北名古屋市のingreenさんにうかがって、アレクサンダー・テクニークのワークショップを2日間、してきました。
ingreenは、庭師さんの松田りささんのお宅です。
名古屋のなかでも古い町並みが残る町で、
線路際に沿って見えるお庭は、通る人々の目を楽しませて、開放的なのに、中に入ると、自分たちはうまく隠れるようになっている。開放感と、守られている感じが絶妙に、同時に得られる空間です。
木々は元気で、春の花たちは、紫の花を中心にかわいらしく咲いていました。
奥には畑があって、いろいろな果樹、野菜、ハーブ、お花が少しづつ、混ざりながら生えている自然農。多様な植物たちが共存している様子が、なんともすてきです。
そんな場所でのアレクサンダー・テクニーク。
まずは部屋の中でのワークの後、みんなでお庭に出て、
薪ストーブ用の重い薪や、植木鉢を持ち運ぶことをやったり、
隣りの神社のところを歩いたり走ったりしました。
力を使うことも、よぶんな力が抜けて体全体でできると、いかにラクにできて楽しいか、味わっていただけたようでした。
また、目に見えるものが、ラクに、そしていつもより立体的に見えたり鮮やかに見えたりするのに気づいた方もいました。
お昼ごはんも外のお庭でいただき、部屋に帰って、床で休むワーク。それからまた、話すこと、ウクレレと、オカリナを持ってこられた方がいて、それらを演奏するワークなどをやりました。
次の日は、お天気はあまりよくなかったのですが、
木工で木を削ることをやったり、
股関節を手術された方が、股関節に負担をかけず、かがむこと、かがんだところから起きること、車に乗り込んだり降りたりすることをやったり、
スマートフォンを、より緊張が少なく見ることができるか探究したり、
それぞれの方の課題に取り組み、それを、ほかの人たちも参考にして、自分自身に生かしてみる。
そんなふうに進みました。
ほとんどの方が、アレクサンダー・テクニークは初体験でしたが、よい体験をしてくださったようで、よかったです。
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りささんからは、終わった後、庭作りのことを聞かせていただいたりもしました。
お庭を、そして植物を扱うとき、大事なのは観察で、いつも観察していらっしゃるそうです。手はそんなにかけないけれど、観察はいつもしている、とのこと。
そのとき、どこを見るかというと、
季節が変わったときにどんなふうになるだろうかなどと、今、見えていないものを、見ているそうです。
すてきなお話でした。
あとでそのお話を思い出して、
アレクサンダー・テクニークの仕事とも似ているなあ、と思いました。
アレクサンダー・テクニークで生徒さんに会うときも、大事なのは観察で、こちらで何かをすることは、やりすぎないほうがいい。
立っている人を見ると、動くときどんなふうに動くのかな?
と見ていたり、
動いている人を見たら、もし自分を邪魔するのが少なくなってより自由に動いたら、どんなふうに動くかな?
と見ていたりします。
(ちょうどきのう生徒さんに、「生徒のどこを見ているのですか?」と質問されたのです。それであらためて考えてみたのでした。)
生徒さんに対してだけでなく、自分自身を観察するときも同じですね。
少し先になるかもしれませんが、また、ingreenさんにうかがうことが、今から楽しみです。
りささん、いらしてくださったみなさま、ありがとうございました。
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