アイルランドでのATIの会議AGMに参加して

ATI Annual General Meeting The Story That We Share Recognizing and  Celebrating the Diversity of our Teaching 分かち合う物語 - 教え方の多様性に気づき、それを祝おう (2001年10月21日~25日 Spanish Point, Ireland) 私が所属しているアレクサンダー・テクニークの組織ATIのAnnual General Meeting(AGM)がアイルランド西海岸で行われ、それに参加した。予想していた以上に楽しく内容の濃い5日間だった。私の英語力で大丈夫かしら、とか、教師としても賭け出しの今行って意味があるかな?などと不安もあったのだけど、そういうことを超えた収穫があった。  何よりも収穫だったのは ATIに集まっている人たちがつくる雰囲気の中にいたことだった。エリザベス・ウォーカー(Elizabeth Walker)をはじめとする経験のある先生たち、中堅の先生たち、私のような教え始めて間もない人、そしてトレーニング中の人たちと、さまざまな立場の人たちが...
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アイルランド・会議の前の一日半(2001年10月20日,21日)その1

◆アイルランドへ  ボストン・ローガン空港で、アイルランドの航空会社エア・リンガス(Aer Lingus)のロビーに入ると、そこはもうアメリカではないかのように、がらっと雰囲気が変わった。なんとなく曲線的な体型の人が多い。きちんと並んでいる人が少ない。みんな大きな声でおしゃべりをしていて、ざわついている。そのうるささが、決して嫌な感じではなかった。インフォーマルで、フレンドリーな雰囲気だった。  機内雑誌を見る。目次のすぐ後に、アメリカの事件についてのAer Lingusのコメントが載っている。港と海の写真がバックで、歴史的にアイルランドからアメリカに渡る人が多かったこと、それで自分たちの航空会社が出来たこと、そして、アメリカン航空で亡くなった職員に対して仲間として追悼したい、また乗客と、その他の犠牲者を追悼したい。今後も、アメリカとの掛け橋として人々の行き来をサポートする仕事をしていきたい。というようなことが書いてあった。事件のあと私は、こういう公式見解では正義をふりかざしたようなものばかり見てきた気がしていたのだが、この Aer Lingusの公式見解はとても心温まる気がした。  ...
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2001年10月 ニューヨークにて

 ボストン滞在中、学校が休みの週末(2001年10月16日,17日)に、バスでニューヨークに行った。ボストンからバスだと4時間。バスでは親子づれの小さい女の子と隣り同士になった。アメリカに来てからよく、街で会った人に声をかけられたので、私もそれを真似して、"How are you?"と女の子に声をかけてみた。でも女の子ははにかんで笑って照れるだけだった。彼女は英語がわからないようだった。英語じゃない言葉で前の席の両親と言葉を交わしていた。後になって女の子は、休憩時間のとき売店で買ったフライドポテトを私に差し出してくれた。「もういいからね」と身振りをまじえて断るまでいくつもくれた。  いつのまにか高速道路から出て、街の中を走っていた。外を見たら黒人の子どもたちや大人たちがゆったり歩いていて、壁にカラフルな色で絵や文字が書かれている建物がある。Harlemナントカと壁に書いてあった。ハーレム、ニューヨークだ!  午後1時にニューヨークに着いた。AT教師の佐季子さんと、そのパートナーのマットが迎えに来てくれた。はじめてのニューヨーク。ボストンも同じように都会だけど、やはり街ごとに、住んでいる...
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2001年9月 ポートランド~2度目のボストン(前編)

▼9月11日のあとで  昨年2001年9月11日のアメリカでの事件は私にとってショックだった。テロもショックだったけれども、テロに対して軍事報復をすると決めたアメリカ政府の反応も、ショックだった。そのニュースを遠く日本でただ見ていて、世界の流れに対してなすすべもないまま、私はここにいて戦争にまきこまれていくのかと思って、無力感におそわれてしまっていた。  それに、人がそんなふうに簡単に死んでしまうような状況で、アレクサンダー・テクニークは役に立たないなぁ、などと思ったりもした。もしアレクサンダー・テクニークが少しぐらい楽に動けたり、楽に物事ができるようになるためだけだったら、わざわざお金と時間をかけてやる意味があることなのだろうか、と思った。今回ボストンのトミー・トンプソンの学校に再び行くことにしたのは、アレクサンダー ・テクニークとは何の役に立つのだろう、ということを、もう一度捉え直したかったからでもある。  それに、6月に行って以来友達になった学校の人たちが今何を考えて、どうしているのか、また実際に会って話したいと思った。飛行機を乗ることを考えると怖かったが、行くことにした。 &...
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危機解決のための3ページのレシピ  - アメリカ同時多発テロ事件に関して –

 プロセス指向心理学(プロセスワーク)の創始者、Arnold MindellとAmy Mindell(米国オレゴン州在住)から送られた、今回のテロ事件に関連して葛藤解決のためのレシピです。  アーニー&エイミー・ミンデルは、個人のための心理療法と並行して、人種間、マイノリティ・グループ間etc.の葛藤解決のためのグループワークを続けています。 "Sitting in the fire - Large group transformation using conflict and diversity(火のなかに座る - 葛藤と多様性を変容のために使う)という本も出版しています。 ※参考サイト:Process Work Center of Portland  危機解決のための3ページのレシピ エイミー+アーニー・ミンデル 2001年9月11日(訳責:桑原香苗)-そういうものとして使うには一般的過ぎるけれど、願わくば考える刺激として十分に幅広くあらんことを- I. 現在の状況からいかに始めるか II. いかに権威に働きかけるか III. より大きな到達目標 IV. テロリストの本質 ...
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