってしまうかもしれません。
なのでそれは必要ありません。
自分にすでにそなわっている力を信頼する、
アレクサンダー・テクニークは、それを学ぶことでもある。
と、私は感じています。
それは、繊細な命のはたらきに耳を澄ますこと
でもあるように思います。
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