アレクサンダー・テクニークを、やさしくひもとく入門書。
演奏する方にも、 それ以外の方にも、おすすめですよ。
- 単行本: 160ページ
- 出版社: ヤマハミュージックメディア
- 言語 日本語
- ISBN-10: 4636900944
- ISBN-13: 978-4636900941
- 発売日: 2014/2/22
- 価格: 1,800円 +税
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著者メッセージ
この本は、アレクサンダー・テクニークを、音楽を演奏する人に向けて、わかりやすく解説した本であると同時に、はじめてアレクサンダー・テクニークに触れる人が、なるべく入りやすくなるように、という願いをもって書いた本です。
アレクサンダー・テクニークの考え方をシンプルにわかりやすく紹介し、さらに、体と、自分自身との関係性、楽器との関係性、音楽との関係性、「場」との関係性などについて、文章とイラストで、具体的に見ています
これから楽器や歌をはじめたいと思っている方からプロの音楽家の方まで、末永く音楽とかかわり、表現し続けるためのヒントになれば、また、体を壊したりして好きだった音楽活動を中断している方にとっても、自分の体と心への信頼を取り戻して、かかわり直すヒントになればうれしいです。
そして実は音楽の演奏と、日常生活は、似ていることがたくさんあります。音楽は聴くだけという方、音楽とは特に関係ない生活をしている方も、ぜひこの本を手にとってみてください。
石井ゆり子
もくじ
第1章 アレクサンダー・テクニークって、どんなもの?
- アレクサンダー・テクニークって、何だろう?
- 体を痛めず、長く演奏を続けるために
- アレクサンダーさんが発見した原理とは
- 頭と背骨の関係性──プライマリー・コントロール
- 「いつもの反応」をやめるために──抑制(インヒビション)
- 方向性を思うこと──ディレクション
- 「感覚」に頼ることの落とし穴
- 「思うこと」と「やりすぎ」
- 意識を向けること=ありのままを観察すること
- 脱力(リラックス)とは?
- メンタルの課題と体を切り離さない
第2章 体のデザインを生かして動く
- まずは自分自身を知ろう
- 背骨はどこからどこまで?
- 胴体はどこまで?
- 体の奥行を思い出そう
- 立っている1 地面とのかかわり
- 立っている2 脚の関節を自由に──小さいモンキー
- 立っているところから座るまで
- 座っているとき
- あごが自由であること
- 腕を自由に使うために
- 腕の始まりはどこ?
- 手をどこかに届かせる動き1 体全体の連動性
- 手をどこかに届かせる動き2 指先に注目
- 指の自由さ──フィンガリング
第3章 楽器を構える動き、演奏するときの動き
- 楽器を「構える」とき、演奏し始めようとするとき
- ピアノ・鍵盤楽器を弾くときの動き
- 体全体を使って楽器を支える1 たとえばクラリネッ
- の場合
- 体全体を使って楽器を支える2 たとえばフルートの場合
- 小さい楽器、ストラップを使って構える楽器
- 弦楽器1 弦楽器を構える
- 弦楽器2 弓で弾く
- ギターを構える、演奏する
- ドラム・パーカッションの演奏
- 呼吸と発声1 息を吐く、声を出す
- 呼吸と発声2 息は自然に入ってくる──腹式呼吸の落とし穴
- 呼吸と発声3 音づくり
第4章 生き生きと音楽とかかわるために
- 見ることと、演奏すること
- お客さんを前にしたとき
- 「あがってしまう」とき1 緊張していてもOK
- 「あがってしまう」とき2 日常の動作で「自分の使い方」を練習
- 「あがってしまう」とき3 自分の望みをふたたび思い出そう
- 意識のフィールドを広く1 自分と楽器が共鳴し合うために
- 意識のフィールドを広く2 自分が鳴らしていない音も含めて
- 表現されたがっている本質に、耳を澄ます
- 反復練習も、新鮮に
- 「早くできるようにならなくちゃ」──エンド・ゲイニング
- 練習は、量より質
- 日常と音楽をつなげる
- アレクサンダー・テクニークのレッスンってどんなもの?
本の感想
アレクサンダーテクニークの本で、最後までちゃんと心地よく読めたのは初めてかもしれません。カラダや動きのことって、文章になると難しかったりして、なかなか入ってこなかったんです。
易しく書かれてるだけでなく、優しかった!
読み終えてしみじみしました。
自分の使い方は大事。一生つきあっていくんだもんな。
「レッスンではどんなことするのか」について触れられてるのも良かったです。
(F.M.さん)
アレクサンダーテクニークの本は何冊か読みましたが、 この本はそれらに比べてあまり堅苦しくなく、アカデミックではなく、 気軽に読める感じです。
でもちゃんと説明していて実践的だと思いました。
37ページのギタリストの
「得意なことも、しっかりやろうとすると自分を追い詰めて無理してしまい、肉体的、精神的負担が大きかった」
という部分はまさに自分のことを言ってるなあと思いました
知らず知らずのうちに自分は気負っていたなあと、最近、気づいたのでした。
「直接体をコントロールして声や音を出すのではなく、明確な意図を持ち、あとは体にまかせる」というのが、わかるようで、まだ実感できませんが、そのうち実感できるようになればいいなと思います。
(N.Mさん)
20年のブランク後ピアノ再開したものの脱力できずに腱鞘炎で苦しめられてました。
『はじめてのアレクサンダー・テクニーク』に書かれていた「腕の始まり」を意識することで、その痛みが8~9割軽減されました。
(Mさん)
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