12月には「手を使うことと体全体」というテーマでオンラインワークショップを2回行いました。2回それぞれ、以下のような内容になりました。
ヴィオラの演奏、呼吸、首の緊張をほどく
「ものに触れる」「人に触れる」とき、手だけで触れるのではなく、体全体を使っている
ヴィオラの演奏、呼吸、首の緊張をほどく
12月3日に、オンラインワークショップ「手を使うことと体全体」を行いました。
「手を使う」というテーマから派生して、いろいろなことが出てきました。
そのなかで言葉で言えることはほんの一部分ですが、それでもあえて書いてみると、
・見回す動きは、首の負担になることもあるが、むしろかえって首の緊張をほどくような動きにもできる。(それを左右するのは抑制(インヒビション))
・からだに奥行きがあることは、案外忘れやすい。
肺が後ろまであることも。
そのようなことを再認識して、自分の体の中の空間を再認識すると、動きが自由になったり、呼吸が楽になったりの変化が起こる。
・背骨は、息を吐いていくにつれて、自然に長くなる
・ヴァイオリンやヴィオラを構えるのは、あごを楽器に載せるというより、
足からの体全体と、後頭部を含めた頭全体のあいだに、楽器をはさむ。
→それを思ったら、より安定し、音がよくなった。
・弦を押さえるとき、指だけではなく、指、手のひら、ひじ全体のらせんの方向性を調整することで押さえると考えてみよう。
→それまで、小指は細くて短くて頼りないと思っていたが、サポートがけっこうあるんだなと気づいて、押さえやすくなった。
・指の位置を決めたり、手のひらの向きを変えたりするのは、手首の動き以上に、ひじの動きが関係する
ほか、言葉で伝えきれないことは、いつも、いろいろあります。
「触れる」とき、手だけで触れるのではなく、体全体を使っている
同じテーマ「手を使うことと体全体」の12月26日の回では、「触れる」ということについてじっくりやりました。
「『触れる』とき、手だけで触れるのではなく、体全体を使っている」 ということを、 「椅子の背に触れる (hands on the back of the chair)」というアレクサンダー・テクニークのプロシージャを使って体験していただいたり、 手の指は、手のひらの根元からはじまっていることを、自分で自分の手に触れて、その長さと厚みを感じていただいたり(「知ってたはずなのに、あらためて触れて、涙が出た」と言われた方も…)、
そんなことをとおして、自分の体への感受性が深まってきて、自分の体の立体感が感じられるようになったところで、それぞれの部屋にある、いろいろな物に触れてもらいましたー小さなもの、大きなもの、重いもの、生き物…などなど。 すると「重さの感じ方が変わる!」という声が…。
よく知っているはずの、自分の部屋のなかにあるものを触れているだけですが、それぞれの方が、新鮮な体験をされていました。
今回はオンラインなので、部屋にあるものを触れるということを行いましたが、もし、同じように、人に触れるとしたら、どうだろう?
参加者のなかに、人に触れるお仕事をされている方がおられたのと、またそれ以外の方も、普段から、ご家族を触れてケアしたり、ペットに触れたりすることが多いとのこと。
終わったあとで、ご家族などに触れてみてどうだったでしょうか?
1月には1/13に同じテーマでオンラインワークショップを行います。興味をお持ちの方はどうぞお問合せください。
1/13(金)19:30~21:00 ”手を使うことと体全体”オンラインワークショップ
また、対面でも、ご友人や、お仲間同士向けのミニワークショップを随時行っています。このテーマは、対面で、実際に触れられると、さらに深めることができます。
アレクサンダー・テクニーク教師になる勉強をしている方や、それ以外のセラピーや施術の勉強をしている方、介護の勉強をしている方などがいらしてくれたり、こちらから出向いたりしています。詳しくはお問合せください。yuriko@littlesounds.com