アレクサンダー・テクニークとピアノの教師、デビ・アダムスさんによる「音楽家のための12の掟」を以下に紹介します。
これは、もともと「ピアノ演奏のための12の掟」
(The Twelve Commandments of Piano Playing )でしたが、ピアノ以外の楽器にもあてはまるということで、「音楽家のための12の掟」になりました。
1. Clarify Your Intention
意図を明確にしよう。
2. Treat each phrase as a gesture.
フレーズのひとつひとつを、ひとつの身振りとしてみよう。
3. It’s all about you.
It’s not about you
自分ごと、だけど、自分のことじゃない。
4. You can only be where you are.
できることは、今居るところに居ることだけ。
5. Less is more
減らすと、多くなる。
6. An expressive physical movement does not always lead to an expressive sound.
表現豊かな体の動きが、表現豊かな音をつくるとは限らない。
7. When in doubt – expand.
迷い、疑いが生まれたら、広がろう。
(最初は、When it doubt – lengthen 「疑いが生まれたら、長くなろう」としていたが、「広がろう」のほうがさらによいと思い、変えました。by Debi)
8. Rest at the rests
休符のときは、休もう。
9. If you can’t hear it that fast, you can’t play it that fast.
自分が聴き取れない速さでは、弾けません。
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10. Practice makes permanent.
練習することで、永続的なものになる。
(よく音楽家の間で言われるのは、Practice makes perfect 「練習することで、完璧になる」だけど、私の理解ではこう。 by Debi)
(間違った方向に練習すれば、間違った状態が持続するようになるということも言える by Debi 2017)
11. Hands last.
手は最後。
(音楽家に限らず大事なこと。アレクサンダー・テクニークの先生になる勉強をしている人向けのクラスでも、合い言葉のように、いつも言ってるの。すぐに手を出したくなる(すぐに楽器に手を置きたくなる)人が多いけれど、そこでちょっと待ちましょう、手は最後です。)
12. The shortest distance between two points is a curve.
2点を結ぶ最短距離は、弧を描く。
以上です。
(The Twelve Commandments of Piano Playing@Copyright 2012 All Rights Reserved The Well Tempered Pianist )