来年の年明けに、ボストンのアレクサンダー・テクニーク教師、デビ・アダムス(Debi Adams)さんが再び来日します。
デビは、私が2001年から12年間、ほぼ毎年訪ねていたボストンのアレクサンダー・テクニークの学校の先生です。
学校のディレクターのトミー・トンプソンが、精神的支柱として、アレクサンダー・テクニークの哲学を教えてくれる存在だとすると、デビは、それを具体的にわかりやすく、それぞれの人の毎日の生活や行動に落とし込む手助けをしてくれる存在でした。
彼女はピアニストでもあります。そして、2013年にボストン音楽院に新設されたアレクサンダー・テクニーク・トレーニング・コースのディレクターです。彼女はピアニストでもあります。そして、2013年にボストン音楽院に新設されたアレクサンダー・テクニーク・トレーニング・コースのディレクターです。ピアニストだけでなく、クラシックだけでもなく、多くのミュージシャンと、またミュージシャン以外の人々とレッスンを続けていて、生徒の望みに寄り添いつつ、言葉と繊細なハンズオンで助けてくれます。
FMアレクサンダーの本をはじめとしたアレクサンダー・テクニークの本をぼろぼろになるまで読み込んでいる、研究熱心な一面も持ちます。
前回にひきつづき、みなさんにデビのワークをご紹介できること、そして私自身もデビとみなさんと学べることが楽しみです!
1月14日(木)個人レッスン@藤沢 →受付中!
1月15日(金)音楽家向けワークショップ(プロアマどなたも歓迎)@藤沢 → 満員になりました。キャンセル待ち受付中!
1月16日(土)アレクサンダー・テクニーク・ワークショップ@東京→満員になりました。キャンセル待ち受付中!
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ワークショップ紹介
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●音楽演奏とアレクサンダー・テクニークのワークショップ
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アレクサンダー・テクニークは音楽家のみなさんが明晰さと楽さをもって自分を表現するのを助けるすばらしいツールです。
私は「ピアノ演奏のための12の掟」というものを発展させていますが、これはあらゆる楽器の演奏に応用できます。
このワークショップでは、参加者の楽器にふさわしいやりかたで、この「12の掟」を探究していきます。
また、楽さがあふれる演奏のための「サポート(支え)」についてもみていきます。
自分自身の構造のなかで、そして演奏の準備のなかで、サポートされている感覚があるとき、私たちには自由に動く自由があり、そこには痛みはなく、表現上のさまざまな選択(音質、アーティキュレーション、強弱、フレージングなど)ができる余地が生まれるのです。
参加者の皆さんには、実際に自分の楽器を演奏して、こうしたアイデアを探究していく機会を得ていただきます。
楽器を演奏される方は、楽器をお持ちください。鵠沼スタジオにはアップライトピアノもあります。
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1月15日(金)10:30~16:30 藤沢 littlesounds鵠沼スタジオ
………お申し込みの後、ご案内をお送りします。
参加費 : 15000円(事前振込。お申し込み後、振込先をお知らせします。)
定 員 : 8名
講 師 : Debi Adams (通訳つき)
申込み・お問合せ : yuriko@littlesounds.com
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●アレクサンダー・テクニーク・ワークショップ――抑制(inhibition)と方向性(direction)
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インヒビション(抑制)はアレクサンダーテクニークならではのものです。
このコンセプトが、このワークをほかの手法や方法論とは違うものにしています。
それは、「ちょっと間をとる」ことで起こることもあれば、「定義を留保する」ことで起こることもあります。
インヒビションは、行為そのものを止めることなく、ほんの一瞬で起こることもあります
――こういう可能性もある、という認識があるだけで。
デビは教えるなかで抑制(インヒビション)をもっとも重要視してきました。インヒビションの力を信じているので、デビはアレクサンダーの「ディレクション(方向性)」を使うことが減っています。インヒビションを深く受け止め自分のものにすることが、アレクサンダー・テクニークを教え、学ぶうえで、不可欠だとデビは考えています。
アレクサンダー氏は教え始めた初期の頃、自分自身の「使い方」を協調させ直すための手がかりとして、アレクサンダー・テクニークのディレクション(方向づけ)として知られるようになる、一連のディレクションに頼りました。テクニークが進化していくとともに、アレクサンダー氏は次第にディレクションに頼らなくなり、もっとインヒビションに頼るようになっていきました。デビの道のりもこれと似ています。デビはディレクションがもっとアクセスしやすいものになるよう、そしてディレクションが「non-doing activity」(「やる」のではない活動)だということがもっとわかりやすくなるよう、アレクサンダー氏のディレクションを書き直しています。
このワークショップでは、この2つの大事なアレクサンダー的トピックを、いくつかの実験と実際のアクティビティ(さまざまな活動・行為)を通じて探究していきます。やりたいアクティビティを用意してきてください。それをもとにワークに取り組んできたいと思います。
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1月16日(土)10:30~16:30 東京都文京区内
………お申し込みの後、ご案内をお送りします。
参加費 : 14000円(事前振込。お申し込み後、振込先をお知らせします。)
定 員 : 10名
講 師 : Debi Adams (通訳つき)
申込み・お問合せ : yuriko@littlesounds.com
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●デビのアレクサンダー・テクニーク個人レッスン
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テーブルワークや通常のレッスン、楽器のレッスン、特定のテーマに関するレッスンなど…。
藤沢・鵠沼スタジオ
1月14日(木)
10:30~11:15
11:15~12:00
12:00~12:45
13:45~14:30
14:30~15:15
15:15~16:00
16:15~17:00
17:00~17:45
17:45~18:30
1回45分 10000円 (通訳代プラス1500円)
(事前振込。お申し込み後、振込先をお知らせします。)
ご希望の方は、レッスン可能な日時を書いて(複数日&時間帯が可能ならできるだけお知らせください)、
yuriko@littlesounds.com までメールでご連絡ください。
●講師紹介 デビ・アダムス(Deborah Fishbein Adams)
ATI公認アレクサンダー・テクニーク教師。トミー・トンプソンのもとで教師養成トレーニングを受けました。ほかに、ブルース&マーサ・ファートマン、リカ・コーエン、デビッド・ゴーマンほかたくさんの教師たちと学んできました。現在デビは、ボストン音楽院にて、音楽家、ダンサー、俳優に向けてアレクサンダー・テクニークを教えると同時に、音楽院内にできたアレクサンダー・テクニーク教師養成トレーニングのディレクターでもあります。
デビはピアニスト(ボストン大学音楽部ピアノパフォーマンス科修士)で、何年も前に腱鞘炎で悩んでいたとき、アレクサンダー・テクニークに出会ったことが、最終的に痛みのない人生につながりました。このパワフルなワークをほかの人たちにシェアする責任を感じています。
デビのウェブサイト http://debiadamsat.com/