アレクサンダー・テクニーク教師は触れてワークするときに何をしているか?/テーブルワークについて

アレクサンダー・テクニーク教師向けのグループレッスンをときどきやっています。そのなかでも、ハンズ・オン=触れることについてのレッスンは、私の好きな分野です。 アレクサンダー・テクニークのハンズ・オンは、「圧をかけるわけでも、もむわけでもないのに、スーッと伸びたり、ほっとゆるんだりして、不思議」と、よく言われたりします。 「エネルギー・ワークなんですか?」と、たまに言われることもあるけれど、そうい...
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音楽大学での授業~一年間が終わって「はじめは、心身はあまり関係ないと考えていました」

今年度も、アレクサンダー・テクニークを生かした音楽大学での授業、「音楽家のための心身論」の、前・後期あわせて一年間が終わりました。 「心身論」といっても、理論ありきではなく、15人の少人数制で体験的に学ぶ授業をしています。 ひとりひとりが演奏するにあたって、練習するとき、ステージに立つとき、または演奏以外で、教育実習に行くときや、勉強するとき、アルバイトするときなどに、さまざまな課題や困りご...
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「手を使う」ワークショップ……楽器演奏、ものに触れる、ひとに触れる

12月には「手を使うことと体全体」というテーマでオンラインワークショップを2回行いました。2回それぞれ、以下のような内容になりました。 ヴィオラの演奏、呼吸、首の緊張をほどく「ものに触れる」「人に触れる」とき、手だけで触れるのではなく、体全体を使っている ヴィオラの演奏、呼吸、首の緊張をほどく 12月3日に、オンラインワークショップ「手を使うことと体全体」を行いました。「手を使う」というテーマ...
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身につけるためのコツは「再現しようとしないこと」

アレクサンダー・テクニークのレッスンを体験された方が、体験したことを身につけたいと思ったとき、どうしたらいいのか?そのときのコツを、お話したいと思います。 そのコツとは、まず、「再現しようとしないこと」 よい状態であっても、再現しようとすると、自分を型にはめてしまうことになって、体はかえって固くなってしまいます。よいときでも、悪いときでも、レッスンのときでも、それは、もう過ぎ去った、過去の状...
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首を固めるのは、自分を守ろうとする、自然な反応

アレクサンダー・テクニークでは、よく「首を自由に」と、言いますが、それは、「首を固めてはいけない」という意味ではありません。 たとえば、急に、人が自分に近づいてきたり、急に、物が顔の前に飛んできたりすると、自然に、首を固めることが起こるでしょう。それは、自分を守ろうとする、ごく自然な反応です。生き物には、自分を守ろうとする機能が備わっているので、その機能が発動しているのです。それは悪いことでもな...
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