指や腕を使うことと、アレクサンダー・テクニーク

楽器演奏 (に、限らずですが) のときに、体のことに意識を向けるとよさそうだ、と考える人は、ここ数年、増えてきたように思います。

ただその意識が、腕とか、指の関節などだけにとどまっている場合が、まだまだ多いように思います。

指や、指の関節や、手首、前腕、肘、上腕、肩甲骨の関節、、、。

とても大事ですが、そのほかにとても大事なところがあります。

どこだと思いますか?

それは頭、首、背骨であり、胴体です。
頭、首から骨盤の底までの、体の幹となる部分です。

ギターを演奏するために、腕を動かすとき、その腕の動きは肩から先だけで起こっているのではありません。
胴体の側面の筋肉も、腕の動きを支えています。
胴体の筋肉は、目に見えて大きくは動かないので、一見地味ですが、とても大事な働きをしています。
胴体の筋肉が自由だと、腕の動きはとても自由で楽になります。

(ギターだけでなく、ピアノでも、ヴァイオリンでも、管楽器でも、また楽器演奏にかぎらず日常動作でも同じですね。)

胴体が押し下げられていたり、つぶれていたり、固まっていたりすると、腕の動きも硬くなってしまい、そのまま無理して腕を動かしていると、傷めたり腱鞘炎の原因をつくってしまったりすることもあります。
また、呼吸も楽にしにくくなってしまいます。

胴体がゆったりと、もともと持っている本来の大きさ、厚さ、広さ、長さ、そして伸縮性を邪魔することなく使えていると、それが動きの根幹となって、自然に腕の動きと連動して、目に見えないほどの繊細な動きが起こってきて、動きを自由にするためのサポートになります。

これは、胴体が腕の動きにつられてバランスを崩して動いてしまうこととは違います。むしろ逆です。
胴体が腕につられて動いてしまっているときは、むしろ胴体を固めてしまっています。また、腕も本来の長さ全部を使えていないことが多いです。
胴体がゆったりと自由であれば、胴体と腕は、連動性がありつつ、それぞれの場所で、独立を保っています。
(言葉で表現するのはちょっとむずかしいのですが…。)

指先を動かしているときに、腕を動かしているときに、胴体はどうしているか?
ちょっと観察してみてください。

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アレクサンダー・テクニークは、indirected procedure (インダイレクティド・プロシージャー/間接的な方法論)と言われることもあります。
直接的に使っているところに目を向けることは、当然よくあることですが、直接的な場所から少し離れた場所に注目してみると、そこが、動きのキーになっているかも、動きの源泉になっているしれません。

動きの質について言葉にするのは難しいですね。伝わったでしょうか?
疑問点がある方や、もっとよく知りたい方は、よかったらレッスンを受けてみてください。

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