楽器を運ぶ。

ギターと機材を持って、いろいろな土地に演奏しに行くギタリストの方のレッスン。
今までのレッスンのなかで、楽器の演奏はだいぶ楽に自由になってきたとのこと。でも実は、移動のときに楽器や、機材の入った鞄を持ち運ぶことが、演奏以上に負担になっているとのこと。

そこで、その日はちょうど、ホイールつきかばんと楽器を持って来られていたので、外に出て、ホイールつきかばんを持って歩くことをレッスンでやることにした。

腕の力だけではなく、自分全体が移動するのにかばんが一緒についていく、と意図することと、それを邪魔しているのをやめること。その人の場合、それがどういうふうに起こっているか、具体的に観て、気づきを向けてみる。

それをやってから、部屋に戻り、楽器の演奏もやってみた。
そうしたら、演奏がいつも以上に、自由でなめらかで、いい音になっていた。

ふだんの動きと演奏は、ひとつながりなのだ。
演奏のときのことだけでなく、日常の動きを見てみることで、演奏に違いが出てくることは、はじめはイメージしにくい人が多いようだが、実際にやってみると納得する方が多いです。

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