植物の音?

植物の音?

ギター用に、楽器屋さんでチューナーを買ってきました。楽器の音程をはかって楽器の音あわせをするための器械です。なくてもチューニングできなくはないのですが、耳であわせるより早くて正確なので。内臓マイクで音を拾うタイプが多いのですが、私が買ったのは、楽器にクリップでつけると、楽器の振動を拾ってはかってくれるタイプです。なかなかかわいいのです。
http://www.korg.co.jp/Product/Tuner/AW-1/

ギターをチューニングし終わった後、木のマグカップにクリップして、「あー」と声を出してみたら、声の音程もはかれました。(手でチューナーを持って声を出すだけでは振動しないので駄目でした。)

思いついて、植物の植木鉢につけてみました。
それで、静かにじっと待っていると、何も音が聞こえないのに針がふれて、Cの音を表示します。今何があったのだ!
もうしばらく待つと、今度はEの表示です。
そんな感じで、何秒かに一回、針がふれるのです。

もしかして、、
以前、「植物の電位変化のデータをメロディックなパターンに読み換えてつくった曲」というのを聞いたことがあるのです。藤枝守さんという人がやっているのですが。もしかしてそれと関係あるのかな?
あるいは植物が成長しようとしているときの振動だったりして??
(それとも全然そんなのとは関係ないかな?)

いちおう、どんな順番に音の表示が出たか、メモにとっておきました。

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『オシムの言葉』

『オシムの言葉』

サッカー、ジェフ千葉のオシム監督の本>『オシムの言葉』
よかったです。サッカーに興味がある人にも、ない人にもお勧めです。

私はサッカー中継を観るのが好きでときどきテレビで観るのだけれど、観るとアナウンサーが「絶対に負けられない戦いです!」なんてアナウンサーがよく叫んでいる。それが日本代表の試合なんかだととくにそうだけれど、私はあれが苦手だ。そんなこと言ったってどっちかのチームが必ず負けるんだから、負けたらどう責任とってくれるんだろう?(でも負けたら「いやー惜しかったですね」と言うだけなんだけどね。。)

オシムは「勝たなくてはいけない試合などない」と言う。
とても練習が厳しいというオシムのチームですが、試合の前には、「絶対に勝たないとだめだぞ」とか、「相手の足を削ってでもゴールを守れ」、とか、そんなことは絶対言わないそうです。
「モチベーションを上げるのに大事なのは、選手が自分たちで物事を考えようとするのを助けることだ。戦術の話も試合の前にはほとんどしない。少なくてもお客さんは来てくれるのだから、まずは自分たちのために、自分のやれることをやり切るということが大事だという話をする。次に、対戦相手が自分たちと試合をするの当たって何を考えて臨んできているかということを思考させる」

中身のない言葉が氾濫している今だけれど、オシムは言葉をとても大切にする人だと思いました。

「言葉は極めて重要だ。そして銃器のように危険でもある。私は記者を観察している。メディアは正しい質問をしているのか。ジェフを応援しているのか。そうでないのか。新聞記者は戦争を始めることができる。意図をもてば世の中を危険 な方向に導けるのだから。ユーゴの戦争だってそこから始まった部分がある。」

そして反面、
「今の世の中、真実そのものを言うことは往々にして危険だ」
とも言っています。

オシムが生まれたときのユーゴスラビアのサラエボは、民族融和の象徴のような町だったそうです。それがオシムがユーゴスラビア代表の監督をしていた時期には今の分裂した国に分かれはじめて、新聞も、代表選手のプレーや質についてで はなくて、その選手がどこの出身か、どの民族か、そういうことばかりを書くようになって、そのうち、自分の民族の選手を試合に出すように、と、それぞれの民族の新聞がプレッシャーをかけるようになってきてしまったそうです。やがて 戦争が始まり、「サラエボ包囲戦」がはじまり、オシムは奥さんをサラエボに残したまま国外に出て戻れなくなってしまう。

