アレクサンダー・テクニークのレッスンを受け始めた頃は、アレクサンダー・テクニークによって、ピアノの弾き方、ジンベ(ハンドドラム)の叩き方、ダンスやストレッチの体の動かし方、姿勢などをより良くしていきたと考えていました。
なので、ピアノの椅子に座った姿勢、鍵盤上での手(腕)の動かし方、ジンベを構える姿勢、叩く時の手の動かし方、ダンスの時のバランス、ストレッチの時のからだの意識の仕方など、様々なケースでレッスンしていただきました。
先生がやったことがない(はず)の動作でも、レッスンできるのが不思議でもあり面白いところです。
パフォーマンスに対するレッスンではなく、「人間(の行動)」に対するレッスンだから、そういうことが可能なのかな、と思いました。
レッスンを重ねていくうちに、もっと日常の何気ない動作について気がつくことが増えていったように思います。
アレクサンダー・テクニークのレッスンを受けることによって、楽器演奏やダンスが、いかに日常の自分の状態に左右されているのかに気がつきました。
日常を大事にすることで、演奏やダンスなどの特殊なパフォーマンスも、より磨くことになる。
パフォーマンスが、より自分の中に深く「収まった」ような、そんな感覚になりました。
ピアノについては、生徒に指導する時の自分の態度に大きな変化がありました!
生徒がなかなか弾けなくても、落ち着いて待つことが出来るようになり、次にすべきことを、生徒と一緒に、考える、というレッスンが出来るようになりました。
人を指導する立場の人にとっては、アレクサンダー・テクニークの「人の導き方」は、教え方の一つのユニークな方法としても、非常に参考になると思います。
(T.Eさん ピアニスト、ドラマー、ダンサー)
投稿者プロフィール

- ATI認定アレクサンダー・テクニーク教師(教師歴26年)
国立音楽大学非常勤講師。20歳でアレクサンダー・テクニークに出会い、1600時間の養成課程を経て1999年に認定取得。その後米国ボストンのAlexander Technique Center at Cambridgeで学ぶ。野口整体、プロセス思考心理学などにも関心を持ち、学びを深めながら、「自分の心身全体を自分のものとして取り戻す」アレクサンダー・テクニークのレッスン/講座を指導している。
【主な著書】
『演奏がもっとラクになるアレクサンダー・テクニーク実践のヒント48』(ヤマハ)
『無駄な力がぬけてラクになる介護術』(誠文堂新光社)など。
▶ 詳しいプロフィールはこちら