プール

先日、水泳の先生をしている方と一緒にプールに行く機会がありました。彼女とは私のアレクサンダー・テクニークのレッスンに以前来てくださっていたご縁です。

彼女は水の中にいるのがなによりも大好きだそうです。
あちこちの仕事をかけもちしてて、とても忙しそうなスケジュールなのに、とても楽しそうです。
高齢(80代、90代の方もおられるそうです)になってはじめて水泳に挑戦する方に教えたりされていて、お会いすると、高齢の生徒さんたちなどが目を輝かせて楽しんでいる様子をほんとに楽しそうに報告してくださいます。

「水泳というといまだに、どれだけ速く泳げるかとか、どれだけ長い距離を泳げるかを競うものっていうイメージがあるけど、そうじゃないんだ、もっと楽しくて、楽で気持ちいいものだってことを伝えたい。」と、いつもおっしゃってます。

その日は、気楽に一緒に泳ぐだけのつもりでいったのですが、いろいろ教えてもらっちゃいました。

得意な平泳ぎでは、「手をもう少し下に向けてみてみて。そうしたら水の抵抗がもっと少なくなるのよ。」「足を掻いた後に、足をそろえると、その後もすっと進んでいくのよ。」

そのとおりやってみたら、いつもより、少なくかいて、プールのはしまで来てしまいました。

苦手なクロール(息継ぎがうまくできないのです)は、すぐにやってみないで、浅いプールに移動して、ななめ泳ぎや背泳ぎの形で、頭を前に向けたまま体をらせんに動かしてみる練習からしました。(手はあまり掻かないで、あざらしみたいな動きです。)これもまた、今までやってみたことない動きで、おもしろく、意外と気持ちよいのです。

あと、自分では頭をまっすぐに向けているつもりが、ななめに向けてしまっていることも、教えてもらって驚きました。(アレクサンダーの言葉でいうと、「感覚はあてにならない」です。)

クロールがうまくできるようになるところまでは、いきませんでしたが、とても楽しかったです。次のときに使えそうなアイデアをいくつかもらえました。

子どもの頃、泳げなかったので、水泳教室に行かしてもらっていた時期があったのですが、そのときは、ノルマをこなすような感じで、全然楽しくなかったし、たいして泳げるようにもならなかった。その後、自分のペースでみようみまねでやりだしてからのほうが上達したのでした。なんせそこではクロールが25メートル泳げるようになった人しか平泳ぎは教えてもらえなかったし。

でも彼女の教え方はそういうのとは全然違っていて、学ぶ側のペースを尊重してくれる、安心できる教え方で、とてもよかったです。こういう教え方なら教わりたいな。

最近、ものを習うのが楽しいです。

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