【まえふり…前回の感想】——————–
先日9月27日(日)に行ったワークショップは、何人かのミュージシャンの方、何人かの主婦の方、会社員の方、アーティストの方などが参加されました。
私は、お仕事や、興味の対象が多様な人が、一堂に集まって学ぶ場、というのが好きです。
ふだんなら出会えないような人に出会い、自分とは無縁と思っていたようなことをやっているのを間近で見て、自分に関係ない領域だと思っていたことから、何かを学んでいる自分を発見する。
それは、アレクサンダー・テクニークのワークショップの、一つの醍醐味かもしれません。
アレクサンダー・テクニークは、何か特定な事柄の「やり方」を学ぶことではなく、もっとその手前のところの、その人の本質的なあり方のようなものを、見直すためのツールだから、やっている「こと」が何でも、「私の場合はどうかな?」と、同じ原理を使って、自分の日常に照らし合わせて応用することができたりします。
先日のワークショップでは、うたや、サックスの演奏をしてくださった方もいて、アレクサンダー・テクニークを使って表現された深みのある音に、心を動かされた人が多かったようでした。
演奏者の方も、自分の体感が違うことはご自分でわかっても、聴いてくれている人がいるから、それが客観的にも音として違って聴こえていることがわかります。
(ただ、音が変わることがワークの目的なわけではなく、演奏でもほかのことでも、自分自身に注意を向けることで、今まで現れていなかったことが、現れてくる可能性がある、ということを知ることに意味があります。)
そういう結果として、ふだんの日常と、アートが、お互いに近づいてくるといいな、と思います。
日常を、しなやかに楽しく美しく味わって、
アートや音楽を、気負わず、生活のなかに
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being と doingをつなぐ アレクサンダー・テクニーク・ワークショップ
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アレクサンダー・テクニークは、自分のからだ(その人の”心”や”思い””考え”を含んだ体)
に対する信頼感を取り戻していくワークだと思います。
そのことは、今の時代、ますます必要になっていくことなんじゃないかなあ、
などと感じている今日このごろです。
ひとりひとりが、自分の中心に、居る、そういうことが、ますます大事なのではないかな、と思います。
頭~背骨~骨盤に意識を向けること、
首の自由さ、手足の自由さ、
やりすぎを、やめること、
当日は、それぞれの方の好奇心や望み、悩み、疑問を手がかりに、
アレクサンダー・テクニークの原理を日常に生かすことをやってみる時間にしたいと思います。
個人レッスンと違ってグループなので、お互いに見たり、聞いたり、話しあったりして学ぶことも多くあるでしょう。
ただ立っているときや座っているとき、また、何かをするとき、
より、少ない努力で、より生き生きと、全体のつながりを持ってできるようになるといいなと思います。
会話や、人前で話す、人前でのパフォーマンスなどに
アレクサンダー・テクニークを生かしたい方にも、実践的な機会になるでしょう。
それは観る人にとっても、自分の日常と照らし合わせて、共通の課題を見出したり、心を動かされたり、学びになることが多いです。
楽器や道具をお持ちいただくのも歓迎です。(経験や、上手、下手は問いません)
ふだんレッスンに来られている方、ひさしぶりの方、初心者の方、どなたも歓迎です。
お誘い合わせのうえ、どうぞいらしてください。
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2015年10月24日(土)10:30~13:00 東京都文京区内
………お申し込みの後、ご案内をお送りします。
参加費:5000円(当日スムーズなように、できるだけ事前手渡しか振込をお願いします)
定 員:10名(先着順)
講 師:石井ゆり子
申込み・お問合せ:
yuriko@littlesounds.com
以下をメールでお知らせください。
1) お名前 2) お電話番号 3) ATが初めての方は、どこで知ったか?
4) このワークショップに期待すること、やってみたいことがあれば
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【石井ゆりこについて】
1988年にアレクサンダー・テクニックを学び始め、1999年に教師認定(ATI)、東京を拠点に教え始める。
音楽家、看護・介護職・対人援助職の方、肩こりや腰痛、頭痛、不眠、対人緊張などに悩む方などに教える。
野口整体、プロセス指向心理学も継続して学ぶ。自然としての人間を、心身を一つのものとして扱うワークに関心をもつ。また、ひとの多様性、自分の心とからだを自分のものとして取り戻すというテーマに興味がある。ギター弾き語りが趣味。
著書『ラクになる介護術』(誠文堂新光社)『演奏者のためのはじめてのアレクサンダー・テクニーク』(ヤマハミュージックメディア)