首を固めるのは、自分を守ろうとする、自然な反応

アレクサンダー・テクニークでは、よく「首を自由に」と、言いますが、それは、「首を固めてはいけない」という意味ではありません。 たとえば、急に、人が自分に近づいてきたり、急に、物が顔の前に飛んできたりすると、自然に、首を固めることが起こるでしょう。それは、自分を守ろうとする、ごく自然な反応です。生き物には、自分を守ろうとする機能が備わっているので、その機能が発動しているのです。それは悪いことでもな...
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目を楽にすると、見えてくることと、抑制(インヒビション、inhibition)の原理

「見る」というのは、レクサンダー・テクニークで扱うことなの?と、思われるかもしれません。 私自身も、目のことは、アレクサンダー・テクニークの範囲外だと、昔は思っていました。しかし、アレクサンダー・テクニーク教師になってから、アレクサンダー・テクニークのワークを発展させた「アイボディ」というワークに出会って(当時は「アイボディ」という名前はまだなかったころでした)、なるほど、と納得できたことがあり...
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手指の故障、ジストニア、腱鞘炎に対処する (1) – アレクサンダー・テクニーク的視点より

手指の故障、腱鞘炎、ジストニアに悩んでおられる方が、とくに音楽家の方に多くいらっしゃいます。 指が思うように動かなくなったり、思わない方向に動いてしまったり…。 「ジストニア」で検索すると、読んでいて辛くなるような、症状についての話が多く出てきますが、原因や解決法は、医学的にもよくわかっていないと言われているようです。なので、ここでは医学的なことはいったん置いておいて、「手のしびれ」「手の...
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話すとき、目を楽にしている

「話す、聞く、伝わりあう」ワークショップの報告五感の記憶を、今ここにいる自分と統合するアイボディ、アレクサンダー・テクニーク、自分の奥行きアレクサンダー・テクニークとは? 「話す、聞く、伝わりあう」ワークショップの報告 先週末、「話す、聞く、伝わりあう」がテーマのワークショップでした。 まずは、体全体のつながりを思い出すこと、呼吸の通り道をひらくこと、そして、見ること、見えてくることを、じっくり...
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ピアノ演奏、アレクサンダー・テクニーク、教えること

ピアノの指導者を目指す人のための単発クラスを教えることになり、その方々のために書いてみました。興味ある方がいらっしゃるかもしれないので、シェアします。ピアノ以外のことにも共通することがあるはずです。 演奏について、体の使い方と心身のつながりを考えたいと思うときに、一番ベースになるのは、このあたりのことでは、と、今、私は思っています。 下記のことが基本にあると、そのうえで、手の使い方や、特定の...
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