報告:声を出すこととアレクサンダー・テクニーク講座

きのうは、声を出すこととアレクサンダー・テクニークのワークショップでした。

9名の方がいらしてくださいました。歌を歌う方や、話すときの声について興味がある方などです。

歌は、いろんなジャンルの歌を歌っている方々が集まりました。

声楽、合唱、ミュージカル、ポピュラーの弾き語り、、
声の出し方はさまざまです。
発声について、あえて意識しない歌い方もありますね。
どれもそれぞれ、よさがある。
でもここでは、専門的に学ばれている方も、そうでない方も、声楽やボイストレーニング以前のところ、
自分の体全体を邪魔しないで声を出す、ということを、
ゆっくり動くことや、私が触れることや、ふだんと意識のしかたをちょっと変えることをとおして、見つけていきました。

そして、ひとりひとりが持ってこられた歌を歌い、本を読んでいただきました。
2時間半で9人、全員、歌ったり人前で話したりしていただけるかな、
本当は一日かけてやる内容だったかも?と、ちょっと心配したのですが、ちょうど時間内に全員やっていただけました。

「グループワークは、ほかの参加者が目の前でみるみる変わっていくのを見られるのでとても楽しい。
朗読の彼女も、歌のあの子もグンと良くなって、いつもながらびっくり。先生のサポートがまた的確なんだなぁ」
。とは、参加者のYさんの弁。

変化を実感していただけて、よかったです。
ご本人が歌ったり声を出したりしているときも、聴き手になっているときも、みなさん気づくこと発見することがそれぞれあったようです。

とにかく、人それぞれの存在感があらわれる声を聴けるのは、よいものです。

参加者Mさんは、

「普段、細部ばかり意識してしまって(歌なら喉とか、歩く時は足とか、作業する時は手とか…)全体性を忘れがちでした。体の繋がりを思い出して、体がニュートラルな状態で、どう動くのか、全体性を意識しようと思いました」とのこと

私が大事だと思っているところを、とらえてくださり嬉しいです。全体性を意識することで、変わるところがたくさんあるのですね。

Mさんは、体がゆるんで、帰って夕方から翌朝まで爆睡されたそうです。(ほかの方からも、似たような報告をいただきました)。

緊張したり、ゆるんだりすることを繰り返しながら、きっと人は生きているのでしょうね。

ときには、なかなかゆるまないこともあるかもしれない。
でも、緊張していても、そこからゆるむことができることを知るきっかけがあれば、
だんだん、ゆるむきっかけを、自分でつかめるようになってくる。
それは体のどこかに気づきを向けることかもしれないし、また別のことかもしれない。その人、そのときによって…。

そうして緊張とゆるむことの波乗りをしやすくなっていくのだと思います。

そうなると、舞台や、人前で緊張することも、あまり怖くなくなってきます。

別の参加者の方は、歌い始めようとしたときにすごく緊張していたけれど、歌い始めたら気持ちよくなってしまったと。
それは慣れないことだったようで、その人はそこでいったん止めてしまったのですが、
もう一度、気持よく歌うことにOKを出してもらって歌っていただきました。
とてもすてきな歌でした。

ボイストレーニングを受けようかなと思っている方には、その前に、あるいはボイストレーニングと並行して、よかったらアレクサンダー・テクニークで、自分全体で声を出すということをまず学んでみることをお勧めしたいなと思います。

次回の声とアレクサンダー・テクニークのワークショップは
東京は8/18(土)に
行います
また個人レッスンでも同じテーマで行うことができます。

アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでは、東京と神奈川で週3日づつ個人レッスンを行っています。
レッスン・スケジュールとお申し込みはこちらです。
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