速い変化、ゆっくり変化

アレクサンダー・テクニークのレッスンでは、自分の癖や習慣を認識して、その癖を変えたり、その習慣以外の選択肢を持つことを学習します。

ときどき、自分を変えたい、という強い思いを持ってこられる方がいて、なるべく短期間で、根本的に変えたい、と言われることがあります。その気持ちはわかるのですが、その気持ちを持ちつつも、焦らないことも大切です。

やはり長年、あなた自身と一緒に生きてきた癖や習慣なので、それを変えることは、なかなかいっぺんにはできません。逆にいっぺんに変えることができてしまうと、自分自身を維持するのも大変になってしまうかもしれません。

アレクサンダー・テクニークはその点、生徒さんの自身の反応を大切にしながら行うワークなので、無理なことはできません。生徒さん自身が対処できる範囲以上の変化を、起こすことはできません。

人によってはそれを物足りなく感じる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、感じられるかどうかわからないくらいの変化でも、実はすごく大きな一歩です。そこからはじめて、体全体がその変化に少しづつ対応してきて、ご自分自身の認識のしかたや、対処のしかたも変化してきたら、次のステップに自然に進んでいきます。

そういう少しづつの変化のほうが、長い目で見ると、根本的でリバウンドしない変化になります。

最初は、おおまかなところのワークからはじまって、だんだん繊細な深いところに行くことが多いです。

でも場合によっては、いろいろな要素によって、そのタイミングでその人の変化の準備ができていたら、一回で驚くほど大きく変わる場合もあります。

ワークがどう進んで行くかは、ケースバイケースですが、いろいろなケースに立ち会うと、速い変化も、ゆっくりの変化も、起こる変化はその人に合ったものなのだな、と思います。

最初に大きな変化が起こって、その後ゆっくりになったり、
最初は気づかないほどゆっくりで、あるときドンと変化したり、ほんとに人それぞれです。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでの、アレクサンダー・テクニークのレッスンのスケジュールとお申込みはこちらをご覧ください。

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