生木のスプーン作りに挑戦

川原でスプーンを削る
川原でスプーンを削る

先日、岐阜の美濃で行われた、「さじフェス」というのに行ってきました。生木を手作業で削り、スプーンを作るのです。
昔ながらのやり方ですが、今、グリーンウッドワークと呼ばれ、静かに脚光を浴びてます。

岐阜県立森林文化アカデミーという、林業や木工など木に関する専門学校の中に、森があって、その森に生えている朴(ほお)の木を丸太にするところまで、スタッフの方々がやってくれていました。その朴の木の丸太を縦に割るところからやらせてもらいました。(この作業は実際にはほとんどスタッフの方がやってくださいました)。

それから、鉈(なた)で形作っていきます。しかし鉈をコントロールするのは慣れないと難しく、以前使ったことのある、両手で引いて使うドローナイフ(銑)で削りました。これは楽しい。「削り馬」にまたがると、足の力で材を固定でき、体全体を使って削りやすいのです。

だいたいの形を削ったら、次は小刀のようなナイフと、刃が丸くカーブしているスプーンナイフで削ります。

このとき手を切ってしまったりしまわないように、ナイフの使い方10種類を教えてもらいました。

硬い材を削るために勢いをつけてナイフを使うとき、いかに力をうまく使って、なおかつ、うっかり体のほうにナイフが向かってしまわないようなやり方10種類、とても参考になりました。

先生はこのさじフェスのために来日しているスウェーデンの職人ヨゲ・スンクビストさん。

先生の手元だけでなく、体全体の使い方を見ていると、初心者の私にも、わかるような気がしました。

一日では終わらなかったので、次の日、宿をとった隣町の郡上八幡の街に流れる美しい河原の流れる音を聴きながら続きを削りました。なんだか幸せな時間。

アレクサンダー・テクニークを使うことで、力を使っても筋肉痛にならず済みます。

うん、このスプーンは仕上げたい。かっこよくなくてよいので実際にスープをこれで飲みたいぞ。

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