うどん

うどん

讃岐(香川県)坂出にて
うどんの製麺所に連れて行ってもらいました。
打ちたてのうどんを食べられるのです。
それも、お昼に2件はしごして。
ふたつとも、田んぼのなかにある、家族経営のようなちいさな製麺所ですが、行列しています。

ゆでたてのうどん玉を器にいれてもらい(一玉か二玉かそれ以上か、伝えます)、それを自分で茹で汁に付け直して温めます。それから出汁の出てくる蛇口をひねって出汁をいれ、天ぷらの山のなかから好きなのをいれて、ねぎをかけて食べる。

しっかり、こしがある麺です。う~ん、東京にはこういうのはないなあ。つゆも天ぷらもおいしい。

隣に座った、連れてきてくれた讃岐人(女性)は、あっとゆうまに食べ終わっています。私はまだ半分も食べていないのに。

後で聞いたら、「うどんは噛んだらいかん。のどごしを味わうのじゃから」とのことです。
とは言ってもあんなにこしがあるものを、噛まないでどうやって食べるのだ?

お会計は、食べ終わった後、自己申告制で何を食べたか言って、お金を払います。うどん一玉でっかいちくわ天のせで170円なり。

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2件目のほうは、ゆでた麺を水洗いしない、釜揚げうどんです。冷たい出汁か温かい出汁か好きなほうをかけ、やっぱり天ぷらを載せます。しょうゆだけかけて食べてる人もいます。生卵+茹で汁+しょうゆで食べてる人もいて、その食べ方は、かまたま? だったっけな? なんかそんなような呼び名があるそうです。

ここは食べる前に支払う形でした。ここも170円だったかな?(ちょっと前まではやっぱり自己申告制の後払いだったのが、最近変わったそうです。)

ここも、ものすごい勢いでみんな食べて出て行きます。
うどん、2件ともとってもおいしかったけれど、
それよりなにより、雰囲気に圧倒されました。
豪快だ~!

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屈斜路コタンからのはがき

屈斜路コタンからのはがき

思いがけない方からはがきが届きました。
北海道の屈斜路コタンのTさんから。

Tさんにお会いしたのは10月に北海道の阿寒湖ででした。北海道でアレクサンダー・テクニックのワークショップをやったとき、北海道に来たのだからアイヌの人に会いたい、と思い、どこに行けば会えるのだろう、と調べたら、阿寒湖のアイヌコタンというところがあって、アイヌの料理が食べられるお店があったり、踊りなどを披露してたりするとのことでした。
阿寒湖ってどこ?と調べたら、仕事のある札幌とも士別とも離れた東のほうで、片道半日かかるようでしたが、一泊することにして行くことにしました。

阿寒湖は、森のなかの湖でとてもきれいなところでした。でもアイヌコタンは、いかにも観光向けという風情でした。マイクで「古式豊かなアイヌ舞踊をお楽しみください」なんて放送しちゃったりしてて、観光にしてももうちょっと違うアピールのしかたがあるんじゃないのかな、とも思ったし、ふくざつな気持ちになりました。でも踊りはすばらしかったです。一曲参加もさせていただいたのですが、ただやっぱり「お客」という役は、ちょっと居心地がわるかったな。

アイヌコタンのなかにあるお店でお昼、ユックオハウのセットを食べました。鹿肉と、季節の野菜がいっぱいのスープと、アマムという豆ごはん、とってもあったまって、おいしかったです!
ご飯もおいしかったのだけど、このお店の雰囲気が気に入りました。なんというか、見せるための観光向けというより、お店の人自身が居心地のよい空間を作ったという感じ。ブラジルなんかの音楽もかかっていたりします。コーヒーもおいしい。

売ってる本や音楽について、お店のおばちゃんに聞いてみたら、気さくな人で、いろいろ話してくれます。おばさんともっと話したくなって、夜も来てしまいました。「私はアイヌだけど、アイヌ語とか踊りとかを習いたいとは、あんまり思わない」なんて言いながら、でも踊り子の人たちに、毎日差し入れの食べ物を持っていってあげてるようでした。「アイヌのなかでも、こうやって観光で生計をたてることに、批判的なアイヌもいるけど、まあ仕事としてわりきってやってるからね。」
でも今、法律ができたけど、国が、アイヌ語や、踊りや、狩猟や採集などの生活のしかたを禁止したり、抑圧してきた歴史については教えないで、「アイヌの文化はすばらしいから広めましょう」ということだけを言うようになったのが、あんまり納得がいかない、というようなことを言われてました。

「あなた本読むの早い?」と聞かれて、「あ、私早いんですよ」と言ったら、「友達のところに私の書いた本があるから、もう在庫はないんだけど、あした発つまでに返してくれれば、宿に持っていって読んでいいよ、よかったら。」と言われて、パッと友達のうちまで行って本を持ってきてくれました。
それでお借りした本を宿に持って帰って読みました。
とてもいい本でした。『金の風に乗って』 という本です。二人のお兄さんが木彫りをやっていて、そのお兄さんたちの木彫りの美しい写真や、お母さんの刺繍の写真も載ってます。でも何よりTさん自身の今までの生きてきた歴史の話を読めたのが、美しい写真とあいまって、私にとってはよかったです。(本についてもう少し書けたらと思ったのですが、うまく書けないのでそのうちに。。)

