気がつけば、私がアレクサンダー・テクニーク教師としてレッスンをはじめて、7月で20周年になりました。
みなさまに感謝です!
こうやって、ずっと続けられるとは、はじめたときは想像できなかったです。
アレクサンダー・テクニークの学校を1999年の初夏に卒業したとき、
レッスンやクラスの回数は、年月をかけてたくさん受けてきて、
自分自身はすごく変化したと思うけれど、
それをほかの人に伝えられるという自信はまったくなかったのです。
アレクサンダー・テクニークは、体系だった教え方をしない場合が多く、
(原理はありますが)、その人、そのとき起こることにそって学んでいく、というやり方で、
とくに私が行っていた学校はそうだったので、
自分が何を学んできたのか、人にどう説明したらいいのか、
雲をつかむような感覚がありました。
でも、アレクサンダー・テクニークに興味をもってくれる人の
興味がどこにあるのかを聞きつつ、
その人全体を見ながら教えていると、
その過程で、その人その人に変容が起こることに立ち会わせていただけて、
そこにある意味がだんだんわかってきました。
その人の変容の可能性のために、場をひらく、そんな役割を
教師はしているのかもしれない、と、思ったりしています。
今、アレクサンダー・テクニークについて、
・からだに即したワークであること、
・それが心や考えていることと切り離せないことがわかること、
・自分を信頼すること、
・自分で選べることを知ること、
などなど、アレクサンダー・テクニークを成り立たせている要素のひとつひとつが、今の時代、ますます大事に思える今日このごろです。