絵を描く猫

アメリカで、”Why Cats Paint”(『なぜ猫は絵を描くのか?』)という、写真入りの本を見つけて買ってきました。

猫は、絵を描くそうです。
知らなかった。。

絵の写真が、描いた猫と一緒にいくつも載ってて、たのしい本です。
猫が描く絵って、色使いもきれいで、いいです。

写生とかもするそうだし、何か事件があったら、そのことを絵に描いたりもするようです。

たとえばミルク瓶がドミノ倒しになってしまった事件があったら、そのことを、白い絵の具をたくさん使って表現したり、するそうです。

でも、そういう話を聞くと、猫に絵を描かせたくなってしまいますが、
最近、猫が絵を描いたらごぼうびをあげるなどと、
無理に描かせるような人も増えていて、そういう傾向はよくない、
と、著者は言ってました。
そうやって描かせた絵は、猫が自発的に描いた絵とは、あきらかに質が違うそうです。

人間に都合がいいようにペットをコントロールしようとする人間の傾向は、よくないことだという考え方で、書かれている本でした。すべての動物は人間と同じように自発性をもって生きる権利があると。

ほんとにそうですよね。
なかなか、いい本でした。

Share Button

  

6 thoughts on “絵を描く猫

  1. とてもいい本でした。歴史もていねいにひもといてあって、猫が絵を書くことの「神性」が古代エジプトではていねいに守られていたことや、中世になって、それが悪魔視されるようになって、魔女狩りの時代に、魔女の相棒として猫たちが殺されたこと、古いタロットカードの「月」や「女司祭」のカードに絵を書く猫がモチーフになっていたケースや、ドイツの民話では動物がなにか絵を書くときには猫の姿に変身してからそうするようになっていること、などなど、興味深かったです。
    日本の「招き猫」の元祖も、19世紀の終わりに小樽に住んでいた絵を描く猫が、話題を呼び、飼い主の人に富をもたらしたことが発端だとか。なので「招き猫」が手をあげているのは「招いている」のではなく「絵を書いているところ」なのだそうです。
    猫が絵を描くこと、猫の知覚世界を、人間の知覚世界をおおいかぶさずにみていこう、と真剣な研究をされている方たちがおられることに心がうごきました。人間優位主義をほどいて、ほかの種の視点をリスペクトしていく、大事な試みとおもいました。
    この本のなかに東京に「Museum of Non-Primate Art」というものがあると出ていて、調べていたら、そこのホームページに、実際に絵を書いている最中の猫さんのビデオ映像がありました。

    http://www.monpa.com/wcp/documentry.html
    (quicktimeの映像です)
    ストロークを足していくタイミングなど、深みというか、威厳というか、趣があります…。

  2. ビデオ映像見ました!
    すごいねー!
    むむむむむー。私の世界感がすごくかわりました。
    ホントにアーティストなんだね。
    こんど、本を見せてください

  3. 家には2匹、兄弟猫がいますが、絵を描くのは知らなかったなあ。でもいつも何かをコミュニケートしようとしているので、絵を描くのも想像できます。今度、絵の具を用意してみようかなあ。

  4. 猫がほんとに絵を描くなんて!ビデオ情報ありがとう。観ました!猫が描いている(猫と描の字は似てますね!)後姿だったので、是非、描いてるときの猫の瞳を見てみたい!どんな顔して描いてるんだろう?そういえば、象も絵を描きますね。

  5. はじめまして、初めてコメントします。小中学生の学習塾をやっています。びっくりしました、猫が絵を描いてる。早速、生徒さんたちに話します。みんな、なんて言うだろう。楽しみです。犬も書くかもしれない。隣のココに聞いてみます。『貴女も書きますか?』って

  6. ご無沙汰しています。
    猫が絵を描くんですか?
    猫が絵を???????
    すみません。
    知りませんでした。
    どんな絵を描くのか想像できません。
    というか、私より上手かったら辛いです。。。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です