あとでオシムは、たくさんの人がサラエボで亡くなったときに自分は国外にいたことを一生かかって消えない負い目というふうに言っています。

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言葉を大切にするオシムは選手ひとりひとりのこともすごくよく見ている。そしてその選手に必要なときに必要な言葉をかけている。その言葉はとても厳しいものになることも多い。でも選手は自分を見てくれていることをわかっているから、 オシムを慕う。

日本代表の阿部勇樹選手も、海外移籍の話があったときに、オシムが来年も指揮をとるならジェフに残りたいと言ったそうです。技術は抜群だったけどメンタル面が弱かった若い阿部に対して、先輩たちをさしおいてキャプテンを任せたのもオシ ムでした。阿部はびっくりしたそうですが、後で「今考えたらそこでやっていなかったら上の人に甘えたプレーをして、乗り越えなきゃいけないところを乗り越えられずにただ同じところに止まっていたと思うんです」と言っている。

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ほかにも本のなかで紹介したいエピソードはつきませんが、いい本でした。
ジェフ千葉はJリーグのなかではお金がなくて、ほかのチームのようにいい選手を買ってくるのは難しいそうですが、よく走ってスペクタクルな試合をする。試合たのしそうだなあ。去年は初優勝をしたし、だけどうちには衛星放送がないのでなかなかテレビでは試合を観られないので、いちどスタジアムに観にいきたいなあ。

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『自閉っ子 こういう風にできてます! 』
足

きのう、町田で仕事の帰りに、靴屋を見つけてちょっとに入ってみました。履きやすいウォーキングシューズで知られているブランドの靴屋さんで、セールをやってました。すると店員さんが妙に笑顔で近づいてくるので、私はちょっと用心して、「今日はたぶん買わないんですけど見るだけ見てもいいですか?」みたいなことを言ったのです。すると、「どうぞ、どうぞ」と言ってくれたのですが、やっと気づいたのですが、実はその方は知り合いでした! 以前、アレクサンダー・テクニークのクラスに一度来てくださった方でした。

軽くて履きやすそうで意外とデザインもかわいい靴があるなあと見ていたら、「足を測ったことありますか?なければよかったら、測るだけでも測ってみますか?」と言ってくださいました。「べつに買わなくて全然かまわないので」と小さい声で付け加えて。ここのブランドの靴は一足持っているのですが、足を測ってもらったことはありませんでした。それで、これも何かのご縁と思って、測ってもらいました。

いつも機械で測るそうですが、たまたま機械が故障していて、足型を描かれた台の上で素足になって、手で測ってもらいました。巻尺で足の回り全体を測ったり、厚みを測ったり、手馴れた手つきでいろいろやってくださいます。

「幅が広いんでなかなか合う靴がないんです。サイズは24です。」と言って測ってもらったのですが、なんとびっくり!!!大きさは23だと言われました。しかも足幅も細くて厚みも薄いと言うのです。

「??? でも小さい靴だといつも指が痛くなってしまうんです」「それは、靴が大きいから足のかかとが浮いて、つま先のほうにずれてしまうからなんですよね。かかとをあわせて紐をしっかり結んで、足首を固定したら、ほら、これでどうでしょう?」と、23センチの靴を履かせてくれました。

ぴったりです。歩いてみても、心地いいのです!

同じ23センチの靴でも、品物によって幅が違ったり、厚みが違ったりするなか、「石井さんに合うのはこれかこれですね」と二つ選んでくださったうちのひとつです。

いつも不精をして、紐をしたまま脱ぎ履きをしていたせいもあったのか。足裏の豆が治らないのは、もしかして靴があわなかったせいなのか?

