チャイナタウンバスでワシントンDCからニューヨークに行き、友人のぼうちゃんに会い、次の日、またチャイナタウンバスでボストンまで戻ってきました。
チャイナタウンバスはチャイナタウンとチャイナタウンを繋いで走るバスです。今やけっこう知られてきたみたいで、中国人しか乗っていないのかなと思っていたけれど、半分ぐらいは白人や黒人で、しかも、それぞれ、いろいろな言葉を話していました。中国の歌がかかっていたのは最初だけで、あとは静かで、とても快適でした。今でも値段は普通のバスの半額以下だけど、以前はもっと安くて5時間かかる距離なのに5ドル(500円ちょっと)だった頃もあったそうです。
ニューヨークのチャイナタウンはとくに大きかったです。そして道をきいても英語がつうじなくて、”subway station”といっても通じなくて、でも、そのなかの一人が、なんとか助けてくれようと思ってくれたようで、”are you chinese?”と聞かれたので、”no, Japanese” と答えたら、その人は日本語がしゃべれて、日本語で地下鉄の駅を「ここをずーっとまっすぐいけばあります」と、教えてくれました。
地下鉄の駅には、中国の音楽を演奏しているおじさんたちがいました。二胡がふたりと、笛と、歌の4人組です。私が聴いたことのある中国の歌よりも、もっと朗らかでリズミカルで、ちょっと沖縄のカチャーシーみたいでした。メロディーも沖縄の音楽に似てて。。
「中国の南部のほうの音楽なのかなー?」と思って、どこらへんの人たちなのか、聞きたかったのだけれど、英語はつうじないし、私は中国語がわからなくて、 “are you from China?” というのだけ、わかってもらえました。
でも話しかけたのを喜んでもらえたみたいで、身振り手振りで、こっちにきなさい、と、座らされて、二胡を手渡して、弾き方を教えてくれました。けっこう、人が聞きに集まってきたのに、全然弾けない私が座っていて、恥ずかしかったけど、うれしかったので、ちょっと弾いてみました。おじさんは、売っていたCDの値札の裏に、数字を並べて書いて、私にくれました。どうやら指使いを表しているみたいです。私は音を出すだけで精一杯で、指使いを習うまでの余裕がなかったのだけど。
二胡って、弦の表で弾くと高い音が出て、弦の裏で弾くと低い音が出るのです。(反対だったかも?)でも、弦の裏表を使い分ける、というのは、初めて知ったので、興味深かったです。
チャイナタウンでは、カフェで食べたケーキとお茶も、とても安くておいしかったです。2ドル(200円ちょっと)で、ケーキとお茶が飲めるのです。同じ町の別のエリアと全然値段の感覚が違います。そして種類がものすごくたくさんあって、選ぶのが大変でした。
とにかく中国の人たちからは、バイタリティを感じて、なんだか元気が出ました。
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日本にも、横浜の中華街と神戸の中華街をつなぐバス、あったらおもしろいのに。
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きのうは選挙でした。宿泊させてもらっている家主やルームメイトも、学校のクラスメートも、仕事や勉強に行く前に投票しにいってきたようでした。「今日は忙しい日だよー」なんて言って。。
家主が、「マサチューセッツ州は、共和党ははじめての女性の候補で、民主党ははじめての黒人の候補なんだ。でも、それよりも大事なことは、ずっとブッシュの共和党政権がつづいたのが変化するかもしれないということなんだ」と説明してくれました。
結果は、、、
民主党の黒人候補、デイヴァル・パトリックが州知事になって、地下鉄でもらう新聞にも「歴史的な日!」と書かれていました。
喜んでいる人が多いです。