あしたは日食/トカラの映画

今日は涼しいですね。
私は数日間、蒸し暑さばてをしていたので(湿度が高いのはどうも苦手で)、ありがたいです。

あしたは日食ですね。
私は休みを取って、日食メガネを買ってしまいました。
でも、いろいろな土地の先住民の人たちの言い伝えでは、「日食は絶対に見てはならない」と言われている場所も多いらしくて(ネイティブアメリカンとか、グアテマラの先住民とか、インドとか、、)観ないほうがいいのかな?

でも、明日の天気予報を見ると、沖縄以外は曇りらしくて、見えないかもしれません。
見えなくても、何か感じることがあるだろうか?

皆既日食が見えるという、トカラ列島には、この時期ツアーでしか行けないそうです。
ちょっと気になって調べてみたら、1週間で38万とかいう値段だった。高い~!

別に豪華な食事を食べたりするわけじゃ、全然なさそうだけれど、
小さな島だし、台風の影響も大きくて、大きな船が接岸できないので日を分けて人を運ばないといけないし、島のトイレや水も、日食の観光客用に鹿児島などから運んでこないといけないらしいので、高くなるのかなあ?

トカラの7つの有人島のうちには、さんご礁でできた島もあって、その島は水はけがよすぎて雨が降ってもしみこまないので、水の確保は雨水タンクを各家が持っていて、やっているそうです。

7つの島全部あわせて、人口637人しかいない島だそうです。

そこに観光客が一度に来るのだから、大変だろうけれど、
よい感じで日食の日を迎えられるといいですね。

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そのトカラ列島に関するドキュメンタリー映画の上映会があったので、このあいだ観に行ってきました。月一で、銀座吉水という旅館でやっている姫田忠義監督の上映会です。

(姫田監督の映画は、去年、「イヨマンテ」という、アイヌの熊送りの儀式についての映画を観て、とても感銘を受けたので、また観たいとずっと思っていたのでした。主観をまじえないで丁寧に長まわしで撮っている映画です。)。

トカラの映画は、2本の木を張り合わせて作る伝統的な丸木舟を数年ぶりに作っているところが出てきたり(二人の人が協力しあって鋸で木を切っていた)、海辺で海水を汲んできて、海水をにがりの代わりに入れて豆腐を作っていたり、でも小さな島なのに、野生の牛がいたり、牧場もあったりして、とても興味深かったです。

素朴なすてきな島でした。

私は今年はじめ、初めてハワイに行く機会にめぐまれたり、数年前には台湾の南の端の蘭翔島(ランユイ島)に行く機会があって、”環太平洋海洋文化”に最近興味があるのです。

私はあまり海に親しんで育ってこなかったし、海のことをあまり知ってこなかったのだけれど、日本は島国だし、ご先祖は、海と切り離せない暮らしをしてきたんだろうな、と思います。日本人は農業をしてきた、ということは言われているし、農業は大切だけど、農だけでもなかったんだろうな、と思って。

それだけじゃなく、海を通って、南の方や北の方に、いろいろでかけて交流しては帰ってきたんだろうな。

映画上映会には姫田監督もいらしてて、上映後にお話をしてくれて、質疑応答に答えてくださいました。昭和3年生まれというからもう81歳! 張りのある声でとてもお元気でした。謙虚で、自分のやりたいことと自分の限界を両方知っている人、同時に、人のフンドシで相撲を取らず、伝えたいことをはっきり言葉にする人、という印象でした。

ただ、上映会に来ていたほかの方々が(団塊の世代ぐらいの方が多かった)、映画と直接関係のない社会や政治の批判とか、今の若者達は頼りない、農業などをやったって長続きしないだろう、とかいう批判とか、質疑応答タイムにそういう話をする人が続いて。。映画やトカラに関する話をもっと聞きたかったのに残念だったな。(監督は話を何度かトカラのことに戻そうとしておられたけど、少しの間しか戻らなかった。。)

この世代の人たちって、不満を表現することが原動力になる世代なのだろうか?

私も質問をすればよかったのでした。次回参加する場合は、がんばろう。

9月には姫田監督たちが主催する、山村会議、というのが美濃郡上であるそうで、ちょっと気になっています。会議、と言っても机上の会議ではなく、山や川と共存する伝統的な暮らしを、班に分かれて体験したり、おばあさんのお話を聞いたりするそうです。

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トカラ、いつか行きたいです。

あしたは、湘南の方の海で、見えるか見えないかはともかく、日食を迎えようかな。

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