【報告】セラピスト(理学療法士、介護士ほか)の方のためのアレクサンダー・テクニーク・ワークショップ

毎日、暑いですね。
みなさん、夏ばては大丈夫でしょうか?
私は、好きなアイスクリームをつい食べ過ぎてお腹をこわしかけましたが、今は大丈夫です。
暑いときも、本当は、あたたかいお茶などを飲むとよいそうです。
そういえば南国の人は、よくあたたかいチャイなどを飲みますね。

でも、暑いと、「効率的に仕事をする」というようなことは、できにくいかもしれません。あまり無理せず、少しペースを落として、ゆっくりできたらよいかもしれませんね。

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さて、先月、セラピスト(理学療法士、介護士ほか)の方のためのアレクサンダー・テクニーク・ワークショップを行いました。

理学療法士、柔道整腹士、リフレクソロジスト、ヒーリングサロンで働くセラピスト、お母様を介護されている方、などの方が参加されました。

ワークショップの前半は、
・首の自由さ、頭と背骨の関係性について、
・腕はどこからどこまでか?
・腕の動きの可動性と、胴体と腕の関係性で遊ぶーム

などを、体験的に探求しました。

後半はじっくり時間をとって、セラピスト役とクライアント役になって、実際の施術の状況、たとえば、

・仰向けで、ひざの可動性を高めるためにひざを動かすワーク
・リフレクソロジーの施術
・片麻痺がある方の、動きを高めるためにできることは?

などを見てみました。その過程で・・・

・指先ではなく、手全体で包むように触れる
・動きについていきやすい立ち位置に立つ

・急いで足を動かそうとしない。まずは、膝の関節が自由で、プレッシャーのない状態をつくってあげて、待つ。安心してもらえれば、楽に動く。
・(動かす前に)相手の足の長さ全体を思う。
・相手の足だけではなく、相手の人全体が視野に入るように。

・手先だけではなく、肘から先全体で持つ
・まず自分(=施術者)が楽であること
・自分自身の首を楽に、と思う

・手だけでなく、自分全体で動かす。
→手の力だけでなく、自分全体の体重移動を使って動かす。

・強引に動かそうとすると、抵抗を生む。まずは、待つ。安心してもらう。

以上のようなことを考えて行うと、施術等がやりやすく、そして、相手に伝わる質が変化したことがクライアント役の方からのフィードバックによって、実感できました。

「最初は少し強引だったのが、力強さはあるけれど尊重されているタッチに変わりました」
「最初は、表面的に触れられている感じだったのが、深いところまで伝わってきました」

というような感想がありました。
最初、セラピスト役の方は、
「力が入っている気がしない。こんなんでいいの? もっと力を込めないといけない気がする」
と言われていましたが、クライアント役の方からすれば十分満足だったようです。

ぎゅっと自分を固めないと、力を入れているような感じがしない、かもしれませんが、固めない方が、対象者のほうに伝わる力の方向が途中で邪魔されず、クリアに伝わるんですね。

ワークショップが終わってから、何人かのセラピストの方から、

「普段つい、結果を出そうとして、急いでしまったり、強引になってしまっていることに、あらためて気づきました」

というような感想がありました。

アレクサンダー・テクニーク的にいえば、『エンドゲイニング』になることを『抑制』することが、とても大事ですね。

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今回、サポートをしてくださった理学療法士の山田君は、

「やはり、抑制、方向性、目的 といった、アレクサンダー・テクニークの概念の基礎が改めて重要であることを認識しました。特に、一人ひとりのアクティビティでは、施術するセラピストの身体状態、精神状態がクライアントに影響を及ぼすことが、再確認できました。」と、言われていました。

若い山田君ですが、病院、訪問リハビリ、デイサービスでの地域リハビリなど、さまざまな現場で経験を積んできた彼の言葉は説得力があります。

ほかの参加者の方々もそれぞれの現場で経験を積んでおられて、それをシェアしてくださいました。参加者同士の交流も生まれ、うれしいです。
私自身も、とても勉強になりました。

今後もまたこのような機会をつくりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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