3/27-3/29 兵庫県西宮市でのアレクサンダー・テクニーク研修会”「抑制(inhibition)」と「信頼」”

石井ゆりこの関西・西宮でのアレクサンダー・テクニーク研修会、4回目になります。
長くアレクサンダー・テクニークを実践している方、最近アレクサンダー・テクニークを知った方、みなさん一緒に学びましょう。

私は20歳のとき京都でアレクサンダー・テクニークのワークショップに参加したのをきっかけに、最初は年に数回通い、それから大阪~京都と引っ越して学び続けていました。それから30年ほどもアレクサンダー・テクニークを続け、仕事にするようになることを、当時は想像できていませんでした。
関西には、お互いゆるくつながって、生活や、生活とつながるアートのなかで、自分のあり方を深めていくような場があるような気がして、私自身、そんな場に育てられたような気がしています。
今、また、アレクサンダー・テクニークをツールとして、それぞれの人生の味わいを深めていく一期一会の時間がここで持てるのがうれしいです。

その日ごとに入り口になるテーマを設定しましたが、どのテーマも相互につながっています。来られる日に参加されるのも、続けて参加して学びを深めるのも、どちらも歓迎です。
来られた方の興味と、その場で起こることを大切にしつつ、総合的に理解と洞察が深まる時間となればと思います。

3/27(金)手を使うことと体全体

人間は手を使う生き物です。
触れる、道具を使う、持つ、持ちあげる、抱える、書く、描く、そのほか細かい作業…
手を使っていろいろなことをやっています。

このワークショップでは、
手を使うときに「”手”だけ」にならずに、
自分全体として手を使う、ということをやってみたいと思います。

アレクサンダー・テクニークは、からだや心の緊張しすぎをやめるためのワークと言われることがありますが、そのために大事なのが「体全体」「自分全体」という視点です。
自分全体と、手の先の意識とのつながり、
自分のなかの、部分と全体のつながりを、見てみましょう。

日常のなかで手を使うことを学びたい方、
アレクサンダー・テクニークのハンズオンを学びたい方、
アレクサンダー・テクニーク以外の施術などをされている方、
どなたもどうぞ。

3/28(土)「抑制(inhibition)」と「信頼」と教えること

アレクサンダー・テクニークの言葉で、「抑制(inhibition)」という言葉があります。
「抑制」することによって、必要なことが自然に起こるようになる、「抑制」することによって、からだがもともと持っている潜在力がひらいていくような動きが自然に起こるということです。
私にはその「抑制」は「信頼」とセットになっているように思えます。
自分の体についてでも、ほかの人についてでも、「必要なことは、自然と起こるんだな」という信頼感があると、やりすぎる必要がないし、待つことができるようになる。
逆も言えて、信頼感を持つことが難しいようなときに、やりすぎていることを少しやめてみることによって、あるいは「待つ」ことによって、不思議と、自分の内から信頼の感覚が生まれてきたりすることがあります。それが体の自由さにもつながり、いろいろなことがやりやすくなったりします。

自分を信頼すること(自分の体、自分の心、and more…?)
子どもが成長していっていることを信頼すること
回復力を信頼すること、
何歳になっても、たとえ体が弱くなっても、できることがあるのを信頼すること

その鍵は、その人自身が持っている。

アレクサンダー・テクニーク教師として私は、それを応援する人でいたいなと思います。みなさんとそのあたりのこと、一緒に深められたらと思います。

3/29(日)声を出す、伝える、表現する

若いころ「緊張して声が出ない」ということが日常だった私がアレクサンダー・テクニークに出会って、力の入れすぎを手放して、そのかわりに意図をクリアにすることを学んできて、声を出すのが楽になりました。
そして人前に立って緊張していても体は楽でいられるようになってきました。

・からだのなかから外に声となって出るまでの、空気の通り道をひらくこと~響きを生かすこと
・空気が入ってくることを、じゃましないこと
・首が自由なことと、あごが自由なこと、そして頭蓋骨
・少ない力でも声を届かせられることを体験する
・骨盤と首の自由さとの関係
・地面のサポートを受け取ること~グラウンディングと、同時に上へと解放されていくこと
・その人なりの、声を出すこと、歌うこと、話すことの意図を大切にすること

というようなことから、ほかの誰でもない、その人ならではの声を出すこと、話すことなどを、みなさんと探求したいと思います。


【アレクサンダー・テクニーク・ワークショップ@西宮】

3/27(金)手を使うことと体全体
3/28(土)「抑制(inhibition)」と「信頼」と「教えること」
3/29(日)声を出す、伝える、表現する

時間: 10:30~13:15、14:15~17:00 
(ランチタイムにはパンとスープのおいしいランチを+500円で用意していただく予定です。
ご持参も可)
場 所:阪急線の苦楽園口駅から徒歩15分の個人宅
お申し込み後、詳細をお送りします。
(植物たちの姿が見えて風通しのよい、気の流れのよいスペースです!)
→場所が尼崎に変更になるかもしれません。お申し込みの方に開催日前までにお知らせします。
定 員:各日8名

参加費:
半日参加: 8000円
1日参加:14000円(日を分けて2コマ=午前または午後2回等でも同料金)
2日参加:26000円
3日参加:36000円

3/7までの早割参加費:
半日参加: 7000円
1日参加:13000円(日を分けて2コマでもOKです)
2日参加:25000円
3日参加:33000円

お申込み・お問合せ:下にあるフォームにご記入ください。
複数日参加される方、半日参加ご希望の方は、参加希望日を備考欄でお知らせください。
参加動機も一言添えていただければ嬉しいです。メール yuriko@littlesounds.com でもお問い合わせをお気軽にどうぞ。
 
石井ゆりこについて

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photo by Xie Okajima
20歳のときにアレクサンダー・テクニークに出会い、自分のために6年ほど学ぶ。その後4年間のトレーニングを修了、1999年に教師認定。2000人以上の方々に教えてきました。
音楽家、看護職・対人援助職の方、肩こりや腰痛、頭痛、不眠、対人緊張などに悩む方などをサポートしてきました。
野口整体やプロセスワーク、モンテッソーリ教育なども今まで学んで来ました。
生徒さんと言葉と言葉以外のダイアログで、じっくり気づきと変化に寄り添っていくのが好きです。このワークのシンプルさと奥深さ、何にでも応用できる柔軟さに魅せられています。
アレクサンダー・テクニークlittlesounds主催
国立音楽大学非常勤講師。

著書『無駄な力がぬけてラクになる介護術』(誠文堂新光社)『演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク』(ヤマハミュージックメディア)

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