あがっても、じたばたしない自分ー心理職の方の体験談

あがっても、じたばたしない自分

大勢の観衆を前にしている様子
illustrated by Pantaya

もともと、すごく緊張するタイプで、あがり症でした。仕事はカウンセラーですが、会議や講演など、大勢の人前で話しをする機会も増えて、困っていました。人前であがることを思うと、新しい仕事も「やりたい」という気持ちと「怖い」という気持ちの葛藤で苦しかったです。自分ではその原因は精神的な緊張だと思っていたのですが、知人に「身体の症状の緊張として困っているのだから身体のことにアプローチが必要では」といわれてアレクサンダーテクニークを紹介されました。

身体へのアプローチというものについては リラクゼーションか、鍛えるという意味での運動というふたつの選択肢しか持っていませんでした。また、自分の身体というものを意識する機会も日常の中にはありませんでした。

それが、アレクサンダー・テクニークのレッスンを受けるようになって、緊張しているわけでもないが、ただ緩んでいるというわけでもない身体のありようというものが、少しわかるようになりま した。レッスンの最中は決して緊張しているわけではないのですが、自分の身体に意識は常に向いているわけですから。

この意識はとても落ち着いた意識という感じです。

また、レッスンで習ったことは、外に出れば忘れてしまいがちですが、身体のほうは覚えていてくれるという感じがします。身体のほうが習ったという感じです。「身体の自学自習」かな?

変化は、徐々にやってきたものと、すぐに楽になることと両方ありました。

徐々の変化としては、一番悩んでいた「過度の緊張」です。今もあがることはあがります。でも、以前のようにあがることに対するパニック的なおびえはなくな りました。最初は確かにあがるけれど、すぐに落ちついて、むしろその場にリラックスしていられることができるようになりました。じたばたしない自分というも のがでてきたようです。当然、会議や人前で話すことの能力も上がりました。(というよりも自分のもっている力がそのままだせるようになったということですが。自分の身体をもっと信頼してもよいという感覚もあります)。

すぐにでてくる効果としては、身体の不調(足が痛い、首が痛い)という時にレッスンしてもらうと、自分で気づかなかったこと(力の入れ方等)がわかり、そのことを意識することで、わりあいすぐに痛みが軽減されたことも多かったです。

特別な職業でなくても、日常の生活をより快適な質の良いものにしていきたいと思う人には誰にでも、役にたつのではと私は思います。 特に私のように緊張が強くて自分の生活が不便になりつつあるという方には私はおすすめします。

(N.M.さん、カウンセラー、50代、 2008年の感想)


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