その日は靴は買わないつもりだったのですが、買ってしまいました。ハイキングや雨の日にもよさそうなやつと、冠婚葬祭やパーティーにも使えそうな黒い靴の2足ーー2足も買ってしまいました。

でも靴って欲しいと思ったときや必要になったときにあわてて探しても、なかなか気に入ったものは見つからないものですしね。(と、自分に言い訳して)。

自分に合う靴がみつかったこと、しかもデザインも気に入ったことがうれしかったのと、、それから、知り合いでもある店員さんが足のことに詳しくて、私にあったものをみつくろってくれて、履き方のコツも教えてくれた、その一連のことがなんだかうれしかったので、気持ちいいお買い物でした。いいお仕事してるなあ、と思いました。

町田店は2月いっぱいで閉店してしまうそうで残念です。それで彼女も靴屋の仕事を辞めてしまうかもしれないそうで。。

でも間に合ってよかったです。

しかし、自分自身のことって、なかなか、思い込みで判断してしまうことが多いので、そうならないように気をつけているつもりなのだけど、足のことひとつでも、やはりここまで思い込みがあったのだなあ。新鮮な自分を発見した気分でした。

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医療従事者の方たちとのアレクサンダー・テクニーク・ワークショップ@香川

医療従事者の方たちとのアレクサンダー・テクニーク・ワークショップ@香川

えー、きのうもうどんを食べました。前日とはちがって、今度はお店らしいお店で、落ち着いて食べられました。お値段も、東京でいうふつうのお値段でした。(釜天で800円ぐらい。天ぷらなしだと400円ぐらい)やっぱりおいしかった。
同行者のなかには、冷たいうどんと、あったかいのと、両方食べてた人もいました。「全然別の食べ物の感じ」って言ってました。私もトライしてみればよかった。
それにしてもみんな、よく食べるなあ。
でもおとといの製麺所の豪快な食べ方が一番やっぱり印象的だったな。

ーーー

えー、讃岐にはうどんを食べに行ったわけではなくて、アレクサンダー・テクニークを教えに行ったのです。医師、看護士、作業療法士など、医療やリハビリのお仕事に従事してらっしゃる方が中心の勉強会があって、その方たちが呼んでくださいました。初日と二日目に3時間のグループレッスンをして、その間に3人づつのミニグループレッスンをしました。

リハビリの世界では今まで、人の体を部分的・機械的に理解して、「こうやれば、動けるはず」と、理屈にあわせて患者さんを動かそうとするような考え方が主で、でもそれだと実際現場でやってみて、なかなかうまくいかないことが多いそうです。そこでどうするか、ということを模索している方たちです。

勉強会がはじまった当初は、「どうやったら患者さんを動かすことができるか?」というような問題意識を持った人が多かったそうなのだけれど、だんだんその問題意識が、「まず自分自身が、自分の心身のことを理解しなければ、人のこともわからない」というふうに変わってきたそうです。

勉強熱心な、というか、未知なことにひらかれている方たちが多くて、なかなか有意義なワークショップになりました。

階段の上り降り、荷物を持つ、寝てて起き上がる、などの日常動作をやってみたり、患者さんを運ぶことをやってみたり、触れて一緒に動くことをやってみたり、そんなことを通じて体験的に学び、実験し、探索した2日間でした。
「相手を動かそうとするより、まず自分に気づきを向ける」その気づきの向け方をいろいろ練習・探索してみました。

ーーー

終わって、広島の友人の家に寄りました。
しかし広島はすごい雪が降っているのです。
予定していたバスが運休になってしまって、参加者の方に、少し遠回りして送っていただきました。

広島はもともと、そんなに雪が降る土地でないので、みんな雪に慣れていないみたいで、びっくりしています。
夜、雪かきをしようといったら、友達が、「寒いからいいよ~」と渋るのですが、「明日になったら凍っちゃってかえって大変かもよ」と、外に出て雪かきしました。
思い切って外に出て体を動かすと、けっこう楽しいです。

私(石井ゆりこ)のアレクサンダー・テクニークのサイトはこちらです。

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