翌朝、早いバスで帰らないといけなかったので、お店はまだ閉まってましたが、お礼のカードと本を、お店に置いてきました。

そのTさんからのはがきでした。「阿寒にいらした時は色々とおしゃべりをして楽しかったです」「我が家から200メートルほどのところに白鳥が飛来し毎日ガーガー鳴いています」「本、読んでくださってありがとうございました。」

旅先で出会った人のことは、よく思い出すのだけれど、帰ってくると日常に追われて、思い出すだけで実際に連絡をとることがなくなってしまうことが多くて寂しいのですが、こうやっておはがきをいただけたりするのは、しかもお世話になったほうの方からいただけて、なんだかとてもうれしかった。

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絵を描く猫 2

絵を描く猫 2

しばらく前にアップした「絵を描く猫」について、けっこう興味をもってくださる方が多いようです。そのブログにいただいた、なおこさんからのコメントが、興味ある方には貴重な情報になると思うので、こちらに再度アップさせていただきますねー。最後に絵を描く猫の動画のリンクがありますよ。

“Why Cats Paint”(『なぜ猫は絵を描くのか?』)とてもいい本でした。歴史もていねいにひもといてあって、猫が絵を書くことの「神性」が古代エジプトではていねいに守られていたことや、中世になって、それが悪魔視されるようになって、魔女狩りの時代に、魔女の相棒として猫たちが殺されたこと、古いタロットカードの「月」や「女司祭」のカードに絵を書く猫がモチーフになっていたケースや、ドイツの民話では動物がなにか絵を書くときには猫の姿に変身してからそうするようになっていること、などなど、興味深かったです。

日本の「招き猫」の元祖も、19世紀の終わりに小樽に住んでいた絵を描く猫が、話題を呼び、飼い主の人に富をもたらしたことが発端だとか。なので「招き猫」が手をあげているのは「招いている」のではなく「絵を書いているところ」なのだそうです。

猫が絵を描くこと、猫の知覚世界を、人間の知覚世界をおおいかぶさずにみていこう、と真剣な研究をされている方たちがおられることに心がうごきました。人間優位主義をほどいて、ほかの種の視点をリスペクトしていく、大事な試みとおもいました。

この本のなかに東京に「Museum of Non-Primate Art」というものがあると出ていて、調べていたら、そこのホームページに、実際に絵を書いている最中の猫さんのビデオ映像がありました。

http://www.monpa.com/wcp/documentry.html
(quicktimeの映像です)

ストロークを足していくタイミングなど、深みというか、威厳というか、趣があります…。

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ネパール舞踊を踊ります

ネパール舞踊を踊ります

玉川学園前には、すごくおいしいネパール料理屋さん「天空の舞い」があるのですが、そこのオーナーは、実はネパールの踊りが専門なのです。(お店の名前でもわかりますね)。
先日、お店にカレーを食べに行ったら、「素人ダンサー募集」という張り紙がしてあって、見てみたら、11月末までの都合のよい日に集まって練習をして、”Nepal in Japan”というイベントでネパールの民族舞踊を踊るとのこと。

民族舞踊には興味はあるけど本格的に毎週練習するのはできないかもしれないな、と思っていたので、そういう動機でもいいですか?踊りの経験がほとんどなくてもいいですか?と、お店のオーナー件踊りの先生の有子さんに聞いてみたら、「全然大丈夫!」と言われ、参加することにしました。

その”Nepal in Japan”のイベントが、いよいよ明日になりました。

前半、ラーマヤーナの無言ミュージカルをやって、後半、民族舞踊を踊ります。私はフィナーレの曲に出るのですが、その踊りは山岳民族ライ族の人たちが村のお祭りで村人全員が輪になって踊る踊りだそうです。

トカゲやカニ、鶴やハトの動物が出てきたり、はたおりや稲刈りの動きが出てきたり、楽しい踊りです。ただ振りがどんどん変化するのと、動きが早いので、覚えるのが大変。でもうまく踊るのが目的なわけじゃないし、楽しんでこようと思います。

有子さんによれば、最近ネパール人も西洋への憧れが強くて、この山岳民族の踊りなんかはバカにされちゃっているのだけれど、だからこそ、日本人が踊ることで、ネパール人によさを伝えたいのだそうです。

小さい子どもから年配の人まで、老若男女、いろんな人が踊っているのは、見てても楽しいです。このあいだは、赤ちゃんをおぶって踊っている人もいました。

もし興味とお暇がある方は、観に来てください。
私は出ないけど、ミュージカルのほうなんて、けっこう見ごたえがあります。

●NEPAL.IN.JAPAN.2005
公募素人日本人40名とネパール人2名でつむぐネパール物語~ラーマヤーナのミュージカルと民族伝統舞踊ステージ

・場所:町田市民フォーラム三階ホール
 町田市原町田4-9-8
 (中央商店街を直進、駅から徒歩8分)。
・昼の部1400から1530。
・夜の部1730から1900。
・チケット大人2000円、学生1500円、小中学生1000円。
 (ネパール民族伝統芸能文化保護チャリティ公演につき、  チケット売り上げは寄付されます)

チケットをほしい方は私にメッセージをくださってもいいし、『天空の舞い』TEL&FAX:042-729-6842 に連絡していただいてもいいです。

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「考え」についての、すてきな短い物語