日曜日に、座間晶子さんと気功とアレクサンダー・テクニークのワークショップを行いました。
前回3月に行ったときには、けっこう長い時間、みっちり気功をやったのですが、易しい動きと言えど、慣れない方にとっては少しキツかったようでしたので、今回は、やり方を変えてみました。
まず、楽に立つとはどういうことかというのを体験していただき、それから、一つの気功の動きのなかにある、腕をあげる、下ろす、体を曲げる、などの動きを分解して、それらを体がもっているデザインに沿って楽に行うことを体験していただきました。
ひとりひとりの、がんばりすぎの癖を、どう意識を持っていけばやめられるか、それをやめてもバランスをとれる、動かせる、ということを、私が触れて一緒に動いてサポートしながら体験していただきました。
一日かけてひとつの気功をやり、合間に、足の先の形や立体感を実感するワークをしたり、グラウンディングしたところから声を出すこともやりました。
アレクサンダー・テクニークの休息法のセミスパインもやりました。晶子さんが、「これもひとつの気功ですね」とおっしゃってました。
終わってからいただいたご感想を紹...
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腕
「腕の力を抜く」 (1)(続 力を抜くことのむずかしさと方向性)
前回、「力を抜く」ことのむずかしさと「力を抜く」について、主に胴体の話からしてきました。
胴体を、力を抜こうとして下向きに押し下げるのをやめて、上向きに広がっていく(「ぶらあがる」)ことを思うと、呼吸もしやすくなるし、手足も動かしやすくなる、という話でした。
今日は、「腕の力を抜く」ということについても、書いておこうと思います。
腕についても、ダランと下向きにぶらさがるのがよい、と、よく言われたりしますが、これについても、もう少していねいに見てみる必要があると思います。
腕をぶらさげようとして、押し下げて、重くしてしまっていないか、ということです。
たしかに、不必要に腕を持ち上げた状態で固めて使っている場合もあるので、それに気づいたら、やめる必要があります。でもだからといって、押し下げすぎるのにも注意が必要です。
これには腕の構造を見てみると、役に立つかもしれません。
(以下の説明は言葉だけではわかりにくいかもしれません。後日、絵をのせようと思いますが、言葉が苦手な人は、すみません、理解できなくても気にせず、流し読みしてください)。
腕を骨格と...
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指や腕を使うことと、アレクサンダー・テクニーク
楽器演奏 (に、限らずですが) のときに、体のことに意識を向けるとよさそうだ、と考える人は、ここ数年、増えてきたように思います。
ただその意識が、腕とか、指の関節などだけにとどまっている場合が、まだまだ多いように思います。
指や、指の関節や、手首、前腕、肘、上腕、肩甲骨の関節、、、。
とても大事ですが、そのほかにとても大事なところがあります。
どこだと思いますか?
それは頭、首、背骨であり、胴体です。
頭、首から骨盤の底までの、体の幹となる部分です。
ギターを演奏するために、腕を動かすとき、その腕の動きは肩から先だけで起こっているのではありません。
胴体の側面の筋肉も、腕の動きを支えています。
胴体の筋肉は、目に見えて大きくは動かないので、一見地味ですが、とても大事な働きをしています。
胴体の筋肉が自由だと、腕の動きはとても自由で楽になります。
(ギターだけでなく、ピアノでも、ヴァイオリンでも、管楽器でも、また楽器演奏にかぎらず日常動作でも同じですね。)
胴体が押し下げられていたり、つぶれていたり、固まっていたりすると、腕の動きも...
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