ひさしぶりにアレクサンダー・テクニーク以外のことを書きます。
もちろん、アレクサンダー・テクニーク以外にも、いろいろおもしろいことや、感慨深いことを経験しているのです。でも、なかなか書くタイミングがなかったのです。
少しブログに向かう姿勢がストイック(?)になっていたかもしれません。
でも、アレクサンダー・テクニーク以外のことも、やっぱり書きたいですね。
—–
というわけで、先日、青柳拓次さんのライブに行ってきました。
リトル・クリーチャーズというロックバンドをやったり、映画音楽をつくったり、いろんな人に曲を提供したり、多彩な活動をしている人です。私は彼のつくる歌と、彼のうたのファンなのです。
なんというか、声高に何かをうったえるわけではない、いいうたを作り歌うひとです。
今回、新しいソロアルバムが出て、それの発売記念祭ということでした。
ライブには、和太鼓をたたきながら民謡をうたう木津茂理さん(きづ・しげりさん、女性です)、篠笛の武田朋子さん、二胡の土屋玲子さん、そしてドラムセット、ベース、サックスの西洋楽器は男性陣が担当していました。青柳さんはバンジョー、エレキギター、キーボードをとっかえひっかえしながらリズムをつくり歌います。
最初は法被を着た青柳さんがひとりで出てきて、それから和太鼓の木津茂理さんとふたりで演奏、そのあと、メンバーが出たり入ったりしながら、最後はみんなで村祭りのようになりました。
木津茂理さんのソロもありました。(八丈島に伝わる太鼓のソロと、太鼓を叩きながらの謡いでした)。
和太鼓ってほんとうにおもしろいです。CDで先に聞いていたのですが、あの立体的な音のおもしろさは、生でないとわからないです。そして叩く姿もすてきです。西洋のドラマーとはまた体の使い方が全然違うんですね。(私はドラムを叩かないので、どう違うのかうまく言えないけれど、リズムの捉え方がたぶん違いそうです)。
そんな、和のリズムと、西洋のリズムを合わせるのってむずかしいと思うのだけど(テンポが合っていてもノリが合わなかったりして)、このライブでは、和のリズムのほうに西洋楽器の奏者が合わせていた感じだったのかな? とても気持ちのよいノリでした。(ノリっていわないのかな?もっとふさわしい言葉がありそう。。)
だんだん盛り上がってくる、その盛り上がり方は、イケイケな盛り上がり方とはちがって、村祭りのように、じわじわ、しんみりと盛り上がってくるのです。みんな笑顔なのに、なぜか涙ぐみそうになる、あのお祭りの感じです。
とてもいい時間を過ごすことができました。
青柳さんは、自分の音楽を聴かせたい、というより、お祭りの和・輪をつくって、そのなかにみんなを招き入れたい、という意図でやっていたんじゃないかな?
最近、日本の一昔前のものが見直されたり、それと、私たちの世代が慣れ親しんだ西洋の文化を統合させるこころみがあちこちでなされているように思えます。いや、そういうことは、もっと前から試行錯誤されていたと思うのだけど、それが、頭でっかちでなく、地に足がついた感じでなされているのを目の当たりすることが増えてきたような気がするのです。
いいな、と思います。