弦楽器奏者(ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラなど)とのアレクサンダー・テクニークのレッスンで、演奏のアクティビティをやるときのこと。
腕が自由に使えるようになると、演奏中の左手のポジション移動や、グリッサンドなどの動きが楽になって、逆に目的のポジションより行き過ぎてしまうことがある。
一瞬、音程のコントロールができなくなる。
要は、それまで力づくでやっていたので、同じだけの力を使って動くと、勢いがつきすぎてしまうのだ。
でも大丈夫。
「力はそんなに要らなかったんだな」ということがわかって、より少ない力=ふさわしい力で目的地を意図して、体全体のつながりのなかで手を使うことに慣れていけば、新しいコントロールが身に着く。
それは力を抑える、というのとも違う。
より楽で、自由なコントロール。
指だけでなく、手だけでなく、腕だけでもなく、
胴体と、腕と手のつながりの意識が変わってくることになる。
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石井ゆりこによる東京と神奈川・湘南でのアレクサンダー・テクニーク・個人レッスン、募集中です。スケジュールはこちらです。
演奏家の方(アマチュア、プロ、教師の方などなど。クラシック、ジャズ、ポピュラー、民俗音楽などなど) も、それ以外の方も、それぞれのペースで学ばれています。