アレクサンダー・テクニークって、頭と脊椎をみていくことが基本なんですよね?
と言われることがあります。
私は、頭と脊椎も大事だけれど、アレクサンダー・テクニークの原理しては、もっと大事なことがある、と思っています。
刺激を、どう受けとるかを、みていくのがアレクサンダー・テクニークだと思っています。
刺激を受けとるときに、体の狭い範囲の一部分で受けとる代わりに、
自分全体で受けとる。
自分全体で、刺激を受け取る。
そのような「あり方」は、「頭と脊椎」に意識を向けることで、具現化しやすくなる。
そのような「あり方」は、「頭と脊椎」に意識を向けることで、具現化しやすくなる。
すぐにパッと反応してしまっているときは、体の表面だけで反応してしまったりするから。
そうではなく、自分の中心で受け取ってから、反応すると、そうなる。
でも、頭と脊椎だけが大事なわけではない。
地面に触れている足も、同じだけ大事。
後頭部も、同じだけ大事。
ふだん忘れがちなところを思い出すことが、
「全体」でいること、そこから動いていくことの、助けになればいい。
そして、一度体験して、実感できれば、とくにそれについて考えなくても大丈夫になる。それは、体がもっている自然なあり方だから。
一歩を踏み出すとき
やりたかったことに、取り組むとき
難しいことに取り組むとき
からだの不調と折り合いをつけたいとき
人と出会うとき…etc.
そしてそれは、体だけのことではない。
自分の中だけのことでもない。
自分と世界が、どう出会っているか、
どう出会っていけるかを、見ていくこと。
そのことが身体的レベルで、微細に変化すると、
世界との関係性が、新しくなる。