うたと私と、アレクサンダー・テクニーク

うたと私と、アレクサンダー・テクニーク

私にとっては、たまに人前で歌うということを自分に許せるようになったのは、アレクサンダー・テクニークとの出会いが大きかった。

歌は子どものころから好きだったし、合唱などは機会があればしていたけれど、ひとりで人前で歌うのは、まず「声が小さい」「聞こえない」と言われること、それに、そもそも「人前に立つ」こと自体が、私にはとても難しいことだった。

でも合唱でなくて、ひとりで、(あるいはひとりづつ違うパートで数人というのも好き)歌うことが、したかったのだ。

大学のときにブルーハーツという人たちを知って、あこがれたなあ。あんな風に歌えたらと。

でも、どうしたって、キャラが違って、あんなふうにはなれなかった。

自分じゃないものになろうとしても、よけいに緊張するばかりだった。

まず自分のあり方、自分の声、自分の体、自分のキャラクター、そういうものを認めて、そこから歌う、ということが、できるようになる必要があった。

それは、技術じゃない何かだった。

「声が小さい」のは、緊張とのつきあい方がわかってきたことと、体のなかのつながり、全体性についてが、わかってきたおかげで、昔よりもましになったけど、いまも声量があるとはけして言えない。だけど声量の”量”はなくても、自分の内と外で共鳴するものを届けることができるということを知った。

うん、やっぱり、もっと歌いたいな!
自分のままで。

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コラボのワークショップが終わって
アフリカンダンス

アフリカンダンス

きのう、昔しばらく行ってたアフリカンダンスのクラスに12年ぶりに行った。

踊りって、いつも全然振りも覚えられないし、手足の左右もすぐわからなくなるし、自分がやることじゃないよなー、みたいな気持ちがしていた。

いや、踊っていると、そのときは楽しくて、そんなことも全く考えないのだけど、時間やお金などの都合で行けない日が続くと、そういう気持ちが頭をもたげて、ますます足が遠のいてしまい、そのまま年月が経ってしまうのだ。ほかの人たちはみんな上手だったしなあ、なんて。

だけど、このあいだたまたま、その先生夫妻の太鼓とパフォーマンスを12年ぶりに見て、心躍った。

うまくできるかどうかじゃないよね、うまくできないことでも、やったらいいよね、と、自分に対して、思った。

先生に連絡したら歓迎してくれて嬉しかった。

ご主人の太鼓に合わせて踊る形は昔と同じ。
太鼓の音がリズムを刻むと、心躍る。

昔より、体力に自信なくてもできるクラスに変わってた。
大事なのはリズムと一体になることだし、アフリカのお婆さんなんかは歳とってもかっこよく踊ってるし、そういうのを目指したいねって。
同じリズムでも、元気が有り余っている若者はとび跳ねながら踊ったらいいし、そうでない人は、とび跳ねなくても、踊れる。

昔は先生も、お化粧もばっちりで、決めてた感じで近寄りがたい感じもあったんだけど、お化粧もナチュラルになってて、先生の感じも変わってたな。

だいたい覚えてきたら後半、ひょうたんなどでできた、ひとつひとつ違う形のパーカッションを、それぞれ持って鳴らして参加。
クラスの半分が踊って、半分が鳴り物を鳴らす。
楽器によって、けっこう難しいやつもあるけど、楽しい。

終わったら、クーラーボックスのなかからお野菜が出てきて、野菜の販売の時間がはじまった。昔の生徒さんが長野に移住して、有機野菜を作っているそう。トマトやオクラ、買ってその場でおいしそうにかじっている人も。私もかじってみた。おいしい!
教室が、どこかのアフリカの村みたいになっている。

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熊本への支援の寄付について

熊本への支援の寄付について

熊本の震災にあわれた方、少しでも被害が少なくて済むように、
少しでも早く安心して、希望をつなげられるように、お祈りしています。

熊本の震災支援に寄付をしたいがどこにしたらいいかわからない、という声を聞いたので、
私が知っているところを挙げてみます。
赤十字など大きな団体は、実際にお金が届くのに時間が長くかかったり、小回りが利かないということもあり、きめこまやかに現地に入って活動している団体を挙げてみました。
どれも、知人(常総でボランティアをしていた方ほか)が実際に関わって、信頼できるとお勧めしているところです。

BOND&JUSTICE

東北大震災や、山梨雪害、茨城水害支援の経験を生かして、炊き出しをしに現地入りしているグループです。

BOND&JUSTICE活動支援口座
七十七(しちじゅうしち)銀行一番町支店
普通口座6134530
ボンドアンドジャスティスダイヒョウオオドマサヒロ

こちらにリアルタイムの支援状況が載っています。必要な物資や、現地からの要望についても。
https://www.facebook.com/masahiro.odo

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0円キャンプスクール/平成28年熊本地震-熊本支援チーム

こちらも現在、炊き出しを行っているチーム。
東北の震災の後、子どもたちを熊本に呼んでキャンプをする活動をしていたグループが母体の活動。

ゆうちょ銀行 支店名ゼロニハチ
普通預金 17140-34229571
または
ゆうちょ銀行 七一八店(ナナイチハチ) 普通 3422957
ゼロエンキャンプスクールクマモトジッコウイインカイ

https://www.facebook.com/%E5%B9%B3%E6%88%9028%E5%B9%B4%E7%86%8A%E6%9C%AC%E5%9C%B0%E9%9C%87-%E7%86%8A%E6%9C%AC%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0-513939498790809/

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茨城NPOセンター・コモンズ/ホープ基金

http://www.npocommons.org/topics/hope.html

2015年9月の水害をきっかけに、たすけあいセンター「JUNTOS」を設立。
・全国から常総に集まり、ご支援いただいた「仲間」が、熊本県などに向かい、被災者支援活動に取り組むことを後方支援します。
・茨城の市民の感謝や応援の気持ち、被災地の経験を届けます。
・被災地同士がつながり、ともに災害を乗り越えていけるように取り組みます。

インターネットでも寄付可能。寄付者優遇税制が適用されます。

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KEEN/OPEN JAPAN

KEENがサポートしている災害支援団体の一つである一般社団法人OPEN JAPANは、東日本大震災を始め様々な災害における被災者に対し、迅速な現地支援を行ってまいりました。また今回の熊本地震では既に被災地入りをし、状況把握を始めています。その様子は、ブログ内でご確認いただけます。

皆さまにこの『一般社団法人OPEN JAPAN』宛てに緊急支援活動のための支援金をご寄付いただくことで、皆さまからご寄付頂いた金額と同額の現金や物資などをKEENが拠出(マッチング・ペイ※)し、『一般社団法人OPEN JAPAN』へ寄付いたします。※例えば皆さまから1,000円をご寄付頂くと、KEENもその同額である1,000円の寄付を行います)

■振込先:ゆうちょ銀行
■記号:02250-5
■番号:126661
■口座名:一般社団法人 OPEN JAPAN

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本の紹介『ペコロスの母に会いに行く』

本の紹介『ペコロスの母に会いに行く』

アレクサンダー・テクニークとは直接関係ないのですが、介護を経験された方の、とてもすてきな本を読んだので紹介します。

『ペコロスの母に会いに行く』 岡野雄一著

長崎の町で、グループホームに預けた母に会いに行く日々を綴ったマンガです。

長崎弁での母子のやりとりのセリフが、とてもいい。

この本と、続編『ペコロスの母の玉手箱』に描かれるのは…

「いまは〇〇だね〜」などという息子に答えて「いまって、いつや?」と問う母の世界は、時空間を飛び越えて、天草の農家に育って子守に追われていた幼女だったころ、結婚して長崎に出てきて必死だったころ、ハゲた息子が目の前にいる「いま」、そして、元、酒癖が悪かった夫に支えられ温和に散歩する、いつかわからない現実…などなど、いろんな次元を言ったり来たりします。その世界ににこにことつきあう息子ペコロスさんにとっての長崎の街も、時間が折り重なって重層的な街になっていきます。

大きな字と、やさしい絵柄のマンガなので、マンガが苦手な母(実の母と義理の母の介護をしてきた。自身は70代でまだまだ元気)にも読んでもらえるかも?

この本については、六車由美さんが紹介されていて、知りました。
六車由美(むぐるま・ゆみ)さんが書かれた以下の2冊も、とてもよかったです。

『介護民俗学へようこそ』
『驚きの介護民俗学』

民俗学者だった六車さんが、30代で学者を辞めて、地元の介護施設で働き出して、そこで出会ったおじいさん、おばあさんたちとの触れ合いや、そこで聞いたお話、考えたことをまとめた本です。

介護にかかわる方のためのアレクサンダー・テクニークの本 『ラクになる介護術 毎日の「からだの使い方」からはじめる』を書くときに、こういうふうに、お年寄りの方と寄り添うのが、いいなあ、と、とても思いました。
それで、私の本は「からだの使い方」がテーマだけど、自分自身にも、相手の人に対しても、どういう意図、態度で接するか、ということについても、考えるような本にしたいな、「からだの使い方」は、そこにつながる、という視点を持って書きたいな、と思ったのでした。

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