ゴールデンウィークからきのうまで
4月28日
祖母が98歳の生を全うして天に召されました。一昨日、老衰で、朝一度起きた後ベッドに戻って眠るように逝ったという。30年位の一人暮らしのあと息子一家と同居してそのあと老人ホームで10年くらい暮らしていた。入ったころは、元教師だったこともあってまわりの人にも厳しい人だったようけど、最後のほうはほんとに優しい人になって、職員さんにもいつもにこにこと、ありがとうしか言わなかったと、涙ぐみながら職員さんたちが話してくださいました。いいときばかりじゃなくいろんなときがあったと思うけど、家族のように接してくださり感謝。祖母の娘である母は名古屋までよく訪ねていて、2日前にも訪ねておやつを食べるのを手伝って、バイバイと笑ってお互いに手を振って別れたという。
介護のお仕事をしている友人が伝えてくれた。
「たくさんのお年寄りと接していて思うのは、人は最後まで変化していくのだなあということ。介護の職場にも100才以上のお年寄りが何人かいるけど、静かにずっと変化し続けています。それを思うと自分と言うのは、固着した存在じゃないのだなと思います。」
ほんとにそうなんだな。
あと、猫のにゃみが23歳(人間でいえば100歳)で他界したときも、直後、部屋の雰囲気がすごく美しかったのだけど、今回も、お別れ会をやった教会が、物理的じゃないレベルで清らかになっていたような気がした。
5月2日~3日
御殿場にて、BODCYCHANCE主催のアレクサンダー・テクニークの合宿に部分参加、ワークショップに出たり、自分もワークショップをやったり、おしゃべりしたり遊んだりしました。楽しかった!
実はこの御殿場でのGWのアレクサンダー・テクニークの合宿には、BODYCHANCEという名前になる前だったころからほぼ毎年10年ぐらい参加していることになる。ふだん私は独立して仕事しているけど、年に1回、学んでいる人たちや教師仲間とたくさん会えるのはとてもよい刺激になるし楽しい。
雨が降って富士山が見られなかったことと、最後までいられなかったことが残念。
海外からのゲスト講師はアイリーン・トローバーマン(Eileen Troberman)とグレッグ・ホルダウェイ(Greg Holdaway)が来日。
私は日本人の教師のクラスに出たほか、私はアイリーンのクラスにふたこま出ました。
アイリーン(Eileen Troberman)は今回はじめてお会いしたけど、90年代の、京都KAPPAのコースのころや、さらにKAPPAがはじまる前のクラスの雰囲気や内容を思い出して、なんだかとても懐かしくうれしかった。
・軽やかさ、楽しさ、
・いろんなことをうごきとして見ること、
・自分自身にディレクションをあたえることによって、相手とか、場の全体から返ってくるものがあること(相互作用が起こること)
・解剖学的なことを知的にではなく体験的に、自分たちが実験できることとして伝えてくれること
etc.etc.
そういうことが、アレクサンダー・テクニークの原理のなかに含まれていたり、あるいは、アレクサンダー・テクニークの原理を思い出すことによって、そういうことが起こりやすくなることを、あらためて再確認。
そうだ、そうだったよね。
ほかの人のクラスもとてもおもしろかったので、また書きたいと思います。
5月4日
スティーブン・スクートボーダーのプロセスワークのセミナーに参加。
テーマは、「シンクロニシティ」
世界で起こることと、私たちの内的な経験とのあいだの「非因果的」な意味ある関係について。
でもそのテーマに入っていくのは2日めと3日めがメインのようで、私が参加した1日目はその準備のワークとして、自分のアイデンティティをまずはしっかり認識する(そうしたほうが、シンクロニシティのある世界とよい関係を持ちやすいという)、そのためのワークをやる日だった。
2日目と3日目は私は出られないのだ。
でも不思議とそんなにがっかりでもなく、楽しかった。
シンクロニシティのセミナーに出て、シンクロニシティのことを勉強できないというのも、よくわからないけどきっと私にとって大事なプロセスなのだろう。
そういえば去年、占星術みてもらったとき、いまは新しいことを学ぶ時期ではなくアウトプットの時期とか言われたな。たしかに、自分の意思としては新しいことを学びつづける気まんまんなのに、あまりそうならず、思いがけず教える役割を、気がついたらやることになっていたのは、三月にボストン行ったときもそうだったなあ。きのうも終わった後のお茶で、プロセスワークが初めての参加者に、なぜか解説をしているという不思議。プロセスワーク久しぶりで覚えているかも自信なかったのに。
5月5日~7日
“アイボディ”(見ることと、脳の使い方にアレクサンダーテクニークを応用したワーク)の先生マティアス・アードリックのレッスンの通訳をさせていただき、自分もレッスンを受けました。
お昼にマティアスと天ぷらそばを食べたのですが、いつものことだけど食事中に日本語についていっぱい質問されて、マティアスはひらがなでたくさんメモをとり、帰るときには、メモも見ず「えびのてんぷらがおいしかったです」と、お店の人に一言伝えてお店を出ました。「伝わったみたい!」と喜んでました。
「てんぷらのえび、でいいのかな?」
「それを言うなら、えびのてんぷら、ですよ」
「ああ、そうだった。みんな逆になるんだよね~。
日本語勉強しはじめてから、英語と日本語の通訳ってすごく大変な仕事だって実感するようになったよ!」
海外から来日する教師によっては、通訳がやってくることを当然のこととして、任せきりで、自分で日本語でコミュニケーションしようとしない人も実は少なくないのだけれど、言葉や文化もふくめて、お互いに学びあう姿勢をもっている教師のほうが、私は信頼できると感じるな~。
彼はいままでの日本滞在は、一週間くらいを年二回で計四回ぐらいだから、全部足してもそんなに長くないけれど、日本語覚えようとしてくれていてうれしくなります。
今回は、マティアス初の、経験者向けグループワークもやって、それもよかったです。
ワークの内容についてはそのうちまた、まとめたいです。
いままで受けたアイボディのレッスンの報告の一部はこちらです。
5月8日
おおはた雄一さんと坂田学さんのライブに行ってきた。
おおはたさんはメインは歌とギターだけど、最近スネアドラムを衝動買いしたとかで、ドラムも1曲叩いてた。
おおはたさんは何回か見てるけど、坂田さんはほぼ初めて。ドラムの椅子に座ってバスドラとスネアを両脚で(たぶん)叩きながらギターを弾いて歌ってた!
あるいはスネアじゃなかったかな? とにかくズンツツズンツツと足で音を出しながら、手はギターを弾いてた。
ギターはフィンガーピッキングのきれいなアルペジオ。声はやさしい声だった。
別の曲ではドラムソロも。小柄で童顔の彼は手をあまり動かさないのにスティックが高速で動いて、パワフルで美しい音を出す。
そこにおおはたさんの自由自在のギターやコーラスが入る。
あまり準備せず、ふたりでその場で起こることにしたがう、という感じの、まさにライブ。
たのしかった。
曲の途中で坂田さんが爆笑してしまって演奏を中断せざるをえなくなり、もう一回やり直したのもほほえましかった。
アレクサンダー・テクニークlittlesoundsでの、アレクサンダー・テクニークのレッスンのスケジュールはこちらをご
覧ください。