「21世紀統合医療フォーラム」/なにげない会話と飴ちゃん

週末からきのうまで、また京都に行ってきました。

メインの用事は、「21世紀統合医療フォーラム」というフォーラムに参加して、アレクサンダー・テクニークの紹介をすることでした。

(西洋医学の)医療従事者と、東洋医学や代替医療、ボディ・ワーク、そしてアレクサンダー・テクニークのようなソマティック・エデュケーション(心身を一つのものとして扱う教育のことを、そう呼びます)の実践者が集まって、お互いに情報交換しあい、学びあって、社会に還元していけるようにしよう、という趣旨です。
どうしても、仕事としてやっていると、自分の専門のことしか考えなくなってしまう、というわなに陥りがちですが、それでは限界がある。そうではなくて、できること、できないこと、知っていること、知らないことをシェアしあって、みんなでよりいい仕事をしていこう、ということですね。

私はワークショップを二つ(「タッピングタッチ」と、「ロルフィングと能」)受けて、自分のワークショップをやって、講演を少し聴いて会議に参加しました。いろいろと勉強になったし、アレクサンダー・テクニークをシェアできたのも楽しかったです。

こういう場は多くの人にとって貴重だったみたいで、さいごの会議では途切れなく意見が出て、すばらしかったです。
関西の人の、対話を好むメンタリティーもあるのでしょうか?
(関東でも同じようになるかなあ?と疑問が湧いたりして)
それとも主催者のハルさんたちの今までの積み重ねが実っているのでしょうか?

このイベントを一過性のもので終わらせずに、ふだんの忙しいなかでも交流や研鑚をどうにか続けていきたい、というコメントに対して司会者の濱野さんが、
「燃えすぎるのでも消えるのでもなく、小さな炎が続いていけばいい。
今の世の中で敗北感を感じてきているのであれば、その敗北感もしっかり味わいながらいったらいい、と、思います。」
と言われたのが印象的でした。

(敗北感というのは、学校などの今きびしい現場で働いている方からでた言葉でした。そういう場から逃げない先生がたがいることに、頭が下がる思いです。)

なんというか、参加者の思いが伝わってくるような、いい会でした。

http://www.east-westdialogue.org/07togoiryo.htm

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フォーラムの会場は立命館大学でやりました。

立命館大学は、私が京都に住んでアレクサンダー・テクニークを勉強していたときのうちの3年間、事務職で働いていたところなので、とても懐かしかったです。
新しい建物ができたり、スポーツ用のグラウンドがなくなって芝生にベンチの公園になっていたりして、いろいろ変わったところはありましたが、エッセンスは私がいたころと同じな気がしました。

フォーラムの合間に、ちょっと考えを整理しようと、芝生のそばのベンチで木の机に向ってノートを取っていたら、数学の教科書を持った女子学生がきて、勉強をはじめました。

雲ひとつない青空の日で、気温も暑すぎず、寒くもなく、ちょうどいいです。遠くに山が見えます。こんな日はほんとに貴重だなあ。

しばらくそうしていたら、学生さんが机をゆらしてしまって
「すみません」
と謝ってきたので私は、
「いえいえ、机が不安定だから、しかたがないですよ」と答えました。

それからまた少したって学生さんは、
「風が冷たくなってきたのでむこうの席に移りますね」
と、わざわざ知らせてくれました。たしかに、さっきまでこっちの机に日が差していたのが、むこうの机のほうに移っています。
「あ、ほんとだ。じゃあ私もそっちに移ろうかな」
と、私もそっちに移りました。そしたら学生さん、
「よかったら飴ちゃん、いりませんか?」
と、飴をさしだしてくれたので、「ありがとう、いただきます」といただきました。

また数分たって学生さんは、
「やっぱり寒いですね。洗濯物をとってきてから、図書館のほうに移動しますね」
と、知らせてくれて、移動していきました。

なんだか、こんななんてことないやりとりを、たまたま隣にきた知らない人とできるのが、とても心あたたまることでした。
おかげで、自分の考えも、いい感じにクリアになってきました。

私(石井ゆりこ)のアレクサンダー・テクニークのサイトはこちらです。

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