●妊婦さんとのアレクサンダー・テクニーク・レッスン
お腹の赤ちゃんが少しづつ大きくなってきたとき、赤ちゃんと自分自身の双方を無理なく支えて日常生活を送るのにはどうしたらいいでしょうか? レッスンで、そんなときのヒントを、実際にその人の体を見ながらお伝えできたらと思います。それは、無理をせず自分と赤ちゃんのリズム をたいせつにしながら時間を過ごすことの助けになります。 体を固めずに日々を過ごすことについて、見てみましょう。それは、体全体での呼吸を邪魔しないことにつながります。
無理のない立ち方、歩き方、ものの持ち方などを見ていくことと、寝た姿勢でのワーク、ささやくアー(ウィスパード・アー)とよばれる呼吸のワークなどをしていきましょう。
妊婦さんは体の状態がどんどん変化していき、またその変化のしかたも人によって少しづつ違います。アレクサンダー・テクニークはひとつの型にあてはめるも のではないので、その人の状態をみながら、どういうやり方があっているかを妊 婦さんの生徒さんと一緒に探り、柔軟にレッスンを進めていけたらと思います。
お子さんが生まれてから…
楽に抱っこするヒントなど、自分を大切にしながら子どものお世話をするための、アレクサンダー・テクニーク・レッスンを行うことができます。●子どもとのアレクサンダー・テクニーク・レッスン
アレクサンダー・テクニークのレッスンにはお子さんもいらっしゃいます。今のところ5歳ぐらい以上のお子さんが中心です。音楽が好きで楽器を習っているお子さん、ダンスやスポーツをやっているお子さん、また保護者の方が「姿勢が悪い」ことを心配して来られることもあります。子どもは、自分が好きなことを集中して行う時間を持つことによって心身が成長していくので、過度に心配する必要はありませんが、好きなことをやりやすくなるような体の状態を整えるサポートとして、アレクサンダー・テクニークが役に立つかもしれません。
「姿勢が悪い」というお子さんによく起こっているのは、だらけているわけではなく、逆に背中が緊張しすぎていたり、足の力で踏ん張りすぎたりしているということです。胴体がゆったり、伸び伸びとしていられることが身についてくると、だんだん姿勢がよくなってきます。
学校に行く年齢になってくると、集団生活のなかでのストレスが体に現れているようなお子さんもいらっしゃいます。ストレスをゆるめる工夫を、アレクサンダー・テクニークを使って行うことができます。
レッスンしていて、子どもがどんどん生き生きして、最後は飛びはねながら帰っていくようなこともあって、私も楽しんでいます。
お子さんとのレッスンでは、以下のようなことを中心に進めていきます。
・テーブルに寝た姿勢でのハンズオン・ワーク (案外これが子どもに人気です)。
・楽器や、スポーツや、遊びなど(手足の力だけでがんばるのではなく、頭と背骨のサポートを使って体全体で動くことを学ぶ)
・少し大きい子どもなら、骸骨の模型を見たりしながら、人間の構造に興味を持ってもらうお子さんにレッスンするときに大事にしたいのは、「こうしてみたら、どんなふうかな?」と、可能性を味わってみるような機会をつくることです。「こうするべき」という正解を教えるわけではありません(大人でもそれは同じですが…)。レッスンを受けてもすぐに忘れてしまうかもしれないけれど、忘れてもかまいません。体験したことは体が覚えているし、使う必要が出てきたら、そのときに使えます。
保護者の方がお子さんと一緒に来られる場合、できれば、保護者の方にも一緒に参加していただけたらうれしいです。「自分はいいから、子どもに…」と、思われるかもしれませんが、お父さんやお母さんがレッスンをして、よりしなやかに、生き生きとしている姿を見ることで、お子さんは、「何かやらされてる」と意識過剰になることなく、一緒にやれることがある、という積極的な興味を持ってくれることが多いです。親子関係もよりよく変化していくきっかけになるかもしれません。
【子どもと保護者のペアレッスン】 1回約40分7000円(おふたりで)おひとりの料金で、おふたりで受けられます。