きのう、町田で仕事の帰りに、靴屋を見つけてちょっとに入ってみました。履きやすいウォーキングシューズで知られているブランドの靴屋さんで、セールをやってました。すると店員さんが妙に笑顔で近づいてくるので、私はちょっと用心して、「今日はたぶん買わないんですけど見るだけ見てもいいですか?」みたいなことを言ったのです。すると、「どうぞ、どうぞ」と言ってくれたのですが、やっと気づいたのですが、実はその方は知り合いでした! 以前、アレクサンダー・テクニークのクラスに一度来てくださった方でした。
軽くて履きやすそうで意外とデザインもかわいい靴があるなあと見ていたら、「足を測ったことありますか?なければよかったら、測るだけでも測ってみますか?」と言ってくださいました。「べつに買わなくて全然かまわないので」と小さい声で付け加えて。ここのブランドの靴は一足持っているのですが、足を測ってもらったことはありませんでした。それで、これも何かのご縁と思って、測ってもらいました。
いつも機械で測るそうですが、たまたま機械が故障していて、足型を描かれた台の上で素足になって、手で測ってもらいました。巻尺で足の回り全体を測ったり、厚みを測ったり、手馴れた手つきでいろいろやってくださいます。
「幅が広いんでなかなか合う靴がないんです。サイズは24です。」と言って測ってもらったのですが、なんとびっくり!!!大きさは23だと言われました。しかも足幅も細くて厚みも薄いと言うのです。
「??? でも小さい靴だといつも指が痛くなってしまうんです」「それは、靴が大きいから足のかかとが浮いて、つま先のほうにずれてしまうからなんですよね。かかとをあわせて紐をしっかり結んで、足首を固定したら、ほら、これでどうでしょう?」と、23センチの靴を履かせてくれました。
ぴったりです。歩いてみても、心地いいのです!
同じ23センチの靴でも、品物によって幅が違ったり、厚みが違ったりするなか、「石井さんに合うのはこれかこれですね」と二つ選んでくださったうちのひとつです。
いつも不精をして、紐をしたまま脱ぎ履きをしていたせいもあったのか。足裏の豆が治らないのは、もしかして靴があわなかったせいなのか?
その日は靴は買わないつもりだったのですが、買ってしまいました。ハイキングや雨の日にもよさそうなやつと、冠婚葬祭やパーティーにも使えそうな黒い靴の2足ーー2足も買ってしまいました。
でも靴って欲しいと思ったときや必要になったときにあわてて探しても、なかなか気に入ったものは見つからないものですしね。(と、自分に言い訳して)。
自分に合う靴がみつかったこと、しかもデザインも気に入ったことがうれしかったのと、、それから、知り合いでもある店員さんが足のことに詳しくて、私にあったものをみつくろってくれて、履き方のコツも教えてくれた、その一連のことがなんだかうれしかったので、気持ちいいお買い物でした。いいお仕事してるなあ、と思いました。
町田店は2月いっぱいで閉店してしまうそうで残念です。それで彼女も靴屋の仕事を辞めてしまうかもしれないそうで。。
でも間に合ってよかったです。
しかし、自分自身のことって、なかなか、思い込みで判断してしまうことが多いので、そうならないように気をつけているつもりなのだけど、足のことひとつでも、やはりここまで思い込みがあったのだなあ。新鮮な自分を発見した気分でした。