ボストンのアレクサンダー・テクニークの学校

ボストンではアレクサンダー・テクニークの学校に行っています。
まだ時差に悩まされていてつらいけど(今回はとりわけ時差のつらさがなかなか抜けないです(涙)そして夜になって眼が冴えてきてしまって。。

でも学校はたのしいです♪

今、新しい学生が入ったばっかりなので、「椅子の背に手をおく」などの基本的なことをじっくりやっています。これは毎年、この季節にしかやらないらしくて、私にとっては貴重な時間です。一見退屈で大変なワークなのだけど、けっこう役に立つのです。

新しい学生のうちのひとりは、今年アメリカに来たばかりの韓国人です。英語は私よりできるけど、でもそんなに流暢ではないので、私にとってはちょっとほっとします。とくに韓国語は日本語と文法も似てるし、英語とのやりとりのときのわからなさや、英語に翻訳するときの難しさの質が共通していると思うので、心強いです。

もうひとりはジャズギタリストで、若く見えるのに、日本のブルーノートで演奏したこともあるそうです。なんというかとっても笑顔のかわいらしい青年です。

あと前からいる学生がふたり、ミュージカルやダンスもやる俳優と、イタリア系の元エンジニアでピアニストの人(ともに40代)がいます。

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「椅子の背に手を置く」ワークのあと今日は、小グループに分かれたグループで、韓国人のSさんと組んで先生に見てもらいました。ワークするとき、
(1)韓国語とか日本語でインストラクションを言ってワークする
(2)英語でインストラクションを言ってワークする
というのを交互にやってみました。
そして母国語で指示をするときと、英語で指示をするときとで、自分自身の使い方がどう違っているか、を見ていく、というのをやりました。

私は、自分としてはどっちも緊張したけど(だって日本語をわからない人に日本語で話しかけるのってどうやったらいいかわからないし)、Sさんの観察によると、
「英語をしゃべるときは頭から腕までぐらいに注意が集まっていて、日本語のときはより足まで含めた全体になっているように見えた」
と言われました。
それを、英語をしゃべるときもより自分全体に意識がいきわたるように、全体的な体の使い方になれるようにサポートワークしてもらいました。

これは、役に立ちそうです。家に帰ってからもこういう意識で、やってみよう。

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「外国から来たあなたたちはここの学校で、アメリカ人としての僕達のやり方にあわせようとしなくていい。あなたたちの文化的なバックグラウンドに合ったやり方をつくっていったらいい、そしてお互い提供できるものが出合う場所があると思う。」
というようなことを、先生のトミーに言われました。(言葉はうろおぼえですが)

「僕達が今やってるアレクサンダー・テクニークのやり方だって、20世紀のアメリカ人としてのやり方で、19世紀のFMアレクサンダーさんのやり方とは同じにやりようもなく、変化しているわけだから」
と、言われました。

そういう考え方~それぞれの文化的な背景を大切にするという考え方を、先生たちや学生をふくめて、共有してくれているところが、この学校の居心地いいところです。

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今日は急になんだかやたら暑くなりました。33℃ぐらいかなあ?
ボストンは東京より10℃ぐらい涼しいところなので、
「考えられない!」と、みんな言っていました。
今も夜なのに暑いです。。

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ボストンでのアレクサンダー・テクニーク:カテゴリー一覧

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