ストレッチについて

生徒さんに、ストレッチについて質問されることがあります。「家でストレッチをやってみているんですけど・・・」と。

ストレッチをやることが、アレクサンダー・テクニーク的に、いいんでしょうか?、と聞かれることもあります。

ストレッチそれ自体に、よい、悪いはなくて、それを、どう、やるかによってだと答えます。
(何でもそうですね。何をやるかではなくて、それを、どう、やるか、です。)

どんなふうにストレッチをやっていますか? と、やってみてもらいます。
テレビなどで「腰痛にきくストレッチ」などと、紹介されているのをやってみました、と、やってくれました。

やってみてもらってわかったのは、動きが少し早すぎるということです。そして、足をあげたりするときに、首を縮めてしまっていることです。

首を縮めないで済む速さで、もう一回やってもらいました。

実際には、「もう少しゆっくりやってみてください」、と言って、ゆっくりやってもらっても、まだ速すぎて(=動き出しのときに首を縮めてしまっていたので)、再度、さらにゆっくりやってもらいました。

最終的に、首を縮めないで動ける速さで動いてもらったら、「全然違います。腰がほんとに伸びますね!!」とのこと。

「今までメニューをこなすことに注意が行っていて、あまり動きの質に注意が行っていなかったことに気づきました。」

ストレッチ体操やエクササイズって、てきぱきリズミカルにやるイメージがあるかもしれませんし、特にテレビなどのモデルはそうかもしれません。
また、今までそんなに運動をしてこなくて、運動に苦手意識がある方ほど、苦手を克服しようと、ムキになってガシガシやろうとする傾向が、意外にあるようにも思います。

でも、もしそのストレッチ体操やエクササイズを、自分をケアをするためとか、痛みの予防や対処のために行うのならば、注意力を向けながら、ゆっくりやることに、とても意味があります。

素早くやると、いつもの癖のとおりに動いてしまうので、癖を強化することになってしまいます。

もし、時間がないのであせってやってしまうのなら、やるメニューの量を減らして、一つのことを丁寧にやったほうがいいです。
10分、時間があるのなら、そのなかで5つのメニューを手早くこなすより、1つの動きを丁寧に1回やるほうがいいことが多いです。

そうすると、その動き自体、意味のある動きになってくるし、また、自分が何かをやろうとするときの癖に気づく練習にもなりますね。

リズムに乗ってやるようなエクササイズであっても、少しやりにくいな、と感じる箇所があるならば、ゆっくり、自分を観察しながらやる時間をとってみて、それから速くやるのもよいと思います。

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