『自閉っ子、こういう風にできてます! 』
2004
花風社
ニキ リンコ, 藤家 寛子
今読んでいる途中なのですが、とてもおもしろいです。自閉症、アスペルガー症候群の当事者のニキ リンコさんと藤家 寛子の話を、ニキさんが学んだ翻訳学校の先生であり、編集者である浅見淳子さんが聞いています。浅見さんは、「異文化として」自閉者の世界観に興味を持っている、と言っているとおり、3人の対話が異文化コミュニケーションとしての対話になっているところがいい感じです。ちなみに自閉でない、いわゆる一般の人のことを「定型発達の人」と言うそうです。
全然知らなかったのでちょっと驚きだったことは、自閉というのは脳機能障害なので、身体的にも、たとえば体温調節ができないとか、つらい思いをしている場合が多くて、でもそれが外からはわかりにくいということでした。(「違うんだ」ということがわかりにくいので。)「定型発達の人はそんなに楽だとは知らなかった」って。。
いろいろ大変なこともあると思うのだけれど、いろいろな違いが当事者の人によってユーモアを交えて言語化されていて、いい